戯言ニュース

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唯「ゾロアスター教徒になるよ!」
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 09:35:46.63 ID:5/I6CW4fO
琴吹家別荘 玄関

憂「あっ!おねえちゃん!」
憂は、近付いてくる唯を見つける。

唯「ごめんごめーん!」

ちょうど管理人が紬を先導するような形で、
母屋に一行を招き入れるところであった。




唯「ゾロアスター教徒になるよ!」 そのいち
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ブログパーツ 唯「ゾロアスター教徒になるよ!」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 09:59:44.33 ID:5/I6CW4fO
母屋は和風の造りをした二階建てで、尾根にそって北南に長い建物であった。

和風といっても農村によくあった形態のもの、
ぱっと見れば土地持ちや豪農の屋敷に見える。

憂「おねえちゃんっ!どこ行ってたの!?」

憂は少し必死である。ここは見知らぬ土地で、まわりは畑と山林だけ。




535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 10:26:30.14 ID:5/I6CW4fO
憂「おねえちゃんはすっごく可愛いんだから、誘拐されちゃったらどうするの!?」

梓「憂、いくらなんでも…それは重症…」

こんな所でそんなことする人間はいないから、と梓は思った。

唯「ごめんよぉ~」

律「平沢姉妹って…」




537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 10:56:53.05 ID:5/I6CW4fO
管理人「おお!もう戻ってきたか!」

唯「はい!」

管理人「弥勒菩薩の仏像はどうだった?」

唯「あ、見てないです、とりあえず今日はいいかなぁーって。」

澪(弥勒菩薩…ミスラが仏教に取り入れられた姿…)

澪は、唯が来た方向を見つめた。木々の影になっているが、お堂が見える。



539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 11:24:22.34 ID:5/I6CW4fO
管理人「まあ、後で拝めばよし。」

管理人「ともかく、さ、お嬢様、皆さん、すぐに蕎麦を用意しますので…」

紬「ありがとうございます。」

一行は母屋の中へと入っていった。



542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 11:55:43.71 ID:5/I6CW4fO
昼食に管理人手打ちの蕎麦を食べ終わった後、唯たちは明日香村北部へと向かった。

何のへったくれもない、いわゆる観光、である。
行き先は澪がピックアップした。


とある駐車場で停車する。
リムジンから降りる唯たち。
地元の人々や他の観光客の視線が少し痛い。




544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 12:29:32.62 ID:5/I6CW4fO
すぐそばには、ちょっとした広場のようなものがあり、芝生に覆われている。
小岡のようなものもある。

小岡にも同じく、芝生が群がっている。
その上部には、巨大な岩を組み合わせた石造の建造物がそびえていた。

小岡の『ふもと』には石造りの入り口があり、内部へと続いている。

澪「石舞台古墳だぞ!」



548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 12:57:07.27 ID:5/I6CW4fO
小岡はよく見ると方形になっている。

石造建造物に見えるものは、
墳墓内部の、被葬者を埋葬した石室、
いわゆる玄室の上部が露出したものである。

律「蘇我馬子のお墓…に推定…へぇ」

さわ子「あ、私に質問しないでね、音楽教師なのよ?」




549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 13:15:57.30 ID:5/I6CW4fO
聡「聖徳太子と同じ時代の人でなんしょ?」

澪「ああ、大臣(おおおみ)っていう役職についてたんだ。
  今の総理大臣のような感じだな。」

唯(馬子っていうぐらいだから馬面だったのかなあ?)

和(唯、馬面の人を想像してるわね、きっと。)




553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 13:46:35.50 ID:5/I6CW4fO
律「で、なんで古墳の上にストーンヘンジみたいのが乗っかってるんだ?」

澪「石造建造物に見えるものは、古墳の石室の上の部分なんだって。
  だから、もともとは、土の中に隠れてたはずだな。」
律「じゃあなんで顔出してんの?」

さわ子「千何百年も前のお墓でしょ?雨風で古墳も禿げるわよ。」




556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 14:05:17.81 ID:5/I6CW4fO
紬「多分…葬られた人を辱めるためなんじゃないかしら。」

紬はぽつりと言い、小岡に向かって歩き出す。

梓「どういうことですか?」

澪「大化の改新で蘇我氏は滅ぼされたろ?
  そのとき殺された蘇我入鹿は蘇我馬子の孫だ。」

さわ子「驕れる者なんとやらってわけね…」




558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 14:36:29.52 ID:5/I6CW4fO
石室の中は約10畳分くらいの広さだ。天井の狭い隙間から陽がうっすらと射してくる。

入り口からの入光もあるが、それでも暗い。

内部には何もない。石壁と地面だけ。

澪「静かだ。」

澪は天井を見上げたまま、ゆっくりと身体を左に回転させる。




560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 14:49:57.32 ID:5/I6CW4fO
非日常的な場面で、そのような振る舞いをするのが、澪の癖である。

澪「っ…」

一瞬目が回って、床に尻餅をつく。

聡「澪姉、大丈夫!?」

聡は澪に駆け寄ると澪の腕を掴んで引き上げる。




561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 15:06:49.31 ID:5/I6CW4fO
聡(お、重っ…)

まだ、聡より澪のほうがずっと長身だ。

澪「ごめんな、さとし。」

聡「うん。」

少し赤くなる少年。

律「暗いトコでくるくるまわったら、そりゃ目もまわるって…」

呆れる律。



565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 15:29:36.21 ID:5/I6CW4fO
唯も続いて石室内に入る。


唯の背中のギー太の内から、タローマティの『眼』は見つめる。


辱める者と辱められる者。

この石室の被葬者も、かつては辱める者であったはず。


タローマティの瞳孔は縮小拡大を繰り返す。




567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 16:01:28.22 ID:5/I6CW4fO
石舞台古墳を離れると、一行は徒歩で史跡をまわりはじめる。

そして、その際、所々に散在する奇妙な石像たち。猿型、人型、鳥型、爬虫類型…

また、石像ではなく、表面に幾何学的な図形が彫り込まれた奇岩。


それらの由来について想像力を働かせる彼ら。

王候貴族のインテリアだと熱弁する澪。
梓と憂がそれに同調する。




569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 16:14:57.26 ID:5/I6CW4fO
UMAを模したものだと言う聡。

単なるベンチや椅子だろうと言う律。

仏教や道教との関連性について語る斎藤。

缶チューハイを飲みながら猿石とのツーショットを撮ってもらう、さわ子。

紬は話題に加わらない。




571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 16:31:18.59 ID:5/I6CW4fO
和はそれよりも、唯のことが気になっていた。

唯が興味を示し、触れる石像は、常に、醜悪な姿のものや際立って異形なものなのだ。


唯は、石像のうちのいくつかが、ダエーワやヤザダ、
そして、それらの眷属を象ったものだということを知っていたが、
口には出さなかった。




574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 16:54:17.23 ID:5/I6CW4fO
ギー太の内から、タローマティは『眼』を細めていた。


ヤザダたちの象りを見る度、
幾度となく争った敵対者、
アムシャスプンタ六柱の一柱、
豊穣と信仰の守護女神、
『アールマティ』のことを思う。


タローマティは、『眼』を一層細めた。




583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 18:28:42.75 ID:5/I6CW4fO
軽音部一行は五時には観光を切り上げて戻り、離れの広間で練習を行った。

二時間ほど練習したあと、母屋に戻り、管理人手製の夕飯を頂くことになる。


その一方、次第に深くなる夕闇にまぎれて…




591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 19:29:27.02 ID:5/I6CW4fO
琴吹屋敷左裏 弥勒堂前


『アエーシュマ』の石像から、影色の男性器が
ゆっくりと生え出るように現れ始める。


男性器のようなものが石像から体(たい)をひねり出すほどに
アエーシュマが持つ棒状の武器が闇の中に溶けていく。




592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 19:29:40.68 ID:eCA54CXnO
ちんちんと聞いてやって来ました



593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 19:37:35.71 ID:5/I6CW4fO
それに従い男性器のようなものは、タールのような黒光りする光沢を帯び始める。

それが石像と完全に分離したとき、アエーシェマの手には何もなかった。

その物体は黒光りするまま、
蛇のように体(たい)を左右にくねらせ、琴吹屋敷の方へ向かう。



594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 19:45:29.06 ID:5/I6CW4fO
琴吹屋敷の北端に接触すると、壁沿いに東へ少し這い、
屋敷の北東の角を経て、少し南へと移動する。


黒光りする物体は、換気扇の通気穴から湯気の出ている所で一旦静止したあと、
その場所から壁を垂直に登り出す。

あいもかわらず蛇のような動きだ。
そのまま、通気穴から屋敷の中へ入り込む。



596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 19:59:44.29 ID:5/I6CW4fO
台所では前掛けを垂らした屋敷の管理人が、
器用な手先で、緩やかに煮たつ鍋から灰汁(あく)をとっている。


管理人の真上を、男性器のようなものが進む。
そしてそれは床に降り立つと、
そのまま、台所の中央にあるテーブルへ向かう。




597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:08:20.48 ID:fDBhgG/T0
ちんぽがんばれ!!!!!!!!!!!!!



