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梓「しょうしつ!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:04:52.87 ID:l088zLk80
いつものように学校への道を歩いていると、後ろから純ちゃんの声がした。

純「梓ちゃん、おはよう!」

梓「おはよう、純ちゃん」

あいさつを返して、ならんで学校へと歩き始めた。

梓「そういえば純ちゃん、風邪はもう治ったの?」

昨日、純ちゃんが風邪をひいたと言って、一日中マスクをしていたのを思い出して言った。

純「風邪?」

梓「うん、昨日は一日中、咳してたでしょ?」

純「私、風邪なんてひいてないけど?咳もしてないし」




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ブログパーツ 梓「しょうしつ!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:19:02.37 ID:l088zLk80
梓「あれ?そうだっけ?でも、昨日は体育も見学してたじゃない」

純「なに言ってるの、昨日の体育は梓ちゃんと同じチームでバレーボールしてたでしょ」

梓「え?そうだっけ?おかしいな」

純「誰かと間違えてるんじゃない?」

いや、そんなはずはない、確かに昨日は純ちゃんはマスクをしていたし、体育も見学していたはずだ。
熱がありすぎて意識が朦朧としてたのかな? そんな失礼なことを考えてしまった。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:20:29.97 ID:l088zLk80
学校に着いて、一限目の授業の準備をしながら、なんとなく憂の姿を探したが、
憂はまだ来ていないようだった。

憂が授業開始ぎりぎりまで来ないないんて、めずらしいな…
そんなことを考えてるうちに、先生が来て授業が始まってしまった。

結局、昼休みになっても憂は学校に来なかった…
憂はきょうは休みか… 風邪でもひいたのかな?

純「梓ちゃん、お弁当たべよ」

梓「うん」

お昼はいつも、憂と純ちゃんと三人で食べている、今日は憂がいないので、二人だけだ。

純「その卵焼き、おいしそうだね、一つちょうだい」

梓「うん、いいよ」

このときまでは、いつも通りの日常だった、このときまでは…




5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:23:11.07 ID:l088zLk80
梓「そういえば、憂が学校休むなんてめずらしいよね、風邪でもひいたのかな?」

私はとりとめもなく、そう口にした。

純「憂?」

純ちゃんは不思議そうに首をかしげて、続けた。

純「憂ってだれ?」



……………えっ?


純ちゃんの言った言葉の意味を理解するまで時間がかかった。


梓「だれって、憂だよ! 平沢憂!」

私は語気を強めて言った。

純「平沢…憂……? うーん聞いたことないなあ、何組の子?」

熱をだしすぎて、記憶まで飛んでしまったのだろうか?



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:24:52.74 ID:l088zLk80
梓「なに言ってるの!うちのクラスの憂だよ、ほら、あの席の」

私は窓際の、憂の席を指差しながら言った。
こんどは純ちゃんのほうが、驚いた顔をした。

純「梓ちゃん…あの席は、ずっと空席だよ…」

私は混乱した、なんで純ちゃんがそんなことを言うのか、わけがわからなかった。

梓「なんで…なんでそんなこと言うの……憂とケンカでもしたの…?」

純「ごめんなさい、本当にわからないの…それに、うちのクラスに平沢憂なんて人は……」

最初は純ちゃんが冗談でも言っているのかと思ったけど、
純ちゃんの顔は真剣だった。

梓「だから、憂だよ! 軽音部の、唯先輩の妹で…」

純ちゃんはまた驚いた顔をした、
そして次の言葉は、私をさらに混乱させた…


純「うちの学校に、軽音部なんてあったっけ?」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:27:46.00 ID:l088zLk80
放課後、私は軽音部の部室へと向かっていた。
あのあとも、純ちゃんに何度尋ねても、平沢憂なんて人は知らないと答えるだけだった。

やっぱり、憂とケンカでもしたのかな……
それとも、まさかいじめとか…
純ちゃんがそんなことをするとは考えたくなかったけど、
もしそうだとしたら、なんとかしなくちゃ。

とりあえず、今日は唯先輩に、憂の最近の様子とかを聞いてみよう、
なにかわかるかもしれない。

そんなことを考えているうちに音楽室の前に到着し、
私は扉を開けて中へと入った。

梓「こんにちはー」




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:31:16.34 ID:l088zLk80
あいにく、中にいたのは澪先輩だけだった。
澪先輩は、なぜか今日は律先輩の席に座っていて、本を読んでいた。


梓「ゆ…」

唯先輩はまだ来てないんですか、と、聞こうとして、途中で止まってしまった。

澪先輩が、驚いたような、困惑したような表情で、こちらを見ていたからだ。
?どうして、そんな顔をしてるんですか?
まるで、知らない人が急に部屋に入ってきたみたいな………

私がそんなことを考えていると、
澪先輩はパッと表情を明るくして、こう言った。


澪「あっ、もしかして、入部希望の人とか?」


入部……希望……?




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:35:39.25 ID:l088zLk80
梓「なに言ってるんですか?澪先輩?」


澪「?どうして、私の名前を?」

知ってるの? とでも言いたげに首をかしげた…


律先輩や、唯先輩ならともかく、澪先輩がこんな冗談をいうなんて、
いったいどうしたんだろう…?  冗談…ですよね…?


梓「冗談はやめてください!中野梓ですよ!忘れちゃったんですか?」

私は不安のためか、いつもより声が大きくなっていた、
澪先輩は、その声に驚いたようにビクッと体を震わせて、言った。

澪「中野…梓…さん?前に会ったことがあったかな?ごめんなさい、思い出せなくて…」




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:41:07.00 ID:l088zLk80
冗談…だと思いたかったけど、澪先輩の目は真剣だった…
私の中の不安がだんだんと大きくなっていくのを感じて、
私は半ば叫ぶように喋っていた。


梓「いいかげんにしてください!軽音部の後輩の、中野梓ですよ!」

澪「軽音部…?」

澪先輩は困惑したように言った、
そして次の言葉は、私を困惑させた。

澪「ここは…文芸部だけど…」




11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:46:32.87 ID:l088zLk80
私の混乱はピークに達していた、これ以上ここにいたら、
おかしくなってしまいそうだった…

梓「ごめんなさい!まちがえました!」

そう言って私は音楽室の外へでた。
一人になって、心を落ち着ける必要があった。

振り返って扉の上をみると、音楽室と書かれたプレートの横に、
手書きで文芸部とかかれたプレートが貼ってあった。

いったいどこの学校に、音楽室を部室にする文芸部があるというのか…
頭の混乱は、いつまでたっても収まらなかった。




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:55:45.43 ID:l088zLk80
しばらくして、心のほうはだいぶ落ち着いてきた。
頭もすこしは冷静に動くようになってきたようだ。

そうだ、ほかの先輩達を探そう。
この状況は、とても一人では解決できそうにない。

まずは唯先輩か律先輩かムギ先輩を探して相談しよう。
そう思い立って、私は二年生の教室のある二階へと向かった。


うう、やっぱり上級生の階は緊張するなぁ
びくびくしながら先輩達を探していると、前のほうに見知った後姿が映った。

ムギ先輩だ!




