戯言ニュース

ほとんどVIPのまとめ。

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「ん?非通知?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 15:52:36.00 ID:UQgZ4hLX0
「まきますか?まきm

「まきます」

「………」

「………もしもし?」

ガチャ

「あ、切れた」




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ブログパーツ 「ん?非通知?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 15:56:10.09 ID:UQgZ4hLX0
一週間後

「そーいや、あれから音沙汰ないな……」

「まあ普通に考えたら悪戯か」

ガッシャーーン

「うわっ!……何で窓が…ん?」

「あ、この鞄……どれどれ、どの子が入ってるのかな?」

ガチャ



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:05:43.83 ID:UQgZ4hLX0
「うぁ、まさかこの子とは…つーかこの子こんな方法で来るの?」

「まあ、取り敢えず巻くか」

「ふぁ~~あ、あらぁアナタが私を巻いたのかしらぁ」

「うん」

「そぉ、私はローゼンメイデン第1ドールの水銀燈よぉ」

「うん、知ってる」

「……どうしてアナタが知ってるのよ」

「んー、まあ今の世の中ではローゼンメイデンってそれなりに有名ってことかな」

「そうなのぉ?」

「うん、あ、ヤクルト飲む?」

「…頂くけど、私達のことどこまで知ってるのよぉ」




5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:10:12.49 ID:UQgZ4hLX0
「いや、正直あんまり知らない」

「言動が一致してないわぁ」

「名前は誰もが知ってるけど詳しくは誰も知らないって感じかな」

「ふーん、まぁいいわぁ」

「あ、契約?指輪は水銀燈が持ってるの?」

「契約のことまでしってるのねぇ」

「うん、あ、夕食作るからなんかその辺でくつろいでて」

「わかったわぁ」




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:14:15.31 ID:UQgZ4hLX0
「ほい、出来たよ水銀燈、窓直してくれたんだ」

「一応ね、あら、私にもあるのぉ」

「うん、あれ?いらなかった?」

「必要はないんだけど、まぁせっかくだし頂くわぁ」

「はいどうぞ」

「……意外といけるわね」

「そう?よかった」

「いいお嫁さんになれるわよぉ」

「そーねー、それもいいかなぁ」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:20:46.63 ID:UQgZ4hLX0
「そういや指輪は?契約しなくていいの?」

「生命力を奪われるのよぉ?ちゃんと知ってて言ってるのぉ?」

「電話で即答したじゃん」

「……そうだったわねぇ、はい指輪」

「ほいっと、これで水銀燈のマスターだね」

「まぁ、そういうことねぇ」

「他のドール達は今目覚めてないの?同じ時代に目覚める方が珍しいって聞いたけど」

「さぁ?」

「さぁって、まぁそれならそれでいっか」

「でもそうなると暇ねぇ」

「まぁテレビでも見て時代の流れでも確認したら?」

「そうねぇ、そうするわぁ」




13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:25:17.66 ID:UQgZ4hLX0
「……意外と何も変わってないわねぇ」

「そーなの?あ、紅茶入れたけどいる?」

「頂くわぁ」

「じゃあ逆に変わったこととかある?」

「んー、今のところないわぁ」

「ないんだ」

「全くと言っていいほどねぇ……あら、美味しい紅茶入れるわねぇ」

「趣味でほとんど毎日飲むからね」

「ふぅん、それにしても暇ねぇ」




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:30:56.22 ID:UQgZ4hLX0
「何も変わってないんじゃあ暇だよねぇ~」

「そういえばアナタ普段は何してるのぉ?」

「ん?気になる?」

「アリスゲームが始まるのなら生命力を吸うわけだし、一応気にはなるわぁ」

「まー気にせずいつでもジュージュー吸っちゃっていいよ、持病とかないし」

「……そう」

「やっぱり前のマスターはめぐなの?」

「!!」

「あーそうなんだ」

「……どうしてそれを知ってるのぉ」

「みんな知ってるんじゃないかな」

「どういうことぉ?」




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:37:57.00 ID:UQgZ4hLX0
「いや言ったじゃん、みんなそれなりに知ってるって」

「だからってめぐの事まで…」

「んー、前のアリスゲームが記録されてるって言えばいいかな」

「さっぱり分からないわぁ」

「そう?」

「アリスゲームが記録って一体誰が記録してるって言うのよ」

「それはちょっと……」

「使えないわねぇ」

「でも真紅が主人公だしJUM君の周辺の人じゃないの?」

「知ってるじゃないの!」

「いや、確証はないよ」




19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:45:29.01 ID:UQgZ4hLX0
「一体どういうことなのかしら」

