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唯「Your song」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 10:30:20.70 ID:4IHO4xqmP
唯「あ……あ……!」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「あったよういー!!」

憂「よかったああああ!」

唯「とりあえずみんなに連絡しないと!」

唯「もしもしあずにゃん!?やったよ!私合格したよー!!」

そんなわけで私は大学に合格することが出来た。
軽音部は四人とも合格して春からもまた同じ学校へ通えることになった。
これも勉強を教えてくれたみんなのおかげかな。

軽音部とその身内でささやかな祝賀パーティーも行い、後は卒業するだけ。
3年生のこの時期は登校日が少ないから自然とあずにゃんやみんなと会う機会が減ってしまう。
だから、週に何度か部活の時間に登校してお茶会(と練習)をすることにした。
みんなと会いたいのもあるし、何よりあずにゃんに一人きりで部活をさせたくなかったから。

3月もお茶会でまったりと過ごしていたが、いよいよ卒業式が目前に迫ってきた。
私は桜校に入ってからの事を思い出してみる。
軽音部に入った時の事、ギー太との出会い、初ライブ、初めて出来た後輩、
それから合宿に修学旅行。
思えば私の高校生活が楽しかったのは軽音部のおかげだ。
軽音部に入ったからあずにゃんと出会うことが出来たんだ。
明日が最後の高校生活なんだよね……。
そうだ、最後に部室を見に行こう。




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唯「Your song」
ブログパーツ 唯「Your song」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 10:42:44.82 ID:4IHO4xqmP
澪「りづぅ……りいいつぅぅぅ!」

律「おーよしよし」

紬「卒業しちゃったね……」

唯「……うん」

卒業式が終わって解散してからも私達は校舎に残っていた。
卒業式では私も含めてみんな泣いてた。
高校生活が楽しすぎたから。

律「さて、じゃあ最後に見ていくか」

いまだに涙が止まらない澪ちゃんを宥めつつみんなに話しかける。

紬「ええ」

澪「ひっぐ……う゛ん」

みんなも部室に行くつもりだったんだ。
そうだよね、私達といったらあの音楽準備室だよね。




272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 10:55:03.54 ID:4IHO4xqmP
梓「あ、先輩方、ご卒業おめでとうございます!」

律「おおぅ!サンキュー梓!」

部室へ向かうとあずにゃんが出迎えてくれた。

梓「あれ、律先輩目が赤いですよ」

律「お前もな」

あずにゃん泣いてたんだ。
嬉しいような申し訳ないような。

律「いやーなんか部室が広く感じるな」

先日部室の整理をして私物を持ち帰ったからだね。
今残っているものといえばムギちゃんが軽音部に寄付したティーセットくらい。

紬「お茶にしよう?」

私達は今までの思い出を話し合う。
とても楽しいのにどこか切ない時間だった。

唯「あっそうだ!」

梓「?」

唯「ジャーン!」



274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 11:06:22.95 ID:4IHO4xqmP
この日のために用意した彫刻刀をみんなに見せる。

唯「これで机に名前を彫るんだ~」

澪「いや、ダメだろ」

唯「ちっちゃく彫るから大丈夫だよ~」

澪「まったく……」

そう言いつつも止めようとはしない澪ちゃん。
私は早速作業に取り掛かった。
机の端に縦書きで小さく名前を彫る。
みお、りつ、ムギ、あずにゃん、ゆい……と。

唯「できたー!」

律「……彫ってる間一切会話に参加しなかったな」

紬「こういうのって……良いね」

澪「……そうだな」

梓「私にも見せてくだ――ちょっと!何で私だけあだ名になってるんですか!」

唯「だってあずにゃんはあずにゃんだもん。それにムギちゃんも――」

梓「恥ずかしいですよ!私は4月からも部室使うんですよっ!?」




276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 11:18:19.69 ID:4IHO4xqmP
律「あー……お腹空いてきたな」

澪「……そうだな。そろそろ行くか」

紬「そうね。梓ちゃん、また遊びに来るからね」

梓「はい、いつでもどうぞ」

みんなが部室から出て行く。
私は座ったまま見送った。

梓「先輩は行かないんですか?」

そんなことしたらりっちゃんに押し戻されちゃうよ。

唯「うん、もうちょっとだけ」

賑やかだった部室が急に静かになる。
暫く無言で机に彫った名前を弄っているとあずにゃんが口を開いた。

梓「先輩……卒業しちゃうんですね」

唯「そうだね」

梓「もっと先輩と部活やりたかったなぁ……」

語尾が擦れてる。
あずにゃんの方を向くと目に涙を浮かべていた。



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 11:29:49.00 ID:4IHO4xqmP
唯「……っ」

それを見て胸が痛くなる。
私だってあずにゃんと部活をやりたい。
あ、私また泣いちゃいそう。

梓「……うっ」

先にあずにゃんの方が泣いちゃった。
ポロポロと涙が零れてる。
そうだよね、私は大学でもみんなと一緒だけど
あずにゃんはここに一人残されちゃうんだ。
ここは先輩の私がしっかりしなきゃ。

唯「また遊びに来るから」

梓「……っ」

唯「春休みはいっぱい遊ぼうね」

梓「……」

立ち上がってあずにゃんの傍に行く。

唯「あずにゃん、おいで」



281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 11:41:51.28 ID:4IHO4xqmP
梓「うぐっ……ゆ゛いぜんぱい……」

両手を差し伸べるとあずにゃんが私に飛び込んできた。

梓「せんぱあああああいっ!!」

唯「よしよし」

あずにゃんが泣きじゃくってる間、ずうっと頭を撫で続けた。
私も涙が溢れちゃったけど、あずにゃんには気付かれなかった。

あずにゃんが落ち着いてから二人で帰路につく。
遊ぶ約束をしたりして励ましていたつもりが、
いつの間にか私がいなくてもちゃんとギターの練習してくださいとか
大学では勉強もしっかりみたいなことを言われていた。
それから……

梓「私も先輩達と同じ大学に行きたいです」

なんて嬉しいことも言ってくれた。

あんなに泣いていたあずにゃんだけど
バイバイする頃には幾分か元気になってくれた。
そして一人で最後の帰り道を歩いてみて気付く。
今日はこんなにいい天気で気持ちがいいはずなのに、
言いようのない寂しさに包まれている。
卒業したんだなぁって思った。