13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:59:02.41 ID:l088zLk80
私は廊下を走って、ムギ先輩に近づいていった。

このとき、私はもうちょっと慎重になっておくべきだった。

だけど、このときの私は、混乱と不安で、それどころではなかったのだ…

私はムギ先輩の両肩をつかみ、早口で言った。


梓「ムギ先輩!大変なんです!澪先輩の様子がおかしいんです!」

紬「きゃっ、え?え?」

梓「私のこと知らないとか、ここは文芸部だとか変なこと言ってるんです!一緒に来てください!」

紬「え?なんのこと…ですか…?それより、放して…ください…」

私はまた愕然とした…
なんで、なんでそんな顔するんですか?ムギ先輩
まるで、知らない人にいきなりつかみかかられたみたいな…




14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:02:02.52 ID:l088zLk80
呆然としていると、横から誰かに突き飛ばされた、
その衝撃でムギ先輩をつかんでいた手がはなれる。


律「おい!お前!ムギに何してんだ!」

梓「律…先輩……?」

律「ムギ、お前の知り合いか?」

紬「いいえ…知らない人だわ…人違いじゃ…?」

梓「律先輩、私のこと…覚えてないんですか…?」

律「ああ、知らないな、今度ムギに何かしたらぶっとばすからな! いこう、ムギ」

そう言って二人は立ち去ってしまった…

私の頭はまた混乱していた、わからないことだらけだった。
おかしい、全てがおかしかった。
ただ一つわかったことは、客観的に見ておかしいのは、私のほうであるらしいということだけだった…



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:06:50.13 ID:l088zLk80
私は部室に戻る気力もなく、そのまま家に帰ることにした。
どうやって帰ったのかは覚えていない。
その後も、夕食や入浴もうわのそらのまますませて、ベッドに入った。

きっとこれは何かの間違いだ。
今日寝て、明日起きれば、きっと全て元通りだ。
そう自分に言い聞かせた。
たぶん、先輩達は私をからかっていたんだ。
明日学校にいけば、唯先輩が、ひっかかったね、あずにゃん!とか、
そんなことを言ってまた抱きついてくるんだ、きっとそうだ。

だけど、冗談と言うには明らかに悪趣味だった…
先輩たちなら絶対にやらないような、悪い、悪い冗談だ。




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:15:30.72 ID:l088zLk80
結局、朝まで眠ることはできなかった。
学校に着いて、自分の席でぐったりとしていると、
純ちゃんがやってきた。

純「梓ちゃん、おはよう、大丈夫?」

私の頭が、という意味だろうか?

それには答えずに、聞き返した。


梓「純ちゃんは、入学したころ憂と一緒に軽音部に見学にいったよね?」

そう聞くと、純ちゃんは困ったような悲しいような顔をうかべて答えた。

純「だから、憂なんて人は知らないし、軽音部なんてなかったんだってば」

梓「だけど、この前の文化祭で軽音部はライブをやったでしょ?」

そう返すと、純ちゃんは諦めたような表情で言う。

純「梓ちゃん、しばらくは、ゆっくり休んだほうがいいと思うよ…」

そう言った彼女の目は、体調の悪い友人を気遣うものだった…




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:18:57.97 ID:l088zLk80
納得のいかなかった私は近くにいたクラスメイト数人に、
二つの質問を浴びせて回った。

平沢憂を知ってるでしょ?

軽音部は文化祭でライブをしたよね?

得られた答えは芳しくなかった、全員図ったように、

「知らない」

「してない」

と答えるだけだった……




22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:21:10.81 ID:l088zLk80
放課後、私はまた、二年二組の教室へと、向かっていた。
私には最後の希望があった、唯先輩だ。
唯先輩なら、きっと私のことを覚えてくれている。そう信じていた。

二年二組の前まで来て、私は教室の中を覗き込んだ。

うう、人がいっぱいいてよくわからないな、誰かに聞いてみようかな。
だけど、知らない人に話しかけるのは、やっぱりこわい。
でも、二年二組で知ってる人は先輩達三人しかいないし…

「おい!」

そんなことを考えていたら、後ろから声をかけられた。
びっくりして振り返ると、そこには律先輩がいた。

律「おまえ、またムギに何かしに来たのか?」

律先輩が怒気をふくんだ声で言う。
私はあわてて弁解した。




23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:23:25.65 ID:l088zLk80
梓「いえ、ち、違うんです、人を探してて…」

律「二年二組で? いったい誰を?」

梓「えっと…平沢唯さんって人です」

律「平沢唯?」

律先輩の語尾にはクエッションマークがついていた。
嫌な予感が私の中を駆け巡る…

律「そんな奴は、二年二組にはいないな、ほかのクラスでも、そんな名前は聞いたことない」

梓「そんなはずはっ!」

律「私が嘘ついたって、何の得もないだろ」

律先輩はあきれたように言う。

梓「だけど、唯先輩は、たしかにここにいたんです!」

律「はぁ、めんどくせえなぁ、ちょっとここで待ってろ」

そう言って律先輩は教卓へ向かい、何かを手にとって戻ってきた。



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:25:40.21 ID:l088zLk80
律「ほら、これに二年の名前は全部のってる、気が済むまで見ればいい」

そう言って手渡されたのは、クラス名簿だった。
私は無心でページをめくり、平沢唯の名前を探す。


そんな……


何度見ても、そこに平沢唯の名前はなかった…

律「気が済んだなら、もう行けよ、ムギがお前のこと怖がってる、もうここへは来るなよ」

律先輩は冷たく言い放ってその場を去っていった。

私の最後の希望は、あっけなく打ちくだかれてしまった……




26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:27:57.15 ID:l088zLk80
どこにも行くところが無くなってしまった私は、
気がつくとまた、部室の前までやってきていた。