601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:11:38.09 ID:5/I6CW4fO
テーブルの上にあるのは、大きめの盆、何品目かをすでに盛り付けてある皿、
そして蕎麦焼酎の入った一升瓶。


黒光りする男性器、サウルウァの欠片は
一升瓶の栓の、ほんの小さな隙間を通って、中身の蕎麦焼酎に入り込む。

蕎麦焼酎に没入していくに従って、『酩酊の君』の欠片は、中身と同化していった。



605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:25:17.01 ID:5/I6CW4fO
琴吹屋敷母屋 居間

管理人「よっこらしょっと。これで全部です。」

居間のテーブルに配膳が済む。管理人を手伝っていた憂と梓も席につく。

テーブルの上には大和煮のようなもの、山菜のお浸し、味噌汁、
鮎の焼き物、小魚の佃煮…その他数品、が並んでいる。

田舎の家庭でよく食べられている品々なのだが、
盛り付け方や色つやが目で見て非常に美しい。




606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:39:33.23 ID:5/I6CW4fO
「「「いただきまーす!!」」」

唯達は料理に手をつけ始める。

唯「はぐっむぐっ…」

唯「おいしいぃぃぃ!!」

唯「もぐっ…がつがつ」


さわ子「うんうん…これは素晴らしいわね!」



607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:44:45.46 ID:5/I6CW4fO
律「旨いっ!」

澪「お昼の蕎麦も絶品だったけどこれも…」

管理人「そう言ってもらると、作りがいがあるってもんです。」

紬「管理人さんは昔、うちの料亭で板前さんをしてらしたのよ。
  定年を迎えられた後に、お父さんが、このお屋敷の管理をお願いしたの。」

管理人「まあ、そういう次第でして…」

管理人は額を掻きながらそう言う。



608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:52:04.28 ID:5/I6CW4fO
夕食はどんどん進む。

澪「律、魚はもっと綺麗に食べれるぞ!聡はもっと野菜を食べなさい!」

律「いや限界だってこれ以上食べるとこないから!」

聡「ちゃんと食べてるって!」

田井中姉弟の世話を焼く澪。

紬「ほんとにおいしいわ!こんなご馳走どれぐらい振りかしら!」

和(価値観が私たち庶民と真逆なのね…)



609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20:58:01.41 ID:5/I6CW4fO
さわ子「モグモグ…」

さわ子は口数が少なくなっていく。

梓(先生の静かだ…猛烈に嫌な予感がする…)

憂「おねえちゃん口のまわり…」

携帯のタオルで唯の口まわりを拭く憂。

唯「あひがとういぃ!あ、おひゃわりおねはいしますっ!」

管理人「はいはい…おっと、あれを忘れてた…!」

台所に向かう管理人




612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:05:33.46 ID:5/I6CW4fO
台所から戻ってきた管理人は右手に小盆、左手に蕎麦焼酎の一升瓶をもっている。

さわ子「待ってましたぁぁ!!!」

突然立ち上がり、歓喜の声をあげるさわ子。

梓「やっぱり…はぁ…」

大きな溜め息をつく梓。




615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:16:15.06 ID:5/I6CW4fO
管理人「はい、たんとお食べ♪」

唯「あひひゃとおひゃいまふ!!」

管理人は唯に茶碗を手渡す。
管理人「あと、この蕎麦焼酎、明日香村産ではないんですが、
    すごくおいしいんで、是非に。」

さわ子に色のついた切子硝子のコップを手渡す。



618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:25:22.96 ID:5/I6CW4fO
さわ子「すいません…気を使わせてしまって…ニヤニヤ」

さわ子「…あら、管理人さんと斎藤さんのコップは?」

管理人「私はもう少ししたら、自警団の見回りに行かないといけないんで
    今日は遠慮します。
    最近はホントに仏像泥棒が多くて…」

唯は、昼間の管理人との会話を思いだす。

斎藤「山中先生のお気持ちは嬉しいのですが、私は全くの下戸でして、一滴も…」

斎藤も丁重に辞退する。




620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:44:19.24 ID:5/I6CW4fO
管理人は一升瓶の栓を空ける。

その瞬間。
得も言われぬ香しい芳香が居間に広がる。

極上の蕎麦を口に含んでいるのかと錯覚するほどだ。

さらに、果物や、バニラのようなハーブとは全く違った、不思議な、
そして大変に惹きつけられる、甘い香りが重なる。

さわ子「なんて素晴らしい…」

唯「いいかほりー…」

澪「すごい…」

和「焼酎のイメージ、ガラリと変わったわ…」




622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:53:10.07 ID:5/I6CW4fO
管理人「こりゃこりゃ…なんて…!」

管理人「一昨日、試しに空けたときはいつもの匂いだったんだが…
    2、3日で別の酒になるほど熟成するとは…」

管理人「人生の半分以上を料理とともに生きてきましたけど、
    こんなことははじめてですよ…」

さわ子「と、とにかく味わってみないことには…」

さわ子「さっそく…!!」


一方、紬は鼻を強く押さえ、顔を一升瓶から背けていた。




624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:05:01.32 ID:5/I6CW4fO
あまりにもおぞましい臭いがする。
虫が湧き湿気でカビが群がった蕎麦から作れば、
このような臭いになるのでは、と感じるほどだ。

斎藤「お嬢様いかがされました?」

斎藤が気遣わしげに、紬に声をかける。

紬「だ、大丈夫よ、アルコールの臭いになれてなくて…」

紬はそう答える。
しかし、紬は不安だ。皆と違ってなぜ自分だけ…




626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:22:46.53 ID:5/I6CW4fO
トクトクトク…

さわ子のグラスに蕎麦焼酎が注がれる。

管理人「さ、どうぞ!」

さわ子はもう一度、芳香を楽しんだあと、
グラスを口につけ、焼酎を口に含む。

さわ子「!!!!」

あの甘い香りと蕎麦の薫香が直接に口の中に広がり、
さらに淡いチョコレートの香味が加わる。
アルコールが適度に舌を刺激し、非常に心地良い。
のどごしは少しずつ端麗感が広がっていく。

さわ子も若いなりに様々な酒を飲んできたが、これほどのものは始めてだ。




628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:31:54.56 ID:5/I6CW4fO
さわ子は非常にだらしない表情をしている。
軽音部の面々にコスプレをさせている時のような…

唯(おいしそぉ…)

梓(飲んでみたい…ハッ…未成年の飲酒は…ブツブツ)

管理人「ゴクッ…」

その場の全員は、さわ子の表情で、どのような味なのかを理解した。




629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:36:17.83 ID:5/I6CW4fO
管理人「…」

管理人はかなりいける口だ。

このままここに居ては絶対に、口にしてしまうだろう。

管理人「すいません斎藤さん!あとよろしくお願いします!」

そう言うと、懐中電灯と○○地区自警団と刺繍された薄手のベストを手に取り、
玄関のほうへ出て行ってしまった。




632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:44:34.37 ID:5/I6CW4fO
さわ子「ほわわぁぁぁ…///」