283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 11:53:26.56 ID:4IHO4xqmP
春休みはあっという間に過ぎ去ってしまい、私は大学生になった。
それからいろいろありまして、
元桜高軽音部の私達は部室でお茶会をしつつスタジオで練習するという
高校の延長のようなサークルを発足させた。

律「これで梓が来れば完璧だな!」

そうだよね。
来年はここに新入生と、あずにゃんがいたらいいなと思う。

最初の一か月は慣れない大学生活に戸惑ったりしたけど、
次第に余裕が出てきていろんなことを楽しめるようになった。
今のところ順調です。

ただ、残念なこともあった。
桜高の軽音部が廃部になってしまった。
どうしても部員が見つからなかったらしい。
申し訳なさそうにしているあずにゃんが可哀想で、
放課後ティータイムとして月に何回かスタジオを借りて一緒に演奏することにした。



287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:04:55.86 ID:4IHO4xqmP
唯「ふ~それじゃあ……」

おつかれ~!と、みんなで声を合わせて乾杯する。
放課後ティータイムは練習の後にハンバーガーショップへ行くのが習慣になった。
そこでまったりとお喋りするんだけど、
最近よく話題に上がるのは大学のことや今の桜高の話だ。
あずにゃんは大学の話をいつも熱心に聞いている。
でも今日はあずにゃんから私達に話があるらしい。

梓「実は、この前お父さんにライブに出てみないかって言われて……」

何でもあずにゃんのお父さんの知り合いのバンドのギタリストが入院してしまったので
代役としてあずにゃんにお呼びがかかったらしい。

律「へぇ~すごいじゃん!」

梓「でも……バンドのメンバーは私よりずっと年上だし、私なんかじゃ……」

澪「そんなことないと思うよ」

紬「うん、梓ちゃんギターすっごく上手いじゃない」

唯「そうだよあずにゃん!あずにゃんなら出来るよ~!」

梓「そうでしょうか」

唯「そうそう!それにあずにゃんもやってみたいんでしょ?」

梓「それは……はい、やってみたいです」



289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:21:43.59 ID:4IHO4xqmP
やっぱり。
あずにゃんは本当に音楽が好きだから。
ここは私達が後押ししてあげないとね。

数日後、あずにゃんからギターの代役を引き受けることに決めたと連絡があった。
それからはあずにゃんと会う機会が減っちゃったけどしょうがないよね。

本番は放課後ティータイムのみんなで応援に駆けつけた。
ジャズ系のバンドで、おじさんに混ざって演奏するあずにゃんにお客さんの視線が集まってた。
それはちっちゃくて可愛いから……っていうのもあるかもしれないけど、
あずにゃんのギターが上手いからでもあると思う。
おじさん達にも引けを取らない。
力強くてきれい、そんな演奏だった。

唯「あずにゃーん!すごかったよ!」

梓「あ、先輩!」

律「やるじゃん梓!」

梓「な、なんとか……」

今回はそんな謙遜がいらないくらい凄い出来だと思った。
多分みんなもそう感じてるんじゃないかな。
この成功であずにゃんは暫くそのバンドのギターを受け持つことになった。
それから何回かライブをする内にバンド仲間が出来て、
他のバンドのヘルプも頼まれるようになる。
そうやっていろんなバンドに関わるのは凄くいいことだと思ったから、
私達放課後ティータイムはみんなであずにゃんを応援した。




291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:32:57.96 ID:4IHO4xqmP
唯「もしもしあずにゃん?」

梓『こんにちは!』

最近は二人で会える時間も減ってきてて、
もっぱら電話に頼る日々が続いている。

唯「調子はどう?」

梓『いいと思います。この前のライブも上手くいったんですよ』

唯「そっか~さっすがあずにゃん!」

梓『でも……最近全然唯先輩や皆さんと演奏してないです』

唯「うーん、そうだね~」

梓『私も放課後ティータイムなのに……すみません』

唯「謝ることないよぉ~。みんなあずにゃんの事応援してるしね!」

梓『はい』

唯「今度みんなで演奏しようね!」

梓『はいっ!』



294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:45:31.25 ID:4IHO4xqmP
放課後ティータイムはサイドギターの不在が多いので、
軽音サークルとしての練習が自然と増える。
恒例の夏休みの合宿も、期間中にライブがあるとのことであずにゃんは不参加だった。

澪「最近梓と会ってないな」

紬「そうね……」

律「唯は寂しいんじゃないか~?」

唯「そ、そんなことないよ~電話してるし」

唯「それに、私達が後押ししたんだから応援してあげないとね」

律「そうだな」

正直に言うと寂しかった。
高校の頃は殆ど毎日一緒だったから余計に。
あーあ、せめて学校が一緒なら良かったのに。



298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:57:03.91 ID:4IHO4xqmP
大学のながーい夏休みが明けるともうすぐ大学の学園祭。
私達軽音サークルはライブに向けていつもより練習の時間を増やす。
ライブは新しく作った曲を披露できる場でもある。
あずにゃんとの練習時間は最近すっかりなくなってしまったから
学園祭で新曲を聴いてもらいたいな。
そんな思いを込めてメールをしたけど、学園祭当日にも予定があるらしい。

学園祭のライブは、ギターが足りないことを除けばとても満足のいく出来だった。
せめて観客として見てもらいたかったな。
そんなことを思いつつ家に帰る。

家で一息ついてると携帯が鳴った。
あずにゃんからだ。
せめて今日のライブがどんな感じだったかを事細かに教えてあげよう。

唯「はいはーい」

梓『あ、唯先輩。今日はごめんなさい』

唯「しかたないよ~。あずにゃんの方はどうだった?」

梓『そのことでちょっとお話があるんですけど……』

唯「うん、いいよ~」

梓『えっと、その、今から会えませんか?』




301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 13:08:27.70 ID:4IHO4xqmP
唯「あずにゃ~ん」

梓「こんばんは、唯先輩」

あずにゃんの家の近くの公園で待ち合わせた。
あずにゃんと最後に会ったのは先月か……。
随分久しぶりのような気がする。

梓「先輩方のライブはどうでしたか?」

唯「バッチリだよ!あずにゃんにも新曲聞かせたかったよ~」

唯「あずにゃんはどうだったの?」

梓「ライブは盛況でしたね」

その割にはあんまり喜んでない気がするんだけど。

梓「それでですね、ライブが終わった後に……」

梓「あれはなんて言うのかな……スカウト……とは言わないか」

唯「スカウト?…………スカウト!?」




303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 13:19:42.38 ID:4IHO4xqmP
スカウトって言うと……
君、ウチからデビューしてみない?みたいな?
それって……プロになるってこと!?