部室といっても、ここは軽音部ではない、文芸部だ。
少なくとも澪先輩によると、そういうことになっているらしい。
私は無言でドアを開けて中に入った。

澪「!あなたは、昨日の」

私が中に入ると、澪先輩が明るく話しかけてきた。

澪「今日も、部活の見学に?」

見学? ああ、そうか、ここは文芸部なんだっけ。

梓「はい、見学…してもいいですか…?」

澪「もちろん、どうぞ、座ってて、今お茶を入れてくるから」




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:30:04.87 ID:l088zLk80
そう言って澪先輩はコンロへ向かった。
しばらくして出てきたのは、ティーバッグで入れたような紅茶だった。

澪「どうぞ」

飲んでみたが、味もティーバッグのものだった、
ムギ先輩がいつも入れてくれるものには、遠く及ばない味だ。

澪「中野…梓さん、だったっけ? 私のことは知ってるみたいだったけど、
一応自己紹介するね、私は秋山澪、二年生で、文芸部の部長をやってます」

部長っていっても、部員は私だけなんだけどね、と付け加えた。

確かに前半は知っていたが、後半は初耳だ。
私の知ってる澪先輩は軽音部で、軽音部の部長は律先輩のはずだ。




30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:32:42.90 ID:l088zLk80
梓「ここは昔、軽音部の部室だったと思うんですけど…」

私がそう言うと、澪先輩は少し驚いた顔をして、よく知ってるね、と呟いた。

澪「去年の春、私とほかの二人で、軽音部をつくろうとしたんだ、
だけど、四人目のメンバーが見つからなくて、結局廃部になっちゃったんだ」

澪「それ以来、私はここで文芸部をしてる、文芸部は一人でも活動できるから、
同好会として認めてもらってるんだ」

部費はでないんだけどね、と、小声で付け加える。

そう、おかしいのはそこだ、私の記憶では、その四人目のメンバーこそ、
唯先輩のはずだった。

澪「平沢唯?ごめん、私の知り合いにはいないなぁ…」

だけど、帰ってきた答えは、同じだった…




32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:35:40.15 ID:l088zLk80
梓「ほかの二人っていうのは、律先輩とムギ先輩のことですか?」

私がそう聞くと、また驚いた顔をして、二人を知ってるんだ、と呟いた。
二人のその後を尋ねると、

澪「ムギはもともと入りたがってた合唱部に入った、律は帰宅部だ、毎日遊びまわってるらしい」

律らしいよ、とあきれぎみに呟く。

……

………

会話が途切れてしまった、もともと、私も澪先輩も、積極的に話すタイプではない。

沈黙に耐えかねて、話のネタを求めて部屋の中を見渡した。

そうして私は、部室の入り口付近に、私の知っている部室と同じように、
ドラムとベースとキーボードが置かれていることに、いまさらながら気づいた。

梓「あのドラムは、律先輩の…?」

澪「ああ、律の奴、めんどくさがって持って帰らないんだ、
私とムギも、なんとなくそのままにしてる…」

澪「だけど、よく律がドラムだってわかったな?」

梓「律先輩は、ドラム、って感じですから」

私がそう言うと、澪先輩は楽しそうに笑った。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:38:37.99 ID:l088zLk80
再び会話が途切れてしまい、私は一言断って、
部室の中を歩き回って調べることにした。

こうして見ると、私の知っている部室とほとんど変わりはなかった。
ただ一つ違ったのは、食器棚に入っていたティーセットの変わりに
十数冊の本が並んでいることくらいだった。

いや、もう一つ違いがあった、裏まで落書きでいっぱいだホワイトボードが、
ここでは真っ白だ。

めざせ武道館 バンド名決定 放課後ティータイム

ひとつひとつ思い出がある落書きが、ここにはなかった。

私はなんとなくホワイトボードをひっくり返してみた
理由があったわけじゃない、もしかしたら何か先人達の落書きが残っているかも、
そんな軽い気持ちだった。
だけど、そこに書かれていたのは、私の予想を超えたものだった。



プログラム起動条件・鍵をそろえよ・最終期限・四日後




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:52:05.25 ID:l088zLk80
これ…は…


梓「澪先輩!これを書いたのは、澪先輩ですか?」

私は興奮しながら尋ねていた。

澪「いや、私も始めて見た、なんだろう、これ?」

私はこれが、この状況を打開するためのヒントなんだと、
なぜだか、そう思った、メッセージの意味はさっぱりわからなかったけど、
そう考えると、また元気が沸いてきた。

梓「すいません、用事を思い出したので、今日は失礼します」

そう言って、音楽室を出て行こうとすると、澪先輩に呼び止められた。

澪「あ、まって」

澪先輩は一枚のわら半紙を取り出した。

澪「よかったら」

そう言って手渡されたのは、白紙の入部届だった。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:53:50.40 ID:l088zLk80
メッセージの意味は相変わらずわからなかったけど、
私はまた、手がかりを探すだけの元気がでていた。

今、私は唯先輩の家へと向かっている、
前に一度みんなで練習をしたことがあったので、場所は知っていた。

学校にいないのなら、こっちから会いにいけばいいのだ。
この短い間に、私の中には反骨精神がうまれつつあった。

それに、もし唯先輩が私のことを覚えていなくても、
唯先輩なら、私の言うことを信じて味方になってくれるんじゃないか、
そんな気がしていた。

そう考えると、一刻も早く唯先輩に会いたくて、自然と足も早くなった。
もうすぐだ、この角を曲がれば、唯先輩の家が………


……う……そ…


唯先輩の家があったはずの場所は、なにもない、更地になっていた……


私の中の反骨精神は、一時間も持たずにへし折られてしまった…




36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:55:44.77 ID:l088zLk80
梓「はぁ」

私は学校で、その日何度目かのため息をついた

純「梓ちゃん、おはよう、今日は大丈夫?」

梓「大丈夫だよ、憂なんて人はいないし、軽音部なんてありません! ほらね?」

純「まだ、本調子じゃないみたいだね…無理しないでね…?」

純ちゃんに悪気はないのはわかっていたのに、つい冷たくあたってしまった。
私もだいぶ弱っているようだ…


放課後、私は習慣のように、また部室へと足を運んでいた。

梓「こんにちは」

ドアを開け、あいさつすると、澪先輩が明るく迎えてくれた。

澪「いらっしゃい、入部、考えてくれた?」

梓「すいません、もう少し、考えさせてもらってもいいですか?」

澪「そっか、ごめん、急かすようなこと言っちゃって、ゆっくり考えるといいよ、
座ってて、今、お茶を入れるから」




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:59:25.68 ID:l088zLk80
そう言って澪先輩は紅茶を入れてくれた。