さわ子「極楽に片足つっこんでるようだわ…」

律「う、うまそう…」

聡「ねえちゃん…オレも飲みたい…」

澪「こらっ…聡まで…」

サウルウァの醸す薫香は、より強く居間に立ち込める。



636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:04:22.04 ID:5/I6CW4fO
紬「うぐっ…」

紬は吐き気が強くなり堪え難くなっていく。

斎藤「お嬢様!」

斎藤もこの薫りに強く魅き寄せられるが、紬への忠誠心が勝る。

斎藤「山中先生、私はお嬢様を寝室にお連れしますので…」

さわ子「あっ!了解でーす!」

さわ子は斎藤にそう答える。



638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:13:19.37 ID:5/I6CW4fO
紬と斎藤が消えたあとも、それを意に介さぬように、さわ子は酒を飲み続ける。

さわ子「これがあるなら当分彼氏いらないわ…」

唯「じゅるり…」

律「う~…」

和「一杯くらいなら…」

澪「そう…だな…」

梓「和せんぱいまで…ゴクッ…」

唯「さわちゃん!ちょっと頂戴!」

唯は傍らの湯飲み茶碗のお茶を一気に煽ると、
空になったそれをさわ子に突き出す。




639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:14:40.43 ID:5NLl0R0WO
あああ



641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:14:57.24 ID:hAVtYmnw0
あうあう



642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:23:24.21 ID:5/I6CW4fO
さわ子「ゆいちゃーん、未成年は…」

さわ子「まっいいか、今日ぐらい。」

そういうとさわ子は両手で一升瓶を持って、唯の湯飲み茶碗に蕎麦焼酎をついでやる。

唯の湯飲み茶碗のなかで焼酎が、なみなみと揺れている。

唯はそれを口に持っていき流し込む。


※未成年の飲酒は法令等で禁止されています。
未成年の飲酒は心身に重篤な悪影響をもたらす恐れがあるので
絶対に止めましょう。




644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:25:34.79 ID:5NLl0R0WO
なんて良心的なんだ



645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:25:38.32 ID:ExfRpseDP
丁寧に注意書きワロタw



646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:29:00.61 ID:5/I6CW4fO
唯の口の中に得も言われぬ香味が広がる。

唯「おっおいすぃぃぃ!!!」

梓「もう我慢できない!先生わたしもっ!」

律「ちょうだいっ!」

憂「一杯ください…///」

さわ子はその場の全員についでやる。




647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:34:43.44 ID:5/I6CW4fO
律「かぁーっ…ウマい!」

澪「すごくおいしい…」

梓「お父さんこういうの毎日飲んでるんだ…ずるい…」

聡「うまっ!」

和「先生ももう一献どうぞ♪」

さわ子「サンキュー!」




648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:38:36.70 ID:5/I6CW4fO
居間の面々はどんどん酒を飲んでいく。
けれどその割には、一升瓶の減りが遅い。

律「あっカラオケあるぜ!やろうやろう!」

さわ子「いいわねぇ♪歌本見せてー!」

憂「ひっく。」

梓「きもちい~!」

唯「おいしい…」



650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:39:54.04 ID:5/I6CW4fO
唯は思う。

アヴェスターにある、神に捧げる霊酒『ハオマ』とは
まさにこのようなものだったのではないかと。

神々を羨ましく思う。


そこで唯の意識は途絶えた。




652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:50:12.89 ID:5/I6CW4fO
唯は夢を見ている。
これは唯本人にも分かっている。


唯は何も身に着けず全裸のまま、朽ちつつある竜、
アーリマンの頭に乗っている。
いや、正しくは額に。

あまり腐臭も気にならない。

アーリマンは霧立ち込める水面から、体(たい)の半分を出している。

ダエーワの主の周りには六柱の君。




655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:01:19.28 ID:H87NzQx1O
『嘘を司る君』ドゥルジは、アーリマンの右側すぐの空中にある。
醜悪な笑みを浮かべながら、ギョロギョロと忙しなくその一つ目を動かす。

ドゥルジの周囲には無数の、昆虫のようなモノが浮遊している。

よく見れば昆虫と人間、それも女性、のパーツを組み合わせたようなかたち。
蠅女、蜂女、蟷螂女…それ以外にも無数の種類がある。
大きさは昆虫のそれだ。




658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:07:48.88 ID:H87NzQx1O
『悪思を司る君』アカ・マナフは
アーリマンの頭の上に浮かんでいる。

アカ・マナフの周囲には時折、旋風のようなモノが湧き上がり
竜の呻きのような音を発している。




660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:13:32.66 ID:H87NzQx1O
『渇きを司る君』ザリチュと『熱を司る君』タルウィは、
互いに身体を絡ませあって、
アーリマンの左前足の付根そば、水面に浮かんでいる。

二柱のまわりの水面からは、微かに水蒸気が立ち上がっている。



662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:20:31.63 ID:H87NzQx1O
『酩酊を司る君』サウルウァは、アーリマンの右後方を浮遊している。
かたちは球形のまま。


『臆見を司る君』タローマティはアーリマンの左後方を飛行している。

よく見れば、ギー太に住まう『眼』と左右対象、
つまり目頭と目尻が逆位置になっている。



663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:29:18.41 ID:H87NzQx1O
唯はアーリマンの額に座していることに気付く。

『覚えたか?』

アーリマンは唯に問う。

唯『うん。』

唯は答える。

唯『心地良い。』

『そうであろう?』

『愛しいお前への贈り物だ。』



665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:30:46.63 ID:H87NzQx1O
唯はアーリマンに問う。

唯『あのお酒?』

『いかにも。』

アーリマンは答える。

『〈酩酊〉に命じ、ハオマを贈った。』

唯『酩酊の君、ありがとう。』

唯は後方を向き、サウルウァにそう言う。

サウルウァ『礼にはおよばぬ…』

サウルウァは答える。



667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:38:25.06 ID:H87NzQx1O
『我らのハオマは酔楽のハオマ。』

『ヤザダどもが水の如きハオマとは違う。』

アーリマンは答える。

『ムギちゃんは楽しんでなかった…』

唯は言う。

アカ・マナフが口を広く。

アカ・マナフ『げに…あの娘は…』

『捨て置け。』

アカ・マナフ『…』

アカ・マナフは口を噤む。




670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 00:45:16.26 ID:H87NzQx1O
『ユイ、お前は香しい。』

アーリマンは目を細める。

『愛しいお前に、面白いものを見せてやろう。』

アーリマンは続ける。

ダエーワの主はゆっくりと、水面を前に進みはじめる。

六柱の君もアーリマンに倣う。



675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:00:05.99 ID:H87NzQx1O
しばらく水面を進むと、唯の視界に橋のようなものが見えてくる。

唯『あれは?』

唯が問う。

アカ・マナフ『あれこそ〈チンワトの橋〉。』

アカ・マナフが答える。

よくよく目を凝らせば、はるか左手のはるか先には、うっすらと陸地が見える。

その陸地に、チンワトの橋の一方がかかっている。



676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:04:46.39 ID:H87NzQx1O
橋は陸地から延々と伸びている。先は見えない。

『あの橋のずっと先には何があるの?』

唯は問う。

『マズダーの園がある。』

アーリマンは答える。

唯『天国?』

唯は問う。

『いかにも。』

アーリマンは答える。




678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:09:53.73 ID:H87NzQx1O
唯『あの岸の先には何があるの?』

唯は陸地のほうを指す。

『混合の地、生者の地だ。』
アーリマンは答える。

唯『この世?』

唯は問う。

『いかにも。』

アーリマンは答える。

唯『じゃあこの下は…』

唯ははじめて、水面の底を覗く。



679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:17:55.74 ID:H87NzQx1O
水面の底には異形のモノがびっしりと澱めいている。