唯「あわ、あわわわわわ……」

梓「先輩落ち着いてください。多分先輩の想像と違いますから」

唯「……へ?」

あずにゃんの話だと声を掛けてきた人はどこぞの事務所の人らしい。
その人が言うにはとあるガールズバンドの企画が持ち上がってるとのこと。
全国からメンバーを集めて活動を行い、その活動の様子を逐一公開する。
それでデモテープの販売やライブで成果が出れば本格的にデビューできるらしい。

唯「はああ……」

梓「……っていうことらしいんです」

唯「とにかくデビュー出来るって事!?」

梓「……もうそれでいいです」

唯「すごいよあずにゃん!!」




305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 13:31:50.41 ID:4IHO4xqmP
梓「……でも、その企画に参加しちゃったら色々と不都合が」

唯「……あ、そっか」

当然放課後ティータイムとして続けることは出来ない。
それに全国からメンバーを集めているので私達の地元が活動拠点というわけではないらしい。
同じ大学に行くどころの話じゃない。

梓「私、今日のライブが終わったら暫くはヘルプをやめようと思ってたんです」

梓「放課後ティータイムとして演奏したかったし……」

梓「それに……やっぱり唯先輩と一緒じゃないと……寂しくて」

私もだよ。

唯「そっか……それで悩んでるんだね」

梓「いえ、この話は断ろうと思っています」

唯「え!?」

梓「私はやっぱり放課後ティータイムが好きなんです」

梓「それと……唯先輩が」




309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 13:43:07.50 ID:4IHO4xqmP
そっか、ありがとうあずにゃん。
でも……

梓「だから……」

唯「あずにゃんはデビューしたくないの?」

梓「え?」

唯「だって、あずにゃんは私達の誰よりも音楽が好きで、誰よりも頑張ってきたんだよ?」

唯「音楽が好きだから今まで色んなライブに出てきたんだよね?」

梓「それは……そうですけど」

唯「私達はあずにゃんのためになると思ってあずにゃんを後押ししてきたの」

唯「まさかこんなに大きな話になるとは思わなかったけどね」

唯「あずにゃんだってデビューしたくないわけじゃないでしょ?」

梓「う…………はい」

やっぱり。
あずにゃんが放課後ティータイムの一員として、
それから私と一緒にやりたいって言ってくれてすっごく嬉しい。
私だってあずにゃんとずっとやっていけたらいいなって思うよ。
でも、だからといって私があずにゃんのチャンスを潰すようなことだけはしたくない。
私は改めてみんなに相談したらどうかと打診した。



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 13:54:38.29 ID:4IHO4xqmP
後日、こっちも久しぶりに放課後ティータイムが5人揃った。
理由は久々の5人での演奏。
それからあずにゃんのことについて。

律「梓がやりたいようにやってみなよ。梓が何をしようと私達は応援するぞ!」

結論を一言で言うとこれだ。
みんなの意見は私と一緒だった。

唯「あずにゃん、行ってきなよ。こんなチャンスきっともうないよ」

梓「唯先輩……」

……いや、みんなとは少し違うかもしれない。
私はあずにゃんにデビューして欲しかったのかも。

梓「……決めました」

梓「私、やってみます!」




312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 14:05:41.53 ID:4IHO4xqmP
あずにゃんはデビューへの道を選んだ。
そうなるとあずにゃんが志望していた私達がいる女子大ではなく、
活動拠点となる街にある遠く離れた大学へ行くことになる。
暫くは一緒にいられるだろうと思ってたけど、
あずにゃんは段々と忙しくなっていって会える時間もどんどん減っていく。
私は私で大学の授業やテストに追われてて、それに拍車をかけた。

紬「梓ちゃんどうしてるかしら」

唯「今週は何日か高校を休んで向こうに行くって」

澪「梓も大変だな」

唯「うん……」

何でも色々と準備がいるらしくて、冬休みはずっと向こうに行くらしい。
最近はメールの返事も遅くて大変さが伝わってくるから
連絡は控えめにしている。
あぁ……あずにゃんに会いたいな。
ぎゅーってしたい。
それから、ちゅーしたい。




315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 14:17:15.15 ID:4IHO4xqmP
大学生になって最初の冬休みに入る。
恒例のクリスマスパーティーを行った。
あずにゃんはやっぱり参加できない。
それからは毎日コタツでゴロゴロする日々。
年明けからはテストが始まるからサークルの練習は少なめになってる。
今日もゴロゴロしていると夜に突然携帯が鳴った。
いまでますよ~……ん!?

唯「もしもし!?」

梓『うわぁ!』

唯「あああずにゃんなの!?」

梓『そうですよ』

唯「あー、えっと……」

梓『どうしたんですか?』

唯「いや~久しぶりだからなんか緊張しちゃって」

梓『あはは。それより先輩、今から外に出られますか?』

唯「うん、大丈夫だよ」

梓『じゃあ30分後に駅で待ち合わせしましょう』

唯「おっけー」



316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 14:28:21.89 ID:4IHO4xqmP
……あれ?
あずにゃんって今向こうにいるんじゃなかったっけ?
まあいいや、とにかく行ってみよう。

唯「うはぁ……寒い」

白い息が出る。
鼻息まで白くなっちゃうのはやだなあ。
かと言って口で息してると唇がかさかさしちゃう……。
それにしてもあずにゃんどうしたんだろう。
……お、ツインテール発見。
あずにゃんもこっちに気が付いて手を振る。

梓「せんぱーい」

唯「あずにゃん!」

梓「えへへ、お久しぶりです」

唯「ほんとだよ~!急にどうしたの?」

梓「少し時間が出来たので唯先輩に会いにきました」

あ……すっごく嬉しい。

梓「本当はお父さんに用事があったんですけど」

あ……すっごく悲しい。




319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 14:39:36.61 ID:4IHO4xqmP
梓「冗談です。用事があるのは本当ですけど唯先輩に会うのが一番の目的ですよ」