私は気になっていたことを聞いてみた。

梓「あの食器棚の本は、澪先輩のですか?」

澪「ん?ああ、一応、文芸部だからね、家から持ってきたんだ」

澪「よかったら適当に読んでて、私は生徒会に提出する書類を書かなきゃいけないから」

そう言って澪先輩は、なにやらめんどくさそうな作業を始めてしまった。
私はお言葉に甘えて、食器棚の本を物色した。
澪先輩らしい、乙女チックな恋愛小説が大半だった。
その中から名前をきいたことのあるタイトルを一冊とりだし、読み始めた。



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:02:40.15 ID:l088zLk80
………


二十ページほど読んだところで、口から砂糖を吐きそうな気分になってきたので、
読むのをやめてぼんやりと澪先輩を眺める。

なぜだか、先ほどの澪先輩の言葉が、引っかかっていた。

なんだろう?文芸部? 違う。
書類? 違う。
生徒会? ちが

!!生徒会! それだ!生徒会だ。
私とは接点がなかったので、すっかり失念していた。
そうだ、唯先輩と深い接点をもつ人が、生徒会にいるじゃないか。

梓「すいません、ちょっとお手洗いに言ってきます」

澪「ん?おー」

作業に没頭している澪先輩の投げやりな返事を背に、私は生徒会へと向かった。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:06:04.23 ID:l088zLk80
生徒会室のドアを開いて、中へと入った。

梓「こんにちは」

好都合なことに、中にいたのは和先輩だけだった。

和「はい、えーと、なんの御用かしら?」

この和先輩は、私の知っている通りの和先輩のようだった。

梓「えっと、真鍋先輩に、聞きたいことがあって…」

和「聞きたいこと?」

私は、意を決してそれを聞いた。

梓「はい、真鍋先輩なら、平沢唯さんについて、何か知ってるんじゃないかと思って…」

私がそれを聞いた瞬間、和先輩の表情が変わった。



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:08:32.11 ID:l088zLk80
和「唯は私の幼馴染だけど、あなたは?」

初めて、知らない、意外の答えを聞くことができて私は内心ガッツポーズをしていたが、
すぐに自分がまだ名乗ってもいないことに気づき、慌てて言った。

梓「あ、すいません、私は中野梓といいます、えーと…唯さんのギター仲間で…」

和「唯がギター?」

あ、しまった…唯先輩がギターを始めたのは軽音部に入ってからだった。
私は慌てて訂正する。

梓「あ、すいません!間違えました、憂の中学時代の友達で、最近、憂と連絡が取れないので、
真鍋先輩なら、連絡先を知ってるんじゃないかと思って……」

私がそう言うと、和先輩の表情が曇った、いったいどうしたんだろう…?




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:10:52.38 ID:l088zLk80
和「そう……それじゃあ、あなたも、唯たちの連絡先は知らないのね…」

えっ? あなたもってことは…

和「唯達ね、私達が中学三年のころに、突然引っ越しちゃって、それ以来、
私も連絡が取れないのよ……」


そんな……ようやく手がかりをつかんだと思ったのに……

梓「そうだったんですか、すみません…」

和「いいえ、お役にたてなくてごめんなさいね」

梓「いいえ、こちらこそ…」

和先輩にお礼を言ってから、生徒会室をあとにした。




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:13:29.30 ID:l088zLk80
澪「遅かったな、具合、悪いのか?」

部室に戻った私に、澪先輩が声をかけてくれた。

梓「いいえー、絶好調ですよー」

私はなけなしの空元気をふりしぼって答えた。

澪「?」

紅茶に口をつけると、もうすっかり冷めていた。
澪先輩は書類を書き終わったようで、本を取り出して読み始めていた。
私も邪魔しないように、さきほどの続きを読み始めた。

なんでもいいから、嫌な事を忘れさせてほしかった。
それがたとえ、甘甘な恋愛小説でも…


ブラジルの黄色いお菓子みたいに甘ったるい恋愛小説を読みながら、
このまま澪先輩のいる文芸部に入るのもいいかもしれないなぁなんて、
そんなことを考えていると、部室のドアが開いた。



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:17:06.04 ID:l088zLk80
和「みおー、いるー?」

澪「和、どうしたんだ?」

和「近くまできたから、ついでに書類もらってちゃおうと思って」

澪「ありがとう、ちょうどさっき書き終わったところなんだ、ちょっと待ってて…」

和「あら、あなたは…」

和先輩は私に気づいたようだ、軽く会釈を返した。

和「あなた、文芸部員だったんだ」

梓「あ、いえ、まだ入ろうか悩んでるところで…」

和「ふーん、そうなの…… そういえば、あなたギターをやるのよね?」

梓「え?あ、はい…」

和「それで思いだしたんだけど、二人が引っ越す直前、唯が言ってたの」

和「憂がギターを買うために、バイト始めたんだーって…」

梓「えっ? 憂が?」




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:19:11.35 ID:l088zLk80
和「ええ、そのときは何も思わなかったんだけど、それが引っ越す数日前だったから…」

憂がギターを? それってもしかして…

梓「それ、どんなギターだかわかりますか?」

和「いいえ、そこまではわからないけど、ずいぶん高いギターだったみたいよ…」

ギー太だ! 私の直感が、そう告げていた。

和「こんなことで手がかりにはならないと思うけど、唯の連絡先がわかったら、
私にも教えてちょうだいね」

とんでもない、これ以上ないくらい、重要な手がかりだった。

梓「はい、必ず!」

梓「澪先輩、すいません、用事を思い出したので、今日はこれで」

澪「ああ、また明日」

梓「はい、それじゃあ」

私はそう言って走り出した…




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:27:23.42 ID:l088zLk80
私は駅前の楽器店、10GIA へと向かっていた。
唯先輩がギー太を買ったお店だ。

店内をくまなく探してみたが、案の定、ギー太はすでになかった。
私は思い切って、近くにいた店員さんに尋ねてみた。

梓「あの、昔ここに置いてあったレスポールのギターって…」

店員「ああ、あのギターなら、だいぶ前に、高校生くらいの女の子が買って行きましたよ」

憂だ! 私はそう確信した。
二十五万円のギターを買う高校生なんて、そうそういないだろう。
私が驚いているのを、店員さんは別の意味にとったのか、こう続ける。

店員「同じものがよければ、取り寄せもできますけど、どうします?」

梓「あ、いえ…そうじゃないんです、えっと、その人の連絡先を、
教えてもらえないでしょうか?」

店員「え?連絡先、ですか…」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:30:26.86 ID:l088zLk80
梓「はい!急に転校しちゃった友達で、連絡がとれなくて困ってるんです、お願いします!」