骸骨、腐りかけ、動物と人間が融合した何か、
異種同士が融合した何か。
一様に苦悶の表情を浮かべている。(表情が読めるモノに関してだが。)

唯『この下には何があるの?』

唯は問う。

『私が統べる場所』

アーリマンは答える。

唯『底までどれくらいあるの?』

唯は問う。

『底などありはしない。』

アーリマンは答える。

唯は頭を垂れ、哀しい顔をした。




681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:23:13.67 ID:H87NzQx1O
『愛しきユイよ、顔をあげてくれ。』

アーリマンは言う。

『こやつらは報いを受けているのだ。』

アーリマンは続ける。

『…』

唯は何も言わなかった。

『あれを見よ、愛しきものよ。』

アーリマンは言う。

アーリマンが鼻先を伸ばした、その先、
橋がはじまるところには、光り輝く宮殿が建っている。




684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:30:47.63 ID:H87NzQx1O
唯『あれは?』

顔を上げ、唯は問う。

アカ・マナフ『あれこそ〈ミフル〉の宮。』

アカ・マナフが答える。

唯『ミフル?〈ミスラ〉じゃなくて?』

唯は問う。

『ミフルは小さき〈ミスラ〉。アムシャスプンタが一つ、アールマティが僕。』

アーリマンは答える。




686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:33:44.84 ID:H87NzQx1O
『ミスラは、わたしやマズダーとも違(たが)うもの。』

アーリマンは続ける。

唯『どういうこと?』

唯は問う。

『じきに分かろう。』

アーリマンは答える。

唯『ミフルは何をしているの?』

唯は問う。




687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:38:48.83 ID:H87NzQx1O
『ほか二つのヤザダとともに、あの宮にて、死者の審判を行う。』

アーリマンは答える。

唯『審判?』

唯は問う。

『悪しきものと善きものを分けるのだ。』

アーリマンは答える。

『今、悪しきとされたものがチンワトの橋を通る。』

アーリマンは続ける。



688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:46:54.64 ID:H87NzQx1O
宮殿の出口から男が出てくる。年齢や容貌は判断できない。

男はチンワトの橋を進んでいく。進むほどに橋の両側が狭くなっていく。

そしてあるところで渡りきれずに、水面に転落する。

アーリマンは続ける。

『見よ、善きとされたものがチンワトの橋を渡る。』

宮殿の出口から別の男が出てくる。

先ほどの男と同じく、年齢や容貌は判断できない。

男はチンワトの橋を進んでいく。進むほどに橋の両側が広くなっていく。

そしてやがて、男の姿はマズダーの園の方向に消えていった。



689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 01:56:13.71 ID:H87NzQx1O
唯『わたしも死んだら、あの橋を渡るのかな。』

唯は呟く。

アーリマン『愛しいお前にはミフルの宮すら潜らせぬ。
そのときには、ユイ、お前のフラワシ(魂)を我が色に染め、
ただひとり麗しいダエーワとしよう。』

アーリマンは目を細める。

唯『憂も一緒がいいな。』

唯は呟く。

アーリマン『ならば合わせて、我が麗しき娘としよう。』
唯は、それから一言も発せず、チンワトの橋を渡る死者の姿を見つめていた。

『香しい。』

アーリマンは呟く。


ここでタローマティは気付く。
後方にいるはずのサウルウァの姿が
いつの間にか消えていることに。



694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 02:13:13.85 ID:H87NzQx1O
琴拭屋敷居間 23時過ぎ

気が付くと蕎麦焼酎のあの素晴らしい薫香は、いつの間にか消え去っていた。

しかし、いまだ琴吹屋敷の居間では、酒盛りが終わっていない。


一方で、唯は一番先に寝てしまい、憂が眠る唯を梓と一緒に、
平沢姉妹と梓にあてがわれた寝室に運び、そのまま二人とも就寝した。

残った女性四人で様々な話に華を咲かせている。

聡は横で聞き耳を立てていたのだが、いつの間にか、
テーブルに突っ伏してウトウトし始めた。




722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 11:42:22.06 ID:H87NzQx1O
一点説明。

それは、いわゆるゾロアスター教つまりアヴェスターの神々と、
インドのヴェーダの神々との関係です。

インド人の一派とペルシア人はどちらも、いわゆるアーリヤ系の民族、
インド・ヨーロッパ語族です。

もともとは同一の民族であったものが紀元前二千年期(BC2000~BC1001) に分かれて、
一方はイラン高原へ、もう一方はインド北西部に移動したと考えられています。



725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 11:46:57.14 ID:qDogmDYR0
おk



727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 11:56:40.84 ID:H87NzQx1O
今までアフラ、ダエーワ(デーウァ)という言葉が出てきました。

アフラというのは、インドのアスラと同じ起源、
ダエーワは、デーヴァと同じ起源です。

ただし、意味する神々は全くの逆です。
簡単に言えば、善神と悪神が逆になっています。
ヴェーダ以降のインドでは、デーヴァが善神、アスラが悪神です。

なぜこの逆転が起ったのかは、あるインド・ヨーロッパ系の一集団が、
デーヴァを奉ずる集団と
アスラを奉ずる集団とに、分裂した結果であるとされています。

例えば、アエーシュマは、インドのインドラ、後の帝釈天と、
近い起源を有する神だと考えられています。

サウルウァは、マルトー神群(インドラの部下ないし同輩神)と同起源です。


…ということを、頭の隅にでも置いていただければ…




736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:15:59.16 ID:H87NzQx1O
聡「…」ウツラ…ウツラ…

律「ん?聡の奴、半分寝てやがる…」

和「しょうがないわよ、まだまだ幼いんだし。」

律「中学生でもか?」

和「ええ、十分よ。」

澪「じゃあ、私が布団敷いてある部屋まで、聡を連れてくよ。」

律「いいの?わりーなー。」
澪「ムギの具合も見てみたいし。」

紬が、焼酎の臭いに強く反応していたことを思い出す。

澪「聡、起きろ、移動するぞ。」

聡「…う…うん…」

澪は数回、聡の体を揺すって立ち上がらせたあと、
肩を支えるようにして、聡を連れていく。




738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:32:44.09 ID:H87NzQx1O
琴吹屋敷の長い廊下を進む。紬専用の寝室と、
聡に割り当てられた寝室は、どちらも二階にある。

聡「ふぁ…ねむ…」

澪「成人式向かえるまでは、もう絶対に飲酒するなよ、非行の元だからな。」

聡「…うん…わかったー…ファアア…」

聡に言って聞かせる澪。
澪は昔から、田井中姉弟には色々と世話を焼いてきた。
(実は同じぐらいに、律も澪に対して心をくだいてきたのだが。)

二人が階段横の、平沢姉妹と梓が寝ている部屋の前を横切ったとき。

部屋の障子の隙間から、影色の物体が姿を現す。
そしてそれは、聡の影に飛び込み、
体(たい)の半分を床から現し、半球のかたちをとる。
大きさは直径20cmくらい。

二人はそれに気が付かない。



739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:37:55.53 ID:IRH+FPjGO
アスラは農耕民族が信仰していて、実りの意味
デーヴァは狩猟民族が信仰していて、力の意味

そしてどちらも元々は太陽とか輝きを意味する善神群だった。

しかし、民族移動や流入の関係でどちらかがどちらかを征服したときに、それが神話にも反映されたんだろう。
ってな独自研究。あんまり鵜呑みにしないように。



740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:46:56.98 ID:IRH+FPjGO
あと、一応参考までに、


最初期のリグ・ヴェーダ(神様への賛辞集みたいなもの)なんかではアスラ(=アフラ)とデーヴァは兄弟とかとして仲良く描かれている。
でも、時代が下るとアスラは悪鬼羅刹、阿修羅、バラモン教を見くびる存在として描かれるようになる。