唯「も~あずにゃんてば~」

梓「えへへ」

唯「ねえあずにゃん、いつまでこっちにいるの?」

梓「あの……明日には戻らないといけないんです」

唯「明日!?」

梓「はい……」

唯「そ……そっか、忙しいんだもんね」

梓「すいません……本当はクリスマスにも会いたかったんですけど……」

唯「謝ることないよ~あずにゃん頑張ってるんだから」

梓「でも……私達付き合ってるのに全然会えなくて」

唯「遠距離恋愛ってやつだね」

梓「なるべく時間を見つけて会いにきますから!」



321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 14:51:59.53 ID:4IHO4xqmP
久々にあずにゃんに会えて凄くうれしかった。
でも私達の近況を報告するだけで時間がなくなってしまった。

梓「……あ、そろそろ家に行かないと」

唯「あずにゃん、うちに泊まろうよ」

梓「そうしたいのは山々ですけど、お父さんを待たせてるので……」

唯「そっか……」

まだ話したいことがあるのに……。

唯「そうだ、あずにゃんの家まで送っていくよ!」

梓「でももう遅いですし……」

唯「大丈夫大丈夫!」

そう言ってゆっくりとあずにゃんの家へ向かった。
少しだけ増えた時間で可能な限り喋る。
やっぱりあずにゃんと話していると凄く楽しい。
でも、これだけじゃ足りない。
伝えたいことがまだいっぱいあるのに。




323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 15:04:30.11 ID:4IHO4xqmP
元々駅から遠くないのですぐにあずにゃんの家に着いてしまった。
さよならをするのがこんなに辛いなんて。
はあ、自分から応援するなんて言っておいてこれじゃあダメだね。

梓「……送ってくれてありがとうございました。それじゃあ……」

唯「あっあずにゃん!」

梓「はい?」

やり残した気持ちが湧き出してきて思わず引き止める。
何か足りない。何か言わないと。
せっかくあずにゃんが目の前にいるんだから。

唯「えっと……だいすきだよ!」

梓「あう……」

恥ずかしがってるあずにゃんを見てやりたいこと思い出した。
会ってからまだあれをやっていない。
私はさっそくあずにゃんに抱きつく。
はぁ、あったかい。
そしたらあずにゃんも抱きしめ返してくれた。
嬉しい。
それからもうひとつ。
おわ、あずにゃんが上目遣いで私のことを見てる。
そっかそっか、わかってるから大丈夫だよ。
……あ、ちょっとかさついてる。
冬なんだからちゃんとリップ塗らないとだめだよ。




325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 15:17:12.58 ID:4IHO4xqmP
唯「……っはあ」

梓「……あ」

すっごくドキドキする。
周りに誰もいなくて良かった。
こんなところ見られたら……。
それより名残惜しいけどそろそろ帰らなきゃ。

唯「それじゃああずにゃん、またね!」

梓「……はい」

唯「頑張ってね!……あ!武道館で対バンしようね!」

梓「へっ!?」

唯「あずにゃんには負けないからね~!」

梓「……私も負けませんから!」

軽口を言い合って別れた。
それにしてもさっきの感じ……
ただドキドキしただけじゃなくて、
なんだろう……恥ずかしさ?緊張?焦り?
とにかく誰にも見られたくないって思ったのは確かだった。




327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 15:30:48.77 ID:4IHO4xqmP
それからも私とあずにゃんは暇を見つけるとちょくちょく会っていた。

梓「唯先輩!」

唯「あずにゃんやっほー」

梓「えへへ、こんにちは」

唯「今日はどのくらい居れるの?」

梓「えっと……1時間で戻らないと」

唯「短っ!?ていうかあずにゃん大丈夫なの?無理してない?」

梓「大丈夫ですよ。それに私が会いたくて来てるんですから」

唯「そう?」

梓「そうです」

唯「そうだ!じゃあ今度は私があずにゃんの所に行くからね!」

梓「はい!楽しみにしてます」

でも……



328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 15:42:53.64 ID:4IHO4xqmP
唯「うわ~都会だね~!」

梓「そうですか?」

唯「そうだよ~。あずにゃんはいつもここでいろいろやってるんだねぇ」

梓「先輩はどこか行きたい所ありますか?」

唯「あるある!えっとね~……」

梓「はい」

唯「……とりあえず、お腹すいたかな」

梓「あはは、じゃあ何か食べに行きましょう」

唯「うん!」



332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 15:56:31.95 ID:4IHO4xqmP
あずにゃんとご飯を食べてからがっつり遊んだ。
久しぶりだったから一段落する頃にはすっかり日が暮れてしまっていた。
だから、そろそろかなと思って気になってることを聞いてみる。

唯「あ~楽しかった!」

梓「私もです」

唯「ところであずにゃん」

梓「はい」

唯「今日は何時まで一緒にいられるの?」

梓「……今日はずっと大丈夫です」

唯「あれ、そうだっけ?」

梓「そうです」

あずにゃんがそう答えた時に携帯が鳴った。

唯「……出ないの?」

梓「今日はいいんです」




333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 16:09:19.54 ID:4IHO4xqmP
唯「ダメだよあずにゃん」

梓「でも、せっかく先輩に来てもらったのに」

唯「私は大丈夫だよ~」

梓「でも……」

唯「あずにゃん」

梓「……なんですか?」

唯「ちゃんと行かないとダメだよ」

梓「あう……」

唯「ね……?」

梓「……はい」

最近はこんなやり取りが目立つようになった。
いつも真面目だったあずにゃんが私に言い聞かせられるのはなんだか新鮮。
それに可愛い。
だけどそんなあずにゃんを見ていると不安にもなった。
あずにゃんは口に出さないけど無理して会いに来ていることも多々ある。



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 16:21:40.67 ID:4IHO4xqmP
唯「えらいえらい」

梓「……あの、唯先輩」

唯「何?」

梓「代わりに……キスしてくれませんか?」

唯「うん……えっここで!?」

ここ都会の真ん中だよ!