店員「そうなんですか、申し訳ないんですが、個人情報なんで、教えられない決まりなんです、
すいません」

当然の回答だった、だけど、私には切り札があった…

梓「お願いします!その人は、琴吹紬さんの友達でもあるんです」

店員「えっ?紬お嬢様の、ですか…?」

これは賭けだった、普通、私は社長の娘の友達だなんていっても、信じてもらえないだろう。
だけど、ムギ先輩はお嬢様だということをなるべく知られたくない様子だった。
だから友達にも、この店が自分の家の系列だなんて、わざわざ話したりはしないだろう。
だから、それを知っているということが、ムギ先輩と知り合いであるという証拠になる。
そう考えたのだ。
店員さんも、それをわかっているようだった。




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:33:26.39 ID:l088zLk80
店員「うーん…紬お嬢様の、お友達、ですか…、まあ、悪用するようには見えないし、
今回だけ、特別ですよ?」

梓「はい!ありがとうございます」

店員さんは奥から数枚の書類を捜してきてくれた。

店員「これが、そのときの契約書です」

購入者名を見ると、確かに平沢憂と書かれていた。
住所を確認する、よかった、ここからそう遠くない、電車で五駅くらいのところだ。
私は住所と学校名と電話番号をメモさせてもらい、店員さんに何度もお礼を言ってから、
店を出た。




56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:36:25.86 ID:l088zLk80
私は電車に乗って、憂がかよっているはずの高校へと向かっていた。
私の高校はすでに短縮授業になっているので、憂の高校がそうでなければ、
ちょうど授業が終わるころに到着できるだろう。

高校の前に到着し、中をうかがった。
どうやら予想通り、まだ授業をしているようだ。
あと十分もすれば、帰宅する生徒が校門から出てくるだろう。
私は校門前で張り込むことにした。

しばらくして、校門から生徒が次々と流れ出してきた。
私は見落とさないように目を凝らす。
憂は部活はやってないはずだから、そろそろでてくるはずだ…

いた


憂だ、その隣には、唯先輩の姿もあった。
やっぱり、同じ高校に通ってたんだ…
憂も唯先輩も、ギターを背負ってはいなかった。
この学校では、軽音部には入ってないのかな…
いや、今はそんなことはどうでもいい…



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:38:57.37 ID:l088zLk80
私の心臓は、驚くほど早いリズムをきざんでいる。
私は二人の前に立ち、声をかけた。

梓「あのっ!平沢唯さんですよね?」

憂「!」

唯「?」


憂「どちらさまですか?」

憂がうさんくさそうに聞いてくる…
やっぱり憂も、私を覚えていないのだろうか?




59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:40:27.62 ID:0yFSkvEIO
どう本家の消失のように完結させるのか楽しみ



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:40:42.43 ID:l088zLk80
私はなんと答えるべきだろう?
唯先輩からは、いまだかつて二回くらいしか呼ばれたことのない、
私の本名を言うべきか。
すっかり定着してしまった、間抜けなニックネームを答えるべきか…


梓「私は………あずにゃん! です!」


唯「…あず……にゃん……?」






唯「だれ?」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:47:18.78 ID:l088zLk80
その後、私は二人をなんとか喫茶店に誘って、話をきいてもらった。
やっぱり、憂も唯先輩も、私のことを覚えていないようだった…

私は覚えている限りのことを、二人に話した。
私の知っている世界では、二人も桜ヶ丘高校に通っていること、
唯先輩が軽音部に入って、ギターを始めたこと。
私が入部して、五人で文化祭のライブをやったことなど、
事細かに伝えた。
すべて話し終えたのは、一時間以上かかったころだった…

唯「へー軽音部かー、なんだか楽しそうだねー」

憂「お姉ちゃん、この人の言うことを信じるの?」

唯「うん、だってそのほうが楽しそうじゃん!」

憂「でも…なんだか気味わるいよ…」




63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:49:34.74 ID:l088zLk80
やっぱり唯先輩は、私の話を信じてくれたようだった。
だけど、憂の反応は、正反対のものだった…


唯「そういえば昔、憂が私にギターを買ってくれたことあったよね、
難しくて、すぐやめちゃったけど」

梓「そうなの?憂、あ、いや…、憂さん、どうして急にギターを?
なにか思い出したとか…?」

憂「いいえ…違います…ただ、なんとなくです…」


そんなはずない、なんとなくで、二十五万円のギターを買ったりはしないだろう。
憂の言動に、大きな違和感を覚えた。
このままでは埒が明かない、そう思ったわたしは…




64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:51:38.98 ID:l088zLk80
梓「時間を取らせてしまってすいませんでした、今日はこれで…」

唯「え、もう帰っちゃうの?」

梓「はい、話を聞いてくれて、ありがとうございました、これ、御代です」

そう言って私は三人分のコーヒー代として、千円札を憂に手渡した。

憂「………」

梓「それじゃあ」

唯「うん、またねー」

唯先輩の声を聞きながら、私は店を出た。




69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:58:32.87 ID:l088zLk80
私は、ぶらぶらして時間を潰し、またあの喫茶店へ入った。
時計をみると、そろそろ夜の九時になるころだ。

私は席に座って、待った。
今思えば、最初に会ったときから様子がおかしかった。
たしかにあのとき憂は、私を見て驚いた顔をしていた。
憂は何かを知っている、いや、もしかしたら、憂こそが…

憂「お待たせしました」

梓「憂…」

憂「こんな時間に呼び出して、どういうつもりですか?」

そう言って、一枚のメモをテーブルに置く、
そこには、『今夜九時、この喫茶店で』と書かれていた。
私が千円札と一緒に、憂に渡したものだ。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:05:09.40 ID:l088zLk80
梓「憂、本当は、全部覚えてるんでしょ?」