密教の曼荼羅(大日如来の全ての徳をそれぞれの神様を並べることで示したもの)にも
何故か悪神であるはずの阿修羅や羅刹が描かれていることは、
バラモン教が現地の神性や神話を吸収した時にアスラもデーヴァも両方を神聖視した名残であるとかないとか。
で、これを仏教が更に吸収して、更に更にそれをヒンドゥー教が吸収するわけだからなんだかややこしい話になるわけだ。

スレ汚しスマソ。



742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:52:32.44 ID:H87NzQx1O
>>740
解説ありがとうございます。



741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 12:51:09.42 ID:H87NzQx1O
階段を上がって二階へ。

二階は、琴吹一族が別荘に滞在するときに寝室とする部屋が数室ある。
聡は紬の父親の寝室を割り当ててもらったのだ。

障子をあけ、紬の父親の部屋に入る。
内装は下の客間とほとんど変わらない。凝った装飾など全く見られないのだ。

正座して使うための低い机があり、その脇に布団が敷いてある。
机の上には電灯とブックホルダーに挟まれた数冊の本。
その他には衣類箪笥が一つだけ。

金持ちというものを誤解しているのかもしれない、澪はそう思った。

澪「さ、聡、寝なさい。」

かけ布団を捲ってやる澪。


その時。
聡の影から球体が垂直に上昇し、聡の背中のすぐ後ろで静止する。

澪と聡は気付かない。




744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:02:36.19 ID:H87NzQx1O
そして球体は、男性器と舌のような影色の物体を無数に生やし、
聡の背後に放射線状に取り付かせる。

まるでヤザダたちの光背のようにも見える。
光り輝かず、澱んだ黒であるが。

いかにも眠そうだった聡の表情が和らぎ、微かに血色をおびる。

聡はそのまま澪に倒れ込み、彼女を布団の上に押し倒す。




747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:15:33.17 ID:H87NzQx1O
澪は頭の中が、プツンと真っ白になる。
聡が何をしたのか、そして、その意図が理解出来ない。

澪「さと…」

澪の言葉は最後まで続かなかった。聡が澪の口腔に侵入したからだ。

澪は反応することが出来ない。衝撃が強すぎて。

20秒ほどで、聡は澪の口腔を犯すことを止める。しかし二人の顔は接近したまま。

聡「みおねえ…」

聡の血色と表情は熱を帯びている。

そして聡はズボン越しに膨れ上がった男性器を、澪の女性器にあてがう。
澪の腹の奥に鈍い疼きがわきあがり、熱いものが女性器から溢れだす。
澪の目尻には涙の珠がたまりはじめ、目は大きく見開かれる。




749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:28:07.72 ID:H87NzQx1O
サウルウァの欲望が糸を引いていた。アーリマンにはそこまで命じられていない。

聡は意識を乗っ取られているわけではない。
密かに抱いていた澪への慕情を、サウルウァが増大させたのだ。

サウルウァは『若きの暴走』をも司る。
そしてダエーワたちの中でも、もっとも欲望に関係している一柱なのだ。

サウルウァは唯に、『礼はいらぬ…』と言った。
つまり、返礼はいらぬ、その分は自ら頂戴する、という意味であった。
これから、澪の身体を存分に味わって。




753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:42:01.42 ID:H87NzQx1O
サウルウァは、聡が十分に澪を蹂躙するのを待ち、
そのあとに自らが直接、澪を楽しむつもりであった。

『若きの暴走』を眺めることは、このダエーワの悦びとするところだからだ。

だからしばらくは、聡を暴走させるにとどめる。


聡は澪のTシャツに手をかける。澪の目から涙が溢れ出す。

そのとき。

「さとし君ごめんなさい!」
ドゴッ!!

聡「ヘブッ…」

鈍い音がした。
紬が置物のようなものを持って立っている。

澪の上に倒れ込み意識を手放す聡。
サウルウァは、舌と男性器を引っ込め、部屋の外に逃げ出す。




757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:50:36.25 ID:HXizMmeLO
むぎゅううううう!



760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 13:59:15.22 ID:H87NzQx1O
紬「だ、大丈夫かしら…」

紬の持っていたのは木製の置き時計であった。


紬は先ほど、身体中を虫が這うような、それも今までと桁違い違いで、
体内に侵入されるのでは、という感覚を覚えて、目を覚ました。
すぐ近くに、この原因がある、と感じた紬は廊下に出て…

そのあとは、今起きた次第である。


澪は、表情無く涙を流していた。

紬「澪ちゃん…」

紬は澪を助け起そうとする。しかし…

澪「嫌っ!!」

澪は聡を押し退け、紬の手を振り払い、部屋の外へ飛び出す。

紬「澪ちゃん!待って!」




764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 14:28:02.25 ID:H87NzQx1O
紬は心配になる。聡の後ろにいた、あの黒くて丸い『何か』が原因だ。

すぐに澪を追いたかったが、自分が殴ってしまった聡のことも気になる。
ひとまず斎藤を呼んで、彼に聡を任せることにした。


部屋から飛び出した澪は階段を下り玄関から外に出る。

自分でも分からない方向に突っ走る。

澪の身体が描く残像に沿って、涙が虚空の中に消えていった。

そして澪が辿りついたのは、屋敷の左裏手、弥勒菩薩を治めてある、あのお堂。



783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 16:50:31.81 ID:H87NzQx1O
澪はお堂の階段に腰かけると、頭を垂れ、嗚咽を洩らしはじめる。

親友の弟、自分も弟のように可愛がってきた聡が、あのような…。

聡の男性器の感覚は、まだ澪の下腹部にあった。膣内からの分泌による湿りは、
澪の心を一層強く打ちのめす。

何も考えたくはなかった。




789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 17:21:19.95 ID:H87NzQx1O
どのくらい経ったか、澪は背後のお堂の中から、微かな光が洩れてくるのに気が付く。

立ち上がってお堂の中を、両開きの扉の格子越しに覗く。
金属性の仏像が何かの光を反射して輝いている。
澪が後ろの空を見上げると、中天近くに月が顔を出していた。

仏像は片足をもう片足の上にのせ、右手で印を結んで顎の近くに置き、左手は腿の上。
後頭部には頭光(ずこう)。


澪は、どこかで見たことがあると思った。




794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 17:42:32.24 ID:H87NzQx1O
澪は扉に手をかける。すっと、扉は開く。鍵はかけられていなかった。

澪はお堂の中に入る。
きちっ、きちっ、と床板が軋む。

仏像は観音開きの、仏壇のような台座のようなものに安置されていた。
大きさは80cmぐらいだろうか。

仏像は、口と目を閉じて思索しているようにも、
視線―頭はほんの少し斜めに傾斜している―の先を、
穏やかに見つめているようにも見える。

澪「半跏思惟像(はんかしゆいぞう)…弥勒菩薩…」



798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 17:55:55.81 ID:H87NzQx1O
澪はさらに仏像に近付く。
おそらく金銅製だ。所々に錆が浮いている。

作られて数十年経っているのか、数百年経っているのか、澪には判別できない。

澪はこの間インターネットで調べたことを思いだす。

澪「広き牧野の主(しゅ)…」
ミスラに捧げられた御名を思いだす。

澪「全地の主…」

それがアヴェスターに記されていたものか、ヴェーダに記されていたものか、
ヒッタイトの碑文由来のものなのか、
ミトラ教のものなのか、
澪には分からなかった。

澪「ミスラ。」

その瞬間、澪は奇妙な感覚に襲われた。




799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 18:08:07.36 ID:H87NzQx1O
体内の内蔵がひっくり帰りでもするような感覚。
低重力と高重力を交互に負荷されるような。

澪の周辺の景色が高速で真下に流れはじめる。
さらには流れは速くなり、周囲の景色を視認することは全くできない。

そして周囲がいきなり開ける。闇深い青だ。
そして、その中に広がるようにして、きらめく輝き。

頭上から、さらに柔らかく照り付けるものがある。月が輝いていた。

そのとき声が響き渡った。




801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 18:21:38.72 ID:H87NzQx1O