梓「はい」

唯「流石にまずいよあずにゃん」

梓「昔は私が嫌がっても抱きついてきたじゃないですか」

それはそうだけど……。
周りに誰もいないならまだなんとかなるけどここはまずいよ。
私だって大学生になってちょっとは分別がつくようになった。
それに私達は……。

唯「あー……ま、また今度ね!」

梓「えっ」

唯「じゃーねーあずにゃん!頑張ってね!」



339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 16:35:43.18 ID:4IHO4xqmP
あずにゃんの返事も聞かずに帰ってしまった。
恥ずかしかったこともあるけど、少し怖かったから。
あんな場所でするのもそうだけど、私の所為であずにゃんが堕落しているように感じたから。
たまにそわそわしてたからもしかしたらサボった日があったのかもしれない。
そう思うと抱きつくことも出来なかった。
だから半ば逃げるようにその場を後にした。

後日連絡したら怒るそぶりをしながらも笑って許してくれた。
でも、それ以来私は習慣になりつつあった別れ際のキスを避けるようになった。
あずにゃんの残念そうな顔を見るたびに心が詰まってしまう。
それでも出来なくて、別れ際はいつも私が唐突に切り上げる。
今日も……

唯「そ、それじゃあまたね!」

そう言って踵を返したところであずにゃんの溜息が聞こえた。




342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 16:48:53.87 ID:4IHO4xqmP
なんだか最近のあずにゃんは積極的に思える。
前よりも私がドキッとする回数がかなり増えてるし。
どうしてだろうと考えるけどいつも途中でやめてしまう。
なんだか嫌な考えになるから。
でも――



私はあずにゃんのことを……怖がってる。
だって仕方ないよ。
いくら夜でもあんなところでキスしたら……どうなるんだろう。
地元から離れてるし私の知っている人はいないだろうけど。
それでも人目は気になる。

あ、そうだ、あずにゃんは見つかったら大変なことになっちゃうよ。
最悪今あずにゃんが目指しているものが台無しになっちゃうかも。



……違う。



どうしてもこの考えになっちゃうからいつも途中でやめてしまう。
私が怖がってるのはあずにゃんじゃなくて、もっと別のもの。

つまり、変わったのはあずにゃんじゃなくて――




344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 17:04:55.00 ID:4IHO4xqmP
唯「憂~私のスーツ知らない?」

憂「お姉ちゃんの部屋にあるはずだよ」

唯「わかった~」

憂「それじゃあ私先に行くからね」

唯「うん!頑張ってね!私も行くから」

憂「ありがと~。いってきまーす」

今日は桜校の卒業式。
憂やあずにゃんが卒業する日。
あずにゃんはこれから本格的に音楽活動に取り組んでいくことになる。
それから、あずにゃんと会う機会も今日を境に殆どなくなるだろう。
それでも……




345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 17:18:44.59 ID:4IHO4xqmP
私は卒業式が終わってから校門の前で憂達を待っていた。
今日はいい天気で3月にしては暖かい。
卒業式日和……っていうのかな。

唯「あ、憂~卒業おめでとう」

憂「ありがとうおねえちゃん!」

憂の目が少し赤い。
それでも元気に笑っている。

唯「あれ、あずにゃんは?」

憂「あ、梓ちゃんは部室に寄ってるよ」

唯「そっか」

憂「お姉ちゃんも行くんでしょ?」

唯「……いいのかな」

憂「大丈夫だよ」

唯「ごめんね憂、ちょっと行って来るよ」

憂「うん……いってらっしゃい」




346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 17:32:44.67 ID:4IHO4xqmP
久しぶりに桜校の校舎へ入った。
中は一年前と変わっていないように思える。
懐かしい亀のオブジェを眺めながら階段を上がる。
その先にあるのは私の高校生活そのものだった軽音部の部室。
ドアを開ける前に中を覗くと、あずにゃんが机に座って何かしているのが見えた。
…………よし。

唯「……あずにゃん」

梓「うわあっ!!」

唯「どしたの?」

梓「なっ何でもないです!」

唯「何かしてたの?」

梓「何もしてないです!!」

唯「そう?ならいいけど……」

唯「あずにゃん」

梓「はい……?」

唯「卒業おめでとう」




350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 17:45:58.43 ID:4IHO4xqmP
梓「ありがとうございます」

唯「あずにゃんは泣かなかったの?」

梓「ええ、憂を慰めるのが忙しくて」

唯「そっか、ありがとね」

梓「いえ」

唯「……」

唯「あずにゃんはこれからもっと忙しくなるんだよね」

梓「そうですね。でもちゃんと時間を作って会いに来ますから」

唯「ダメだよ無理しちゃ」

梓「無理じゃありませんよ。私が会いたいんです」

唯「……それでも駄目だよ」

梓「えっ?」




355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 17:58:47.27 ID:4IHO4xqmP

あずにゃんの負担になっちゃうよ。
今までだってあまり会えなかったのに。
それにこれからが一番大事な時期なんだよ。
私に構っている暇なんてきっとないよ。
それに私はあずにゃんに頑張ってほしいんだ。
あずにゃんは音楽がすっごく好きでギターもとっても上手い。
そんなあずにゃんと一緒に演奏していたかったけど、
それよりも私はあずにゃんに夢を叶えて欲しかった。
それでいろんな人に演奏を聴いてもらいたい。



……これは本当だけど、違う。



大学という高校よりもちょっとだけ大きい社会に出て解った事がある。
能天気に過ごしていた高校生の私では解らなかった。
私がおかしいということに。



357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 18:12:04.87 ID:4IHO4xqmP
大学には色んな人がいる。
私とは別の高校から来た人、遠くの地方から来た人、年上の人、お仕事をしている人もいる。
この一年はそんな人たちと知り合って仲良くなって生活してきた。
それから学校や飲み会なんかでたくさんお喋りもした。
その中にはアルバイトのお話とか趣味のお話、それから恋愛の話も出てくる。

直接誰かに言われたわけじゃない。
そうやって生活していくうちに私自身でようやく気付くことが出来たんだ。
女の子が女の子を好きなのはおかしいって。
これは高校の頃、ううん、もっと前からわかってはいたんだ。
でもそれがどういうことなのかちゃんと理解してなかった。
それがどれだけ大変なのか。
周りからどう思われるのか。
あずにゃんの悩んでいたことがようやく解った。
解ってから……人前であずにゃんに抱きついたり出来なくなった。
人前でキスなんてしたら……。

そして、そんなことがばれたら……
今の私の生活が無くなるかもしれない。
あずにゃんの夢が潰えてしまうかもしれない。
あずにゃんの邪魔になってしまう。
それが怖くてどうしようもなかった。
だから私は――