憂「……」

梓「今は唯先輩はいないから、隠す必要はないでしょ、答えてよ」

憂「……覚えてるよ、全部、軽音部のことも、梓ちゃんのことも…」

梓「だったら、どうして…?」

憂「…憎かったの……」

梓「え…?」

憂「お姉ちゃんを奪った、軽音部が憎かった…」

梓「憂…」

憂は静かに、語りだした…




74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:06:56.31 ID:l088zLk80
憂「最初は単純にうれしかった、お姉ちゃんにも、打ち込めるものができたんだって」

憂「だけどそれから、どんどんお姉ちゃんといられる時間が減っていった」

憂「中学のときまでは、ずっと一緒だったのに、もうほとんど、一緒にいられなくなってしまった…」

憂「こんなことなら、軽音部に入るのを反対すればよかったって、できることなら、ずっと一緒にいられた、
中学のころに戻りたいって、そんなことばかり、考えてた…」

憂「そうしたらね、ある日突然、私だけ、二年前の中学のころに時間をさかのぼったの」

時間をさかのぼった?そんなことがあるわけ……

ないとはいいきれなかった、なぜなら、今私が置かれている状況もまた、
ありえないものであったから…



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:08:58.24 ID:l088zLk80
憂「私も最初は混乱したけど…これは、神様がくれたチャンスだと思った」

憂「それで私は、親に無理を言って引越しをしてもらって、お姉ちゃんが桜ヶ丘に入学しないようにした」

憂「それからは、私の望み通り、ずっとお姉ちゃんと一緒にいられた…」

だけど…と言って、憂は続ける。

憂「だけど…何かが足りなかった…お姉ちゃんと一緒にいられて、幸せなはずなのに、何か物足りなかった…」

憂「ギターを買えば、それもなくなるんじゃないかって思って、必死にバイトして、
ギー太を買ったけど、お姉ちゃんはほとんど弾いてくれなかった…」

憂は今にも泣き出しそうな顔をして続ける。




78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:11:09.04 ID:l088zLk80
憂「そのときになって、ようやく気づいたんだ…私が一番好きだったのは、
軽音部で輝いてるお姉ちゃんだったんだってことに……」

憂「私は、自分のことしか考えてなくて、お姉ちゃんの一番幸せな場所を、奪ってしまった…」

憂はすでに泣き出していた…

憂「ほんとうはね、梓ちゃんが来たとき、嬉しかったんだ…お姉ちゃんを、
あの軽音部に戻してあげられるかもって思って…」

憂「だけど…お姉ちゃんの前で、こんな話、できなかったから……」

梓「憂…」

憂「私はできることなら、世界を、あの軽音部があった世界に戻したい…」

梓「私も、元の世界に返りたい、憂、一緒に協力して!」

憂「ごめんね…梓ちゃん、私のせいで、こんなことに巻き込んでしまって…」

梓「いいんだよ、私達、友達でしょ?」

憂「ありがとう…梓ちゃん」

そう言って憂は初めて笑ってくれた。
私は安心していた、憂はやっぱり、私の知ってる、やさしい憂のままだった。




81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:14:40.82 ID:l088zLk80
憂「だけど、いったいどうしたらいいのかな…?」

梓「突然時間をさかのぼったって言ってたけど、なにかこう、きっかけになる様なこととかなかった?」

ヒントがあるとすれば、おそらくそのあたりだろう。

憂「うーん、きっかけかあ…」

憂はしばらく考え込んでいた

憂「あっ!そういえば、時間をさかのぼる前日に、友達に悩みを相談したんだった」

梓「悩みを?」

憂「うん、さっき言った、中学のころに戻りたいとか、そんな内容のことを有希ちゃんに相談したの」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:15:57.27 ID:ckB1lzWQO
!?



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:18:01.73 ID:l088zLk80
有希ちゃん?ああ、あの、いつも本を読んでる…長門さんか。

憂「有希ちゃんって無口だけど、相談しやすかったから…」

そうかなぁ?相変わらず、平沢家の感覚はわからない。

憂「それから、有希ちゃんの友達も一緒だった、たしか名前は…涼宮さん」

梓「それで、その人たちは、何か言ってた?」

憂「うん、私の話を真剣に聞いてくれて、最後に涼宮さんが…」

憂「悩み、解決するといいわね…って」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:24:29.75 ID:l088zLk80
翌日の放課後、私は桜ヶ丘高校の校門の前で、二人を待っていた。
とりあえず、長門さんたちに何か知らないか聞いてみようということになっている。

憂「梓ちゃーん、おまたせー」

唯「こんにちは、梓ちゃん」

梓「あ、唯先輩、わざわざ来ていただいて、ありがとうございます」

唯「昨日言ってた、軽音部の人に会えるんだよね、楽しみだなー」

梓「その格好じゃ、目立ちますので、これを着てください」

私は自分のジャージと、純ちゃんから借りたジャージを二人に渡した。

憂「え?ここで着替えるの?」

梓「下はスカートをはいたままはけるし、上はブラウスの上から着ればいいから、
これを着てランニングしながらもどれば、どうみてもこの学校の生徒だよ」

唯「梓ちゃん、頭いいー」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:26:09.56 ID:l088zLk80
梓「それじゃ、まずは私達の教室に行こう、憂、いつも通りなら、まだ長門さんがいるかも」

憂「ねぇ、梓ちゃん、お姉ちゃんはギター持ってるし、梓ちゃんは制服だし、
どうみてもランニングしてるようには、見えないと思うんだけど…」

梓「…細かいことはいいのよ、誰も私たちのことなんか見てないって」

じゃあ着替えなくても良かったんじゃ、なんて言っている憂を無視して、私は走り出した。


教室の前に到着し、私達はドアを開けて中へと入った。
教室の中には、期待通り長門さんが机に向かって本を読んでいる姿があった。



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:27:47.13 ID:l088zLk80
憂「えっと…有希ちゃん?」

憂がおそるおそる声をかけると、長門さんは読んでいた本を閉じてこちらに目を向けた。

長門「平沢憂」

長門さんは淡々とした口調で、憂の名を呼んだ。

憂「え? 有希ちゃん、私のこと覚えているの? どうして…?」

梓「ひょっとして、長門さんは、今なにが起きているのか、知っているの?」

私がそう聞くと、長門さんは淡々と話し始めた。

長門「涼宮ハルヒが、平沢憂の悩みがなくなることを望んだため、平沢憂の精神は過去へとさかのぼった、
それにより、いくつかの事象が改変された」

長門「あなたは改変が及ばなかったイレギュラー因子、平沢憂、平沢唯の二人に近しかったため
改変が不十分になった」

そう言って長門さんは私のほうを見た。




91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:30:20.44 ID:l088zLk80
長門「この世界には、元の世界にもどるための脱出プログラムが存在している」