「まぁ何でもいいよ、それで何かが変わるわけでもなし」

「そうだけど、気になるわぁ」

「まー明日にでもいろいろ調べてみればいいんじゃない?」

「そうするわぁ」

「……ねぇ水銀燈、聞いていい?」

「何かしらぁ?」

「もうどれくらいの時間を生きてるの?」

「さぁ、長く生きてる実感はあまりないわぁ」

「ほとんど寝てるしね」

「でもそうねぇ、少なくともアナタの十倍以上の時間は生きてるわねぇ」

「ずっと、戦ってるの?」

「そうでもないわぁ」

「そうなの?」




21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 16:53:35.67 ID:UQgZ4hLX0
「アナタの言った通り、同じ時代に姉妹が揃う事は稀なのよ」

「じゃあそういう時はどう過ごしてるの?」

「お茶を飲んだり、読書したり、散歩したりかしらぁ」

「まったりした過ごし方だねぇ」

「あら、メイメイ……そう、わかったわぁ」

「何?どうしたの?」

「今起きてるドールは金糸雀と翠星石だけみたい」

「あ、他にもいたんだ」

「そうねぇ」

「じゃあ、アリスゲーム?」

「そうなるわねぇ」

「……ねぇ、やめとかない、水銀燈?」

「……どういうことぉ?今更命が恋しくなったのかしらぁ?」




24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:04:32.94 ID:UQgZ4hLX0
「じゃなくてね、意外と戦わなくてアリスになる道もあるんじゃないかって」

「どんな方法があるっていうの?」

「じゃあ逆にどうして戦って勝つ事がアリスへの道なの?」

「ローザミスティカが手に入るもの」

「それでどうするの?まさか力が強い事がアリスの証なんて言わないよね?」

「それは…」

「ね、アリスって何かあやふやなんだよ、そもそも7つに分けた意味が分からない」

「それは、お父様が私達の中からアリスを選ぶために…」

「そうかもね、でもそれじゃあローゼンは姉妹達の中から一人を選べなかったことになるよね」

「だから私達の一人がローザミスティカを集めればきっとアリスに…」

「じゃあそもそもアリスって何さ?」




25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:15:22.30 ID:UQgZ4hLX0
「究極の少女って言うけど、究極なんて人によって違うよね?」

「それは、お父様にとっての究極よぉ」

「でもその究極をローゼンは7人に分けたんだよ」

「……アナタは、一体何が言いたいの?」

「ローゼンはアリスを作る事が出来なかったんだよ、だから自立した意識を持った7人に分けた」

「みんながアリスを目指せばお互いの弱いところ強いところを気にし始める」

「すると自分の弱点を補って、相手の長所を取り入れるようになる」

「性格だってそうだよ、どの姉妹も性格が被ってないんだ」

「混ぜるって事は時に本人の予想し得ないとんでもない何かを生み出すんだ」

「だから、長い時をかけてそれをするためにローゼンメイデンは7人いる」

「…んじゃないかと、これがアリスゲームの記録から自分なりに考えてみた結果なんだけど」




26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:23:54.42 ID:UQgZ4hLX0
「まだ半分ねぇ」

「ん?何が?」

「話は分かったわぁ、でも具体的にどうするのかが欠けてるわぁ」

「みんなで一緒にいるだけでいいんだよ」

「どういうことぉ?」

「戦いは今まで散々やってきたでしょ?だからそれ以外を補うんだ」

「それ以外ってなによぉ」

「性格、立ち振る舞い、モノの考え方、まだ混じってないものはいくらでもある」

「私が雛苺から学ぶような事があるとでも?」

「無邪気さ、嬉しい時に嬉しいって言える様なね」

「あの子はただ何も考えてないだけよぉ」

「そうだね、だから人を選ぶ事を水銀燈が教えてあげればいいんだよ」




30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:32:20.61 ID:UQgZ4hLX0
「……だいたい、みんなが集まればすぐにアリスゲームが始まるに決まってるわぁ」

「じゃあみんなで我慢を覚えようね」

「……」

「ね、知る事はいくらでもあるんだよ、時間はあるんだから一回くらい戦わずに過ごしてみたら?」

「わかったわぁ、真紅もいないし、あの子達なら…」

「じゃあ早速明日お茶しにいこうか、場所はメイメイが知ってるんでしょう?」

「でも……戦わないって何をすればいいのか分からないわぁ」

「お茶を飲んだり、読書したり、散歩したりかしらぁって言ってたじゃない」

「それは…一人のときの話よぉ」

「それをみんなですればいいんだよ」

「そう…」

「じゃ、まずは卵焼きもって金糸雀のところに行ってみようか」

「不安だわぁ」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:42:30.50 ID:UQgZ4hLX0
「さて水銀燈、それじゃあいきましょうか」