『私は双子のためにある者。』

『ミオよ。』

『かつてお前とわたしは、この場所で同じように…』

『このような形で語りあったのだ。』

『幾度も幾度も。』

『もう何度目かは覚えていない。』

『何度双子が生まれたことだろう。何度わたしが…』

声がする方に身体を向ける澪。

そこには、鎧と兜を身にまとい、棒のようなものを手に持つ、
金色に輝く存在があった。



810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:05:08.59 ID:ZDnWCkZe0
澪『ミスラ…さま…』

『敬称はいらぬ。』

ミスラの顔は若い青年のようにも見える。
黄金色の輝きが強く、表情をうかがうことはできない。
しかし、深い灰青の色をした瞳を持つ、
二つの目が澪を見つめている。

『再びお前に聞こう。ミオよ、なぜ涙を流しているのだ?』

ミスラの瞳には、湖面に風が立てる、波紋のような輝きがある。

『…』

澪は下を向き、答えなかった。



812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:08:42.39 ID:gckxotJi0
聡処刑フラグきた



813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:09:33.72 ID:gckxotJi0
聡処刑フラグきた



814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:15:03.75 ID:YTSfn6Jd0
>>812-813
気持ちは痛いほどわかるが落ち着けww



815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:16:38.14 ID:ZDnWCkZe0
『マルトー(若者)は若き雄牛に似る。』

『深慮を働かさず、情動に流され、己の思いのみを走らせるのだ。』

そういうと、ミスラは自分のまわりを見回す。
周辺の星々のきらめきがミスラのそばに集まり、
様々な色に輝く戦士たちの姿をとる。
鎧も兜も武器も種族さえも違う、多くの戦士たち。

『この方たちは…?』

『ウルスラグナ。わたしの眷属たちだ。』




816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:18:00.34 ID:j60Hudn10
澪は善の立場になるのか



817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:31:41.86 ID:ZDnWCkZe0
『すべてお前が決すればいい。他の者を尊ぶも自身も尊ぶも。
 そうやって幾無限回、お前は自身で決めて来たではないか。』

澪『どういうことなんですか…?』

澪はミスラの言っていることが、よく理解できなかった。

澪『前世の話ですか?』

『人には前世などない。魂のみでは在りえない。身体のみでも。
 魂と身体はわかれることはできぬのだ。』

『双子の争いと同じだ。アフラマズダーは己のフラショ・クルティを確信し、
 アーリマンもまた己のフラショ・クルティに執着する。』

澪『フラショ・クルティ?たしか…』

『移り行くことだ。』

『アーリマンは消滅へ、アフラマズダーは完成へ。』

『しかし、在るものは消滅することもなく、完成することもない。』

『双子はそれを理解しない。』




818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 19:43:20.05 ID:ZDnWCkZe0
『足下を見てみよ。』

澪は視線を下げた。山々と所々の明かり。
澪は空中に浮いていることに気づく。
空気は清涼であるが薄くなく、ほぼ無風である。

周辺に視界をのばすと、明かりが集まって、
やや大きな群れを作っているところがある。
天理市や桜井市だろうか。

『上昇するぞ。』

ミスラはそう言った。すると、
足元の山々や明かりが、どんどん小さくなっていく。




823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 20:16:33.15 ID:ZDnWCkZe0
『日本が小さく…』

世界中とまではいかないが、東アジアの明かりが目視できる高さまで上昇する。
日本列島は、特にまばゆい。

『あの明かりは人が作り出したもの。』

ミスラは棒状の武器を左手にも持ち替え、
胸元の前で、右手を使い印を結びながら、なにやら呟く。
すると一瞬にして、地上の明かりが消え去る。

澪『暗い…』

やみ色の大陸と、北極周辺のうっすらとした輝き、
海が鈍く青暗い光沢を放っている。
そして、かすかに見える黒灰色の、
所々ゆっくりと動くもの、おそらく雲だ。

そしてまたミスラは、なにやら呟きながら、胸元で印を結ぶ。
すると再び明かりは、地上に溢れる。



827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 20:27:53.31 ID:ZDnWCkZe0
『お前の百代前の祖先が、地上を歩いていたころには、
 さきほどのごとく夜は闇のみが支配し、
 人は小さなかがり火のみしか持たなかった。』

『百代後の末であるお前は今、あの明かりの恩恵を受けている。
 だが、先ほどのように、あの輝きが、
 二度と地上に灯らないとしたら、どうだろうか?』

澪『…』

私たちは恵まれているのかも、と澪は思った。

『下降しよう。』

再び、めまぐるしく景色が変わる。



829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 20:48:00.06 ID:ZDnWCkZe0
再び、山々と明かりが眼下に望める位置にまで下降する。

『次のものを見せよう。
 今日、お前がヤマトにいるゆえに、ヤマトでのそれを…』

澪たちの眼下の景色が水平に動いていく。
空中を移動しているのだ。しかし、風の流れはまったく感じない。
方向を、明日香村から北北西に進路をとる。
澪は、どのくらいの距離を進んだのかわからなかった。
そして静止する。

『足下の土地はイカルガという。』

澪『イカルガ…法隆寺のある斑鳩…』

『あれなるが法隆寺だ。』

ミスラたちは法隆寺の近空まで下降する。




831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 21:08:20.93 ID:ZDnWCkZe0
『あれを見よ。』

ミスラが指す寺院の一角の建物を見る澪。
突然、澪の視界の前面に、その建物の中の映像がとびこんでくる。
身体は法隆寺の上空数十メートルのはずなのに。

澪は大きく開いた口を、両手で隠すように覆い、目を見開く。
声が出せない。涙が目じりにたまり始める。

法隆寺の一角の建物の中には、20人から30人くらいの人がいた。
天井の木組みや梁から吊るされた紐のようなもので、全員が首を吊っている。
格好から飛鳥時代の貴人とその家族のように思われる。
幼い子供も何人かいる。全員目を見開き白目に近く、舌を力なく垂らしている。

ミスラは年かさの中年男性の死体を指差してこう言った。

『あれなるは、ウマヤドという名を持つ皇子の息子だ。』

『ヤマシロノオオエという。』




834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 21:33:25.11 ID:ZDnWCkZe0
『大王の地位を望んだが、結局は争いにやぶれ、一族で命を絶った。』

『はるか昔の話だ。』

『そして、ヤマシロノオオエを自死にやったものは…』

再び眼下の景色が水平に動く。

石床と芝で覆われた何らかの遺構の上空で静止する。
そこには、古代の衣装をまとった人々が多く集まっていた。

澪『ま…ぼろし…』

『そのとおり。お前のために見せているものだ。』

眼下では、金属製の冠をかぶった女性、おそらく古代の王であろう、
の目前で、槍を持った貴人が立ち、
そばには抜き身の刀剣を持った二人の男と、
そのすぐ横で王に向かって這い蹲(つくば)っている男の姿が見える。

王の姿が消えると、刀剣を持った二人の男は、這ったままの男に数度切りつける。

澪『!!!!』

這った男は地面に臥し、石床に血流を流してそのまま動かなくなった。

『あれなるが、そのものの末路。』

死体となった男を指差してミスラが言う。




836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/23(木) 21:47:36.93 ID:ZDnWCkZe0
それからミスラは、現代に至るまで大和地方で延々と繰り返された
人々の争いとその結末を、澪に対して見せたのだった。

澪『…』

澪は、無表情のまま一言も発しなくなった。

『お前は、斯様なものを芝居か絵、文でしか知らぬだろう?』

『それは、これからもずっとそうなのであろうか?』

澪『…』

澪は答えない。

『私が統べるのは、調和だ。つまり、緊張と弛緩の連続。』

『モノは形を永続させ、またすぐに崩れ去る。』

『斯様なものを見せたのは、お前が斯様なものを知らぬからこそ。』

『しかし、お前もまた違った形で違った様相の、
 緊張と弛緩の波へ参与しているのだ。』




857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 00:42:45.80 ID:FLBkLIGF0
澪は、サタンがキリストをあちこちに連れまわして誘惑し、
彼を試した、という新約聖書の逸話を思い出す