長門「それを起動するための鍵、平沢憂、平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬、中野梓は、
現在この校舎内に集まっている、あなたは解答を見つけ出した」

あのメッセージにあった鍵とは、私達のことだったのか、全然気づかなかった、
もっとわかりやすく書いてくれてもいいのに。

長門「あとは鍵を音楽室に集めて、メッセージに従えば、プログラムは起動する」


梓「…長門さん、あなたは、いったい…」

長門「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」

梓「??有機…?インター??」




92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:31:32.03 ID:l088zLk80
長門「急いだほうがいい、あと二分四十三秒後に、田井中律は帰宅してしまう」

梓「ほんとう!急がなきゃ」

私は二人の手を取って出口へと走りだした、廊下へ出る直前に、
長門さんにお礼を言うのを忘れていたことに気づき、振り返って言った。

梓「長門さん、色々ありがとう!また、元の世界で会いましょう!」

長門さんは答えなかったが、僅かにうなずいたように見えた。



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:33:19.39 ID:l088zLk80
玄関に着くと、ちょうど律先輩が帰ろうとしているところだった。

梓「律先輩!」

律「ん?なんだ、またお前かよ、今度はいったいなんの用だ?」

唯「へーこの子がりっちゃんかー」

律「だれだ?こいつ?」

唯「私は平沢唯だよ、よろしくね!りっちゃん!」

律「平沢唯? ああ、お前が探してた奴か、見つかったんだな、良かったじゃん」

律「それで、用がないなら、もう帰ってもいいか?」

梓「あ、ちょ、ちょっと待ってください、澪先輩が、律先輩に用事があるって…」

律「澪が?しかたないな、で、どこにいけばいいんだ?」

梓「音楽室なんですけど、すいません、その前に…」

梓「憂、合唱部っていつもどこで練習してるんだっけ?」

憂「合唱部?たしか、中庭だったと思うけど…」

梓「よし、行こう」




94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:36:05.43 ID:l088zLk80
中庭に着くと、ちょうど、合唱部の人たちは休憩中のようだった、好都合だ。

真ん中のほうに、ムギ先輩がいるのに気づき。
私は近づいていった。

紬「あ…」

ムギ先輩が私に気づき、おびえたような顔をした、
私の第一印象は最悪だろうから、当然だろう。

紬「何の御用ですか?」

そう言ったムギ先輩には、警戒の色がありありと浮かんでいた。
だけど私は、その警戒を解くことができる言葉を知っている。
私はムギ先輩の耳元でささやいた。

梓「澪先輩が律先輩に告白するみたいですよ、見たくないですか?」

紬「えっ?告白?え?」

梓「さあ、行きましょう」

私は戸惑うムギ先輩の手をひいて、音楽室へと向かった。



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:38:21.09 ID:l088zLk80
私は音楽室のドアを開けて中に入った。

澪「あっ」

澪先輩は入ってきた私を見て顔を明るくし、

澪「ん?」

続いて入ってきた律先輩とムギ先輩をみて不思議そうな顔をし、

澪「??」

最後に入ってきた憂と唯先輩をみて困惑した。


律「澪、用事ってなんだ?」

澪「?なんのこと?」

紬「澪ちゃん、がんばって!」

澪「?なにを??」


唯「へーここが部室かー」

憂「懐かしい…」




98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:40:20.59 ID:l088zLk80
あれ?部室に鍵をそろえたのに、何も起きない?そんなはずは…
長門さんは何て言ってたっけ…
そうだ、メッセージに従えって。

私はホワイトボードを見た、そこには以前のメッセージはなく、新しいメッセージが書かれていた。

Play the instruments Ready?


唯「いんすとぅるめんつ?」

憂「楽器って意味だよ、お姉ちゃん」




99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:42:09.98 ID:l088zLk80
梓「皆さん、お願いします、私と一緒に、演奏してもらえませんか?」

律「はぁ?なんでまた?」

梓「お願いします、一度だけでいいんです」

律「いやだよ、めんどくさい…」

梓「お願いします!」

私は律先輩の前で頭を下げた。


律「……はぁ、しょうがねえな」

そういいながらも、ドラムの準備をしてくれる律先輩、
やっぱり、律先輩は大雑把だけど、優しい先輩だ。

紬(きっと澪ちゃんは、歌詞に想いをのせて告白するのね)

ムギ先輩はまだ私の嘘を信じているようだ。




101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:45:55.86 ID:l088zLk80
梓「澪先輩も、お願いします!」

澪「へ?う、うん…別にかまわないけど…」

律「それで、なんの曲をやるんだ?」

梓「翼をください、です」

唯「ええー、私、そんな難しいの弾けないよ?」

梓「大丈夫です、私が弾いて見せますから、それと同じように弾いてください、
唯先輩ならできるはずです」


梓「それから、ごめんなさい、澪先輩、これはお返しします」

私はベースのチューニングをしていた澪先輩に、白紙の入部届けを返した。

澪「そっか…」

悲しそうな顔を見せる澪先輩。




108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:00:49.85 ID:l088zLk80
梓「文芸部に入部するまでもないんです、もともと私は、この部室の住人なんですから」

事情を知らない三人は、困惑した顔を浮かべた。

梓「さあ、始めましょう、律先輩、お願いします」

律「はいはい、いくぞー、1,2,3,4!」


律先輩のカウントで演奏が始まる、なんだか不思議な感覚だった、
私の知らない先輩達と、一緒に演奏しているなんて…
だけど、奏でる音は同じものだった…


そんな思考を最後に、私の視界は暗転していった…



……


………



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:09:14.96 ID:l088zLk80
シャリシャリ


何かの音が聞こえる…

私は目を開いた、真っ白な天井がみえる、知らない天井だ…
ここは…どこ…?