唯「ねえ、あずにゃん」

梓「なんですか?」

唯「………………別れよっか」



364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 18:29:00.34 ID:4IHO4xqmP
梓「…………え?」

唯「……」

梓「ど……どうして」

唯「……」

梓「私のこと、嫌いになっちゃったんですか?」

唯「そ……」

そんなことない。
でも、それは言えない。

梓「私が遠くに行くからですか?」

唯「そうじゃなくて……」

唯「あずにゃんの足を引っ張っちゃうから」

間違ってはいないはず。
はずだけど……卑怯だ。



366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 18:45:59.14 ID:4IHO4xqmP
梓「……なんですかそれ」

梓「そんなことありませんよ!」

唯「……」

梓「もうサボったりしませんから!」

梓「無理して会いに来たりしませんから!」

梓「私に悪いところがあったら直しますから!」

梓「私は……先輩のことが好きなんです!だから……!」

卒業式でも泣かなかったあずにゃんを泣かせて、
いつもは素直じゃないあずにゃんにここまで言わせて、
私は何をやってるんだろう。
最低だ。

あずにゃんに夢を叶えて欲しいなんて、私の気持ちの隠れ蓑に過ぎないのかもしれない。
だめだ、自分が嫌いになりそう。
私は思っていることをあずにゃんに全て伝えることにした。



369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 18:57:13.51 ID:4IHO4xqmP
梓「…………」

あずにゃんは私の気持ちを聞いてどう思ったんだろう。
愛想をつかされるかな。
それとも……。
でも、どちらにしても私の気持ちは決まっている。

梓「……ひとついいですか?」

唯「……何?」

梓「唯先輩は……私のことが好きですか?」

唯「…………うん」

嘘はつけなかった。
そしてこのことは間違いない。
心と想いが軋んでいるから。

梓「そうですか、よかったです」

そう言ってあずにゃんが笑った。



371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:10:00.02 ID:4IHO4xqmP
それを見て私は泣きたくなった。
こんなに情けない私のことを怒りもしないで、
よかったですって言って笑ってて……。
あずにゃんの笑顔が滲む。
私は涙が流れる前に後ろを向いた。

唯「ご……ごめんねあずにゃん。私帰るね」

部室の出口に向かう。
涙が流れてしまってもう顔を見せられない。

梓「唯先輩!」

梓「私はそれでも先輩のことが好きです」

梓「私も悩みましたから……気持ちは解ります……」

梓「それとごめんなさい……気付けなくて」

梓「でも、もし先輩の気持ちが――」

梓「それから……音楽も頑張りますから……見ててください!」

もう声も出せない。
私はそのまま振り返らずに部室を後にした。

その日は部屋でずっと泣いていた。



374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:15:24.24 ID:etqX2kno0
切ないな



375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:22:14.24 ID:4IHO4xqmP
それから暫くは夜になると涙が溢れた。
私が臆病な所為でこうなったのに。
私が決めたことなのに。
あずにゃんも怒らなかったのに。
それでも涙が終わらなかった。

そうしている間にあずにゃんは自分の夢に向かって走り出していた。
私は大学2年生になってもあずにゃんの事を引きずって無気力に過ごす日々。
それでも少しずつあずにゃんのいない生活にも段々慣れてきた。

でも、もうひとつ大きな変化が訪れる。
ムギちゃんが1年間海外に行くことになったのだ。
これで放課後ティータイムは2人も欠けてしまうことに。
それにりっちゃんも澪ちゃんも2年生になっていろいろと忙しいみたい。
だから練習やお茶の時間も段々減っていった。

蒸し暑くなって。
夏休みが始まって。
また学校が始まって。
今年は学園祭でライブが出来なくて。
そうして……




377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:34:28.84 ID:4IHO4xqmP
毎日をなんとなく過ごす。
最近はいつもこんな感じ。
これじゃあ中学生までの私に逆戻りだよ。
さっきから授業のレポートも全然進まないし……
ちょっとインターネットでもしようかな。
大学に入ってパソコンを買ったけどレポートを書くくらいしか使ってないんだよね。
えっと……あ。

見覚えのあるバンド名が書かれてる。
これ、あずにゃんのバンドだ。
さっそくクリック。
公式サイトっていうのかな?
そこには活動の記録やライブの映像なんかがあって、
久しぶりにあずにゃんの姿を見ることが出来た。
日記や写真からはあずにゃんの夢に向かっている喜びや期待や不安が感じ取れた。

ライブ映像も見てみる。
あずにゃんはやっぱりちっちゃくて可愛かった。
それからすごく一生懸命で、ギターがとっても上手い。
そっか、あずにゃん頑張ってるんだ。
私は……私は何をしているんだろう。



380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:47:20.87 ID:4IHO4xqmP
まわりを過剰に気にして。
まわりにばれるのが怖くて。
あずにゃんは勇気を出して告白してくれたのに。
あずにゃんに迷惑をかけたくないのは本当だけどそれも言い訳にしてしまった……。
そうしてまわりの目やあずにゃんから逃げて……
私は何時からこんなに臆病になっちゃったんだろう。
それでいてあずにゃんの事を気にしている。
今だってそう。

あ……あずにゃんのことで泣いたの久しぶりだな。
動画のあずにゃんは楽しそうに演奏している。
一緒に演奏しているのが私や放課後ティータイムのみんなじゃない。
そのことがとても……あれ。
なんだろ、この気持ち。
……悔しいんだ。
私がこうなることを望んで応援してたのに。
仕舞いには逃げ出したのに。

でも……
私だってあずにゃんと一緒に音楽やりたかったよ!
だけどそんなこと言える訳ないじゃん!
それを言ってしまったら好きな人の夢を壊してしまう。
そんなことは絶対にしたくない。
でも逃げたのは私。
ああもうわかってる。
わかってるよ!
わかってるけど……



383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 19:59:31.34 ID:4IHO4xqmP
……はぁ。

泣いたらちょっとすっきりした。
こういう時は間違ってることもそうでないことも
思ったり口に出したりするのが一番いい。
人には聞かせられないけどね。

ああ、こんなんじゃあずにゃんに失望されちゃう。
私も……
私も何かしなくちゃ。
何もしないでいるよりはずっといいよね。
レポートは……とりあえず置いといて。

私が今やりたいこと……
そういえば高校に入ってからも同じこと考えたなあ。
その時は偶然軽音部のチラシを見て決めたんだっけ。
そしたらりっちゃんと澪ちゃんとムギちゃん、それからあずにゃんに会うことが出来た。
それから私の毎日は軽音部が中心になったんだよね。
今でも軽音部に入って本当に良かったと思える。