『澪よ、お前の同輩を愛せよ。』

『ダエーワの頭、アーリマンを魅了した娘がある。
 神の種を持ち、その娘はダエーワの頭を哀れむからだ。』

『ヤザダの頭の子、アナーヒターの守護を受ける娘が在る。
 神の種を持ち、大王の祠堂を受け継ぐ者だからだ。』

澪『ダエーワとアナーヒター…いったい…?』

『ダエーワもヤザダも人とともに在るもの。心と精神から生まれ、
 そこに住まうものなのだ。』

『アナーヒターは、アフラマズダーの娘、高位のヤザダ。
 清き水を司る女神である。』

澪『神の種…大王の祠堂…?』

『神の種は、誰にでも蒔かれているものだ。珍しいものではない。』

『大王の祠堂とは、はるか昔の王がアフラマズダーに祈祷した場所。
 その王たちは、アナーヒターの加護を特に篤く受けた。』



865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 01:00:25.25 ID:FLBkLIGF0
澪『なんで、私はあなたに呼ばれたのですか?』

澪は期待していたのかもしれない、自分が特別な存在かもと。

『神との邂逅など、珍しいことではない。
 神との邂逅は、人の心のなかで起こること。
 神との邂逅は、人であれば、多くあるものなのだ。
 神との邂逅を、すぐに忘れ去る者もあり、口外する者もあり、
 ドゥルジに惑わされる者もある。』

澪『ドゥルジってなんです…?』

『人を騙し惑わすダエーワだ。』

『澪よ、おまえは人の心を見ることができるのか?』

澪『…』

澪は答えなかった。

『ならば、他の者の、神との邂逅などを覗くことはできないではないか?
 そして、お前は無限回、私とこうして相対したのだ。
 それは他の皆人にもあてはまること。』




868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 01:19:01.53 ID:FLBkLIGF0
澪『じゃあ私はどうすればいいんです!?どう…』

『ミオよ、決するのはすべてお前なのだ。』

『潜在するものを顕在させるのも、潜在するままにするのも。』

『お前たち人間は一人一人が、すべてのものを望むこともできる。
 何も望まないこともできる。』

『すべては、決するお前と、決する時だ。』

『たとえばだ、あのマルトーとこれから、お前はどう接していくのか?』

『あのマルトーは、ダエーワの助力こそ得ていたが、お前に対する思いは、
 お前に自らの子を生させたいという強い思いだ。』

『あのマルトーを拒絶することも、常のごとく接するのも、
 その子をお前の胎(はら)に孕むのも。』

『すべてお前が決することだ。もちろん、決することから逃げるのも
 また、決することだ。』




870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 01:22:18.05 ID:OLcubkxJ0
三勢力がこれで揃うわけだが、如何せん澪は弱いなあ



872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 01:35:26.04 ID:lPlNbJk5O
ええええ…
なんだこれどうなるんだ…



873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 01:41:34.90 ID:FLBkLIGF0
澪『…』

澪はそれから、口をつぐんだ。

『まあよい。お前とはこれからも無限回、
 こうして相対することになろうからな。』

『ネルガル、参れ。』

するとウルスラグナたちのうちから、皮鎧を身に着けた神が現れる。
髭面で、頭には皮製のヘルメットのようなものを被り、
ヘルメットの後ろに、帽垂のようなものが棚引いている。
手には、獅子の意匠を施した棍棒を持つ。

『これをともに遣わそう。』

ミスラはネルガルを見ながらそう言った。

『さあ、お前は地上に戻れ。』

そして、また景色が急激に動き、気が付くと
あのお堂のなかの、弥勒菩薩の前に立っていた。




903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 10:44:24.97 ID:MqgcxjgvO
澪は、月光を緩やかに反射する弥勒菩薩の仏像を見やる。

その時、ミスラの声だけが聞こえる。

『ミオ、アーリマンの愛を増大させるな。
 大王の祠堂を開錠させるな。
 さすれば、メーノーグとゲーテーグの境、タマーヴァンド山に至ることになる。
 竜と英雄は再び争うことになるだろう。
 心せよ、決するのはお前なのだ。』

そして、ミスラの声は聞こえ無くなった。

澪は弥勒菩薩に手を合わせて拝したあと、お堂の階段を降りて外に出る。

紬「澪ちゃん!」

ちょうどそのとき、紬が駆け寄ってくる。



909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 12:31:47.42 ID:MqgcxjgvO
紬「澪ちゃん、良かった…」
紬は安堵の表情を浮かべる。

澪「ごめん、ムギ、心配かけて…」

澪は、聡のことを思い出す。

澪「…」

紬「澪ちゃん?」

澪「聡はどうした、あれから…」

澪は、ためらいがちに切り出す。

紬「さっき澪ちゃんが飛び出したあと、すぐ斉藤にお願いしたんだけど…」

申し訳なさそうな表情を浮かべる紬。

澪「さっき…?」

澪は訝しく思う。ミスラとはたっぷり数時間、対していたはずだ。



912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 13:40:17.08 ID:MqgcxjgvO
澪「さっきって…私が飛び出してから三時間以上は経ってるはずじゃないか?」

澪は一層怪訝な表情になる。ミスラとのあれは全て幻だったのだろうか?

紬「澪ちゃんが飛び出してから、五分ぐらいしか経っていないわよ?」

紬は、ショックで澪が混乱しているのだろう、と考えた。


まだ中学生とはいえ、聡は澪に馬乗りになり、澪は上着がはだけ下着を露出し、
そして気絶した聡の膨れた…
そこまで考えて紬の顔は一気に赤くなる。
とにかく、澪を母屋に連れて帰り、休ませないてあげないと。紬はそう判断した。
あの黒い物体のことも、とりあえずは後回しにして。



919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 16:03:20.00 ID:MqgcxjgvO
紬は澪と一緒に母屋へ帰った。澪は聡の様子をうかがおうと、
彼が就寝している部屋へ向かったが、中から啜り泣く声を聞き、
また、明日に延ばそうという逃げもあったので、話をするのは止めにした。


一方、結局その日には、管理人が帰ってくることはなかった。
斎藤の話によると、電話でその旨を伝えてきたとのこと。

そして次の日。




920 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 16:20:53.60 ID:MqgcxjgvO
次の日の朝になっても管理人は帰ってこなかった。
午前中を使って練習に励む。

そして、その日の正午過ぎ、管理人はくたくたに疲れた表情をして帰ってきた。
訳を聞けば、昨日だけでかなりの仏像や文化財が被害にあったとのこと。

唯たちは管理人を労いつつ、その話を聞く。




922 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 16:49:06.41 ID:MqgcxjgvO
管理人「ほんとにもう、どこの罰当たりな連中が…」

管理人が疲れきった様子で話す。

管理人「ここ一、二週間、仏像の窃盗が増えてた、という話はしたと思いますが…」

管理人「今日分かっただけで、最近盗まれた仏像の半分の数も、
昨日だけでやられちゃって…」

律「仏像って…そんなにいいお金になるんですか?」

不謹慎や表情をしつつ、律が質問する。

管理人「重文(重要文化財)もいくつかあったからなあ~
値段なんかつけられないもんばっかりだよ…
しかも仏様だよ!罰当たりな…」

管理人は繰り返し犯人への憤りを洩らす。



923 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 17:12:25.00 ID:MqgcxjgvO
和「でも、重要文化財であるなら、見る人が見れば
  盗品だって気付くんじゃないですか?」

和が率直な疑問を向ける。

管理人「どうもおまわりさんや学芸員さんの話だと、
    盗品を流通させる組織があるらしくて、
    しかもひどいことに、専門家が一枚噛んでる場合もね…」

管理人「それに…」

管理人は続ける。



926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 17:40:10.78 ID:MqgcxjgvO
管理人「それに…」