憂「あっ、目がさめたんだね、良かった…」


梓「憂…?ここは…?」

ベッドの横では憂がりんごをむいていた。

憂「病院だよ、梓ちゃんは階段から落ちて頭を打って四日間意識不明だった…ってことになってるみたい」

梓「私は、私たちは…戻ってこれたの…?」

憂「うん、梓ちゃんのおかげだよ、ほんとにありがとう」

よかった、戻ってこれたんだ。




111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:14:13.76 ID:l088zLk80
ガラッ


病室の扉が開いて、その向こうに先輩達がいるのが見えた。
みんな驚いた顔をしている。

梓「あっ、みなさ…

唯「あずにゃーーん!!」

私が喋るより早く、唯先輩が抱きついてきた。

唯「あずにゃん!目が覚めたんだね!よかったよー」

唯先輩は泣きながら私を抱きしめている。
このあだ名で呼ばれるのもとても久しぶりのように感じる、
ようやく、元も世界に戻ってこれたんだという実感がわいてきた。

澪「梓、よかった…」

紬「もう目を覚まさないんじゃないかって、心配したのよ…」

澪先輩とムギ先輩も、目に涙を浮かべていた。



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:18:31.11 ID:l088zLk80
律「まあ、なんにせよ、目を覚ましてよかったよ」

律先輩はそう言って、私の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。

梓「はい、ご心配をおかけして、すいませんでした」

律「みんなすっごく、心配したんだからな、罰として梓は三日間練習禁止だ」

梓「ええっ、そんな…」

律「病み上がりで練習させるわけにもいかないからな、梓は部活中は強制ティータイムだ」

そんなぁ… 早く先輩達と一緒に演奏したかったのに…



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:22:51.41 ID:l088zLk80
翌日、無事退院することができた私は、学校への道のりを歩いていた。

純「梓ちゃん、おはよう!怪我の具合はもういいの?」

梓「うん、もう平気だよ、ありがとう」

純「よかったー、心配してたんだよ」

こっちの世界でも、あっちの世界でも、純ちゃんには心配をかけっぱなしだ。
私は心のなかで、あっちの世界の純ちゃんにもお礼を言った。


放課後になり、部室へ行くと、そこには憂の姿もあった。

梓「憂、どうしたの?」

憂「あ、梓ちゃん、みなさんの演奏を聞かせてもらおうと思って」

憂「これからは、時々ここに来させてもらうことにしたの」

紬「憂ちゃんなら、いつでも大歓迎よ」

憂「ありがとうございます、紬さん」

憂は楽しそうにそう話した。




114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:26:39.71 ID:l088zLk80
しばらくの間、いつも通り、みんなでティータイムを楽しんだ後、
律先輩が席を立って言った。

律「よし、じゃあそろそろ始めるか!今日は観客もいることだし、気合入れていこー」

律先輩がそう言うと、先輩達は準備を始めた。
私は部長様から練習禁止を言い渡されているので、
今日は憂と一緒にオーディエンスだ。

律「いくぞー、1,2,3,4!」

律先輩のカウントを合図に、先輩達の演奏が始まる。

やっぱり、四人そろうとすばらしい演奏になる。
私も一緒に演奏したくてうずうずしたきた…がまんがまん。


唯「ういーどうだった?」

憂「かっこよかったよ!おねえちゃん!」

そう嬉しそうに話す憂、よかった、この様子なら、もう過去に戻りたいなんて思うことは、きっとないだろう。



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:35:32.35 ID:l088zLk80
三日後、私はわくわくしながら学校へと向かっていた。
今朝は全員そろって朝練をすることになっている。
今日からまた一緒に練習できる、楽しみだなぁ。

私は失ってみて初めて、この日常の大切さに気づくことができた。
これからは、もう二度と失わないように、この日常を大切にしていこう、
そんなことを思った…

梓「おはようございます」

私は部室の中に入り、あいさつをした。

まだ来ているのは澪先輩だけのようだ。
澪先輩は、なぜか今日は律先輩の席に座っていて、本を読んでいた。


ん? 本??

なんだかいやな予感がした……

いやいや、そんなまさか……

私はおそるおそる澪先輩の顔を見た。

澪先輩は、驚いたような、困惑したような表情で、こちらを見ていた。



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:36:53.69 ID:UiYJkohVO




119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:37:29.32 ID:pNqvG2QgO
!?



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:40:32.17 ID:l088zLk80
なんで、なんでそんな顔をしてるんですか…
まるで、知らない人が急に部屋に入ってきたみたいな………

私がそんなことを考えていると、
澪先輩はパッと表情を明るくして、こう言った。

澪「あっ、もしかして、入部希望の人とか?」

激しいデジャブが私を襲った。

梓「なに言ってるんですか…?澪先輩…」

澪「?どうして、私の名前を?」

知ってるの? とでも言いたげに、首をかしげた…


やめてくださいよ… 天丼なんて、澪先輩のキャラじゃないですよ…

私は思い立って、ホワイトボードを乱暴にひっくり返した。

初めて見つけたときはうれしくてしょうがなかったのに、今はこのメッセージが恨めしい…
そこには、こう書かれていた。



プログラム起動条件・鍵をそろえよ・最終期限・四日後




122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:44:19.18 ID:l088zLk80
………


私は自分の教室まで走った。
ドアを開けると、求めていた人物の姿が、そこにあった。

梓「長門さんっ!!」

私が名前を呼ぶと、長門さんは読んでいた本を閉じ、こちらを向いた。

梓「長門さん、これは、いったい……」

私が尋ねると、長門さんは、いつものように淡々と言った。

長門「昨日、ある生徒が、涼宮ハルヒに悩みを相談した、内容は、平沢憂のものと、ほぼ同様のもの」

私はおそるおそる尋ねた。

梓「その……生徒って…」

長門さんは、相変わらずの淡々とした口調で、その名を告げた。



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:47:17.87 ID:l088zLk80
長門「真鍋和」




憂「梓ちゃーーん、大変だよーー!!」


憂がそう言って、教室に駆け込んできた。
息を切らしながら、慌て気味に言う。


憂「今朝おきたら、お姉ちゃんと和さんが、東京の全寮制の高校に通ってることになってて……」



私は頭を抱えながら、考えた……


ああ、また二人を探しだして、部室まで引っ張ってこなくては………

だけど…

梓「今度は…東京……か………」


はたして、四日で間に合うだろうか………


おわり




128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:50:22.30 ID:pNqvG2QgO
衝撃のラストw
でも楽しませてもらったよ!
>>1乙!



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:54:54.21 ID:l088zLk80
以上です
読んでくださった方、ありがとうございました

いままでありそうでなかった消失ネタでした



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 06:34:38.75 ID:f6GQr5ujO




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この記事へのコメント
男なら一人くらいは作ってみたいセーフーレ
2009/09/02(水) 15:18:20 | No.2897 | 業者 | #-[ 編集]
のどかいらない・・・・
2009/09/08(火) 04:32:43 | No.2964 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
エンドレスインスツルメント
2009/10/27(火) 14:11:09 | No.3674 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
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