やっぱり私にはこれしかないかな。




389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 20:11:43.91 ID:4IHO4xqmP
きっかけはあんなだったけど、それでも毎日練習してきた。
それは単純に楽しかったから。
ギー太はいくら弄ってても飽きないし。
練習した分だけみんなと合わせるのが楽しくなる。
こんな私でも少しずつ上達していくのがわかった。

そういえば和ちゃんに「唯は軽音部に入って変わった」って言われたことがある。
確かに変わったのかもしれない。
なんとなく生きていた時とは違う。
当時は気付いてなかったけど今ならよくわかる。

それから、音楽は私に新しい出会いをくれた。
ムギちゃんりっちゃん澪ちゃん。
他にもライブのおかげで他のクラスの子に話しかけてもらえたり
ライブハウスに行って他のバンドの人とも仲良くなった。
大学でもそう。
サークルには放課後ティータイムしかいないけれど、
学園祭を通して他のサークルや音楽が趣味の人とも知り合えた。
あずにゃんにも。

夢は武道館、なんて子供の約束で始まった軽音部だけど
私は今でも出来たらいいなと思っている。

それに……

同じ道ならいつか交差するかもしれない。



394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 20:24:05.27 ID:4IHO4xqmP
あずにゃんがいなくなってから改めて解った。
私はやっぱりあずにゃんが好きだった。
今更遅いし、それがわかってて逃げたんだけど。
それでも、どうしても忘れることが出来ない。
いつかまた出会えた時、
私はあずにゃんのような勇気を出せるだろうか――



あずにゃんが演奏している映像をもう一度再生する。
ギターの音に耳を澄ませて。
このギターでないとだめなんだ。
このギターと一緒に演奏がしたい。
あずにゃんと一緒に演奏がしたい。
あずにゃんのことが好きだから。

それに……

私も……私だって音楽が大好きなんだから。




400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 20:36:13.84 ID:4IHO4xqmP
私は今まで以上に音楽に打ち込み始めた。
練習量も増えたけどそれだけじゃなくていろいろと。
大学の成績はすれすれだったけど、
そのかわり音楽の知識や経験や人脈は増えたと思う。
相変わらず憂には頼ってばっかりだけど、それでもなんとかやっていけてる。

それから、あずにゃんの情報はなるべくチェックするようにしている。
やっぱり気になるし、あずにゃんを見ていたかったから。

あずにゃんは忙しいながらも順調そうだった。
ライブも好調でデモテープを買ってくれる人もどんどん増えているらしい。

そんな感じだったから、
あずにゃんのバンドがメジャーデビューしてもあんまり驚かなかった。
もちろん嬉しかったけど。
あと悔しさもちょびっと。

あずにゃんの頑張りと夢を叶えたことは
私にとっても大きな励みになった。

やっぱり私にはあずにゃんが必要なんだと思う。
でも、私の過去の弱さを許してくれるだろうか。




404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 20:48:24.81 ID:4IHO4xqmP

いつの日か再び抱きしめあえたなら、もう離しはしない。
そんな願いとあきらめの狭間で揺れている。

砕けてしまった夢の欠片がまた胸に突き刺さる。

流れ行く涙は未来へと続く。





また時間がつもり、街の色が静かに変わりゆく。



409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 21:01:46.15 ID:4IHO4xqmP


私はあずにゃんのバンドのファーストアルバムを買いに大型レコード販売店へ来ていた。
あずにゃんのCDは今のところ全部集めている。

……あ、あった。
ジャケットが見えるように置いてあったから見つけやすかった。
CDの帯には『スマッシュヒットを記録したシングルを収録』と書かれている。
なんだか嬉しい。

CDを手に取ってレジに行こうとした時、丁度そのCDの曲が耳に入る。
音のする方を向くとモニターでPVを流していた。
思わず見とれてしまう。

そこには私の目標であり、愛すべき人がいて――




413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 21:22:52.75 ID:4IHO4xqmP
 
 


ときめきながら走りだした

君がまだ輝いてる

君とそして

僕の影を踏み

新たな扉を開け

未来へと向かう……





――――

――――――――

――――――――――――




415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 21:36:57.19 ID:4IHO4xqmP

――君を想いだす この場所で僕はただ目を閉じて歌う 君の歌



唯「……ふぅ」

始まりと殆ど同じフレーズで締め括った。
通して演奏してみたけど……うん、いいかな。
私の想いを詰め込めるだけ詰め込んでみたつもり。
あずにゃんと出会ってからひとつの終わりまでを綴った歌。
この場所で形にすることができた。

はぁ、それにしても懐かしいな……。
みんなのことやあずにゃんの事を考えながらこの場所で紅茶を飲む。
ちょっと切ないけど、すごくいい……。

唯「……あれ、紅茶が冷たくなってる」

……今何時だろう?
窓の外を見ると日の光に少しクリーム色が混じっている。
もうすぐ夕方だね。
えっと、ここに来たのが昼過ぎくらいだから……だいぶ熱中してたみたい。
そういえばさわちゃん戻ってこないや。
カップはそのままでいいんだよね。

歌も出来たし、もういい時間。



416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 21:38:17.81 ID:msoUGpeP0
おお現代に戻ったか



421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:12:13.15 ID:4IHO4xqmP

やっぱりここに来てよかった。
いい曲が出来たと思うし、今のこの気持ちは中々味わえない。
いつもここで曲を作ろうかと思うくらい。
……といってもこれで最後なんだけど。
私にとっての最後の曲か……でも、寂しさは感じてない。
むしろいい曲が出来て嬉しい。
その誰のためでもない曲だけど、自分が気に入った曲だし
聴いてくれる人がどんな気持ちになるか気にはなってる。
やっぱり悲しい感じかな。多分みんなそうだよね。
まあ曲を完成させることが出来たし、それはいっか。



これで思い残すこともなくなった。

これからどうなるかわからないけれど
私は精一杯生きよう。



E




422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:15:44.27 ID:ccM3VzgY0

創作意欲を刺激された



423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:17:04.70 ID:z+frcTXr0
あずにゃんが気になって仕方ないよ・・・
切なくていいSSだった!乙!!!