管理人は続ける。

管理人「盗られた仏様は、都が明日香村にあった頃作られたやつから、
最近作られた真新しいのまで、
手当たり次第なんでもかんでもですよ…」

管理人「それに、猿石や奇石も何個無くなってまして…」

管理人「最低でも4、50キロもあるやつをですよ!」

管理人「なのに不審者の目撃例は一度もない…」

管理人「ほんと、先週の22日に3体もやられてから…
    いったい何の因果か…来月はお盆だってのに…」



934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 19:24:23.24 ID:FLBkLIGF0
澪「今月の22日っていうとたしか…」

管理人「日食でちょっと騒ぎになってた日だよ。曇ってたけどね…
    とにかく、またしばらくは見回りを強くしないと…」

澪「日食…」

唯(そういえば『あべすた』もらって何日かして…)

唯(あの夢を初めてみた日だ…)

管理人「お嬢様たちも十分注意してください。
    犯罪者なんてみんな一緒。
    人にいつ危害を加えるかもしれません。」

そのあとすぐ、昼食をとった後、一行は橿原市へ向かう。
大和三山、つまり、畝傍山、耳成山そして天の香具山に登るために。




939 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 19:55:08.25 ID:FLBkLIGF0
畝傍山には福原神宮駅に車を止めて、徒歩で登山する。
標高約200mの山だ。
大和三山や少し離れて葛城山や三輪山など、大和地方の山々は、
古来より、歌に詠まれたり、信仰の対象となったり、神話の舞台であったりと、
人々の想像を掻き立ててきた。

山頂は木々がややまばらな林になっており、三角点が設置してある。
ここから、周辺の見晴らしを楽しむ一行。




941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:11:58.00 ID:FLBkLIGF0
北北東に耳成山、東北東に天の香具山が見える。
大和山々間の距離は約3kmである。
南東方向に目を見ければ、飛鳥の盆地が広がる。

律「疲れた…40分も登山するとは…はあはあ…」

律「さとし!!じゅーすをこれにっ!」

聡「…」

律「さとし!?」

聡「…」

うな垂れて、暗い表情の聡。一言も発しない。



944 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:25:01.06 ID:FLBkLIGF0
唯「澪ちゃん!あれが耳成山と天の香具山なのぉ?」

澪「…」

少し思いつめた表情の澪。

唯「澪ちゃん?」

澪「あ、ああ、あれがそうだぞ…」

唯(なんか…こころここにあらず…?)

斉藤「平沢嬢、あちら南西に見える高い山が葛城山、
   大和三山の向こうに見えるのが三輪山でございます。
   
斉藤「葛城山山頂から大和三山を経て、三輪山までは、
   南西から北東に沿って、直線状にならんでおるのです。」

唯「へぇ~」

斉藤が唯に周辺の山々の説明を行う。

さわ子「耳成山と天香具山…100m級の小ぶりの山が近くに二つ…
    憂ちゃんくらいね!キリッ」

憂「…/////」

梓「先生セクハラです!!そしてバチあたりですよっ!!」




949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:38:52.83 ID:FLBkLIGF0
紬「じゃあ、シートを敷いてお茶にでもしましょう。」

斉藤「ではさっそく…」

和「あ、手伝います。」

澪「…」

澪は何かを決心した様子で聡に近づく。

澪「さとし、あの大きな木の影、ちょっと来てくれ…」

聡「みお…ねえ…?」

聡を、そこまで誘導する。



950 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:42:04.03 ID:33c8Ki9X0
何が始まるんです・・・?



951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:44:13.99 ID:kbNy6/ll0
聡を突き落とすんですねわかります



952 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:45:42.22 ID:FLBkLIGF0
澪「…」

聡「…」

聡は、黙って頷いたまま。
澪にミスラの言葉が思い出される。
一度、深く深呼吸をする澪。

そして。

澪「えいっ!!」

聡「っ!?」

澪は聡を思いっきり抱きしめた。
聡の顔が、澪の豊かな双丘にめり込む。




954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:48:04.83 ID:33c8Ki9X0
いかんな、この澪は何かに憑かれている



955 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:48:59.75 ID:pWVmZnnq0
なんだとおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ



957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:52:32.64 ID:FLBkLIGF0
少しの後、澪は再び聡の体を離し、両手を聡の肩に置く。

澪「このまま、お前と気まずい関係になるのは嫌だから…」

聡「澪ねえ…」

聡は顔を上げる。

澪「おまえは、律の弟で、それで…私の弟みたいなものでもあるから…」

澪「ずっと、私の弟でいてくれ!」

聡「澪ねえっ!」

澪「だから、お前を異性としてみることは、
  無理だ、お前が大きくなったとしても…」

聡「え…」

澪「弟みたいな存在とそういう関係になるなんて、
  近親なんとかって言うだろ?」

澪「はっきりいって、生理的に無理だ。」

澪「いつまでも、可愛い私の弟でいてくれ!」

聡「ガクッ…」

地面に突っ伏す聡。



958 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:54:22.28 ID:XeaHz+FdO
ざまあ



960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 20:55:58.53 ID:pWVmZnnq0
恥ざまぁwwwwwwwwwwwwwww



964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 21:07:24.69 ID:FLBkLIGF0
澪は聡の頭をぽんぽん撫でながら、皆のところに戻ってくる。
しょんぼりと、うな垂れている聡。

唯「あれ、みおちゃん?どこ行ってたの」

澪「たいしたことじゃないさ。な、聡?」

聡「…」

唯は澪の顔を見る。さきほどと違い、
晴れ晴れとした表情をしていた。

そして、実は一部始終を察していたさわ子は思った。
聡君、オカズには当分困らないわねっ!、と。


さて、山頂でのティータイムを楽しんだ一行であったが、
時間を取りすぎてしまったため、
他の二山に登ることを諦め、帰路につくことにする。



970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 21:22:31.02 ID:FLBkLIGF0
時刻は5時を少し過ぎたあたりであった。
琴吹家のリムジンは飛鳥盆地を南に下る。
車内では、おしゃべりするもの、風景を楽しむもの、たそがれるもの、
と、各々、悠々とした時間を過ごしていた。

夏場のこの時刻は夕昏がそろそろ降り始める時刻である。
紬は、ふと、いま通っている車道の風景を思い出す。
先祖の墓、『烏飼の臣』の墳墓のすこし手前だ。

紬は、通りかかったついでに、皆を墳墓に案内することにした。
ゾロアスター教が大好きな唯ならば、
少ない可能性だとしても、あの程度のものであれば、喜んでくれるだろうと思って。



972 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 21:39:51.09 ID:FLBkLIGF0
墳墓は林に囲まれた、周辺の道からは視認しにくい場所にある。
斉藤は、墳墓の入り口に車を止めると、鍵のかからない門柵を開け、
一行を墓域へと誘導する。

澪「あれが、ムギのご先祖さまの…?」

紬「皇族方や大豪族の古墳に比べたら、ほんとうに小さなものだから…」

和(さすがね…千年以上前のご先祖様の話題でも謙遜するのね。)

唯「ねえ!?てっ辺に上がってもいい!?」

梓「先輩っ!それって死者に対する冒涜じゃ…」

紬「いいのよ、あずさちゃん。観光地にある古墳なんてほとんど、
  上に登れるようになってるでしょう?」



974 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/24(金) 21:42:14.90 ID:FLBkLIGF0
梓「はぁ…」

紬「そのまえに、みんなに、特に唯ちゃんに見てもらいたいものがあるの。」


そして紬は一行を、墳墓横、すり鉢形の奇石近くに案内する。
再び足取りを向ける一行。
しかし、十数歩ほど進んで、木々等の遮蔽物から、
奇石の姿が露わになったとき、一行は、歩みと、そして思考を止めた。


紬の目が、驚きと、得体の知れないモノへの恐怖によって、見開かれる。
奇石の周辺を半円形に囲むようにして、
十数体の仏像や猿石が佇んでいたからである。

夕闇は少しずつ、古墳の影と黄昏の色を、『諸仏の象り』に投げかけていた。




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この記事へのコメント
こわいけど読むのが止まらない
メガテン好きの俺にはたまらん
2010/09/06(月) 23:18:51 | No.7504 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
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