424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:17:24.28 ID:16ctlCtEP
あつかれさん
面白かったよ



425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:17:57.46 ID:vfhbv36g0

しっとりしてて良い



426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:18:18.52 ID:4IHO4xqmP



さてと、そろそろ行かなきゃ。

そう思った時、扉をノックする音が聞こえた。



唯「え……?」







梓「いい曲ですね」



427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:18:48.59 ID:8DYEsh6x0
うむ



429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:19:08.65 ID:z+frcTXr0
EってENDじゃなかったのかよwwwww
早漏でごめんwwww



430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:19:11.83 ID:U89bxGbW0
!?



436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:23:37.98 ID:4IHO4xqmP
扉の方を見るとあずにゃんが立っていた。
いつの間にか部室の中に入ってたんだ。

唯「あずにゃん……来てたの?」

梓「はい、ちょっと前から。集中してて気が付かなかったみたいですね」

唯「……そっか」

梓「その曲……」

唯「うん、私の最後の曲なんだ」

唯「少し悲しい感じに作ったんだけど」

唯「……どうかな?」

梓「……」

梓「そうですね」

梓「確かにそう感じる人もいると思いますけど」

梓「私には違って聞こえました」




441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:34:02.70 ID:4IHO4xqmP
梓「悲しいというより……嬉しい、ですね」

唯「そうかな?」

梓「私は、ですよ」

誰のためでもない歌だけど、これは君の歌だから。
あずにゃんがそう思うのならそうなんだろう。

梓「それにとても素敵な曲です」

唯「えへへ、ありがと」

梓「いえ」

唯「……」

梓「……」

唯「……」

梓「……あっ」



443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:44:18.91 ID:4IHO4xqmP
唯「ん?」

梓「唯先輩の曲に聞き惚れてて忘れてました!」

唯「あははっ照れるよ」

梓「そうじゃなくて時間!」

唯「おわーーたいへんだあ」

梓「……唯先輩気付いててのんびりしてたんですか?」

唯「えへー」

梓「えへー」

梓「じゃないですよ!早くしないと!すぐにギターも仕舞って下さい!」

唯「あずにゃん!!」

梓「なっなんですか」



445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 22:54:24.62 ID:4IHO4xqmP
唯「先輩ってつけるのそろそろやめない?」

梓「なんですかいきなり……」

唯「ほら、なんていうか行き詰るのが目に見えてるよ」

梓「それは……そのうち……あ」

梓「それを言うなら先輩こそ私のことをあだ名で呼ぶのそろそろやめて下さい」

唯「え~」

梓「流石に恥ずかしいですよ」

唯「大丈夫だよ~」

梓「いや高校生じゃないんですか――ああっ!」

梓「先輩早く!!」




449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:05:21.52 ID:4IHO4xqmP
唯「準備出来たよ」

梓「講堂まで走りますよ!」

唯「うんっ」

梓「あー……私澪先輩に怒られそうです」

唯「あはは」

梓「笑い事じゃないです!唯先輩だって律先輩に怒られますよ!」

唯「大丈夫だよ~きっとムギちゃんが何とかしてくれるよ」

梓「もぅ……」

唯「……そういえば」

梓「なんですか?」




450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:15:39.77 ID:4IHO4xqmP
唯「あずにゃんさあ、部室で私が使ってた机に何かした?彫刻刀とかで」

梓「……さ、さあ、どうでしたっけ」

唯「う~ん、やっぱり相合傘つけたの私かなぁ……」

梓「そ、それより!唯先輩が再結成後初ライブはここでやりたいって言い出したんですからね!」

梓「……まあ私も桜高がなくなっちゃう前にもう一度講堂でライブしたいと思いましたけど」

梓「今日はリハーサルだからまだ良いものの……」

梓「明日は遅刻したら洒落になりませんよ!」

唯「わかってるよっ」



464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:25:41.12 ID:4IHO4xqmP
唯「ねえあずにゃん」

梓「まだ何かあるんですか?後にしましょうよ」

唯「これで最後だから」

唯「……これから頑張ろうね」

梓「あ……はいっ!」

唯「ふふっ……あずにゃん、もう離さないからねっ!」



思い残したことは何もない。

これからどうなるかわからないけれど
私は私の愛する人と精一杯生きよう。





君とそして 僕の影を踏み 新たな扉を開け 未来へと向かう



END




465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:26:45.45 ID:iIsK1X3S0




467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:27:16.32 ID:msoUGpeP0
今度こそ乙!
力作でした!




473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:31:11.51 ID:tBXx4VvI0
>>1のお陰で明日の仕事も頑張れそうです



475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 23:33:09.19 ID:4IHO4xqmP






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この記事へのコメント
久々の大作だ
2010/03/24(水) 22:31:27 | No.4716 |   | #z7XDr28E[ 編集]
長いから後回しにしてたけど
こんなに良作だったとは
2010/03/25(木) 19:26:02 | No.4727 |    | #-[ 編集]
感動した
2010/03/26(金) 02:57:44 | No.4736 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
とても感動しました!          今年から高校生なんですけどこんな人生をおくってみたいですね~。無理だけどw   とりあえず乙です!
2010/03/26(金) 23:16:59 | No.4742 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
このSS読んでると脳内で奥華子さんの「変わらない物」がながれまくってたw 歌詞がこのSSに合いすぎだろw
2010/03/27(土) 11:38:13 | No.4746 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
基本的に百合は受け付けないけど
これはまたなんか違った

なんか涙出てきた
2010/03/27(土) 13:48:22 | No.4750 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
けいおん!見てると
俺の高校時代って……って悲しくなる
今高校生のヤツは頑張れよw
2010/03/28(日) 12:10:25 | No.4755 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
俺も長いから後回しにしてたなぁ
。読んでよかった。綺麗というか、飾り気がなくさっぱりしていい文章だったなぁ。

人生頑張らんと。
2010/04/01(木) 04:19:59 | No.4808 | USHI | #-[ 編集]
ラクリマ好きだから嬉しい
2010/07/25(日) 11:40:28 | No.6899 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
time waits for no one・・・
まじで泣いたわ
2010/08/09(月) 18:39:18 | No.7061 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
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