「…メイメイ」

「取り敢えず会ったらまず向こうのマスターと話してみるよ」

「そうしてちょうだい」




「あらぁ」

「あ、カナみっけ」

「んん?カナを呼んだのは誰かしら…って水銀燈!?」

「あー、マスターより先に金糸雀見つけちゃったよ」

「金糸雀のマスターが普段何してるか知らないものねぇ」

「す、すす、水銀燈!アリスゲームなら、う、受けて立つかしら!!」

「あー金糸雀、それはちょっと待ってくれるかなぁ」

「な、何かしら」

「戦いに来たんじゃないんだよ、はいこれお土産の卵焼き、甘いのが好きだったよね?」

「卵焼き?ど、どういうことかしら?」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 17:50:54.06 ID:UQgZ4hLX0
「……と、言う訳なんだよ」

「水銀燈がそんなことするなんて意外かしらー」

「まぁ時間はあるしねぇ、前のときアナタ達も一緒にいて得るものがあったみたいだし」

「やる気になったときにやってみる方が上手く行くからね」

「それで、カナは何をすればいいのかしら?」

「……カナ、話聞いてた?」

「ローゼンメイデン1の策士が聞いて呆れるわねぇ」

「えぇ!?カナ、何かおかしな事言ったかしら!?」

「お茶を飲んだり、読書したり、散歩したり、何でもいいんだよ」

「な、何でもいいって言われると何をしていいか困るかしらー」

「こういうところはみんな一緒なのかしらねぇ」


「ちょっとカナ!こんなところで何してるの!!」




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:00:23.79 ID:UQgZ4hLX0
「ん?」

「カナー!どうしてこんな所にいるの?喫茶店でお茶するカナも可愛い!!」

「あ、あんまり抱きついちゃ苦しいかしらー」

「カナはこーゆーマスターに選ばれやすいのかな?」

「知らないわぁ」

「この紅茶あんまり美味しくないねー」

「そうねぇ、あなたに入れてもらった紅茶のほうが美味しかったわぁ」

「お!意外だ、水銀燈に褒められた」

「うるさいわね!これと比べるとよ!」

「あら?カナ、こちらの方達は?」

「あ、やっと気づいた」

「結構かかったわねぇ」

「ローゼンメイデン第一ドールの水銀燈とそのマスターかしら!」

「あれ?姉妹が揃うとアリスゲームが始まるんじゃなかったの?」

「あー、それはですねー…」




39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:13:57.80 ID:UQgZ4hLX0
「……と、言う訳なんです」

「へぇ~、でも喫茶店はやめたほうが良いわね」

「ん?どうしてです?」

「いや、端から見れば人形二人とお茶してる危ない人よ?しかも人形動くし」

「あ、道理で目を引く訳だ」

「気づいてなかったのぉ?わざとかと思ってたわぁ」

「水銀燈のマスターも意外と抜けてるかしら」

「うるさいな、でもだとするとどうしよう」

「考えてなかったのぉ?」

「家もマスターも漠然とJUM君トコみたいなの想像してた」

「あそこは今までの中でもむしろ特殊な部類に入るかしらー」

「確かになー、でも人目がなくてのんびり過ごせるトコなんて家の中くらいしか思いつかない」

「じゃあカナのマスターの家に来るかしら!」

「そうね、そうするのが一番良いと思うわ」

「あ、えっと、お願いします」




42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:22:09.75 ID:UQgZ4hLX0
「すみません、いきなり押しかけた挙句付き合わせてしまいまして」

「構わないわ、水銀燈ちゃんにも会えたし、一緒にお茶だなんてむしろ嬉しいわ」

「ほんと、そう言って頂けると助かります」

「本当に何も考えてなかったのねぇ」

「ところで水銀燈、翠星石はどうするつもりかしら?」

「どうって?」

「多分翠星石はカナみたいに簡単にはいかないかしら」

「多分、だから先にアナタにしたんじゃないかしらぁ」

「多分って、ここに来るのは水銀燈のマスターが決めたのかしら?」

「そうよぉ、まずは金糸雀のところに行こうってねぇ」

「水銀燈いいマスターに出会えたかしら!」




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:27:41.92 ID:UQgZ4hLX0
「…あれのどこがぁ?」

「ちゃんと水銀燈の事考えてくれてるかしら!」

「今さっき何も考えてない事が発覚した訳だけどぉ?」

「水銀燈のことしか考えてなかっただけかしら!」

「……そうかもねぇ」

「カナ、水銀燈のこともっとよく知りたいかしら」

「私のことぉ?」

「カナ、妹達の事は知ってても姉の事はほとんど何も知らないかしら」

「お互い様でしょう?」

「だからそれを知りたいかしら!きっと今はちょうどいいタイミングかしら!」

「ふぅ…そうかもねぇ」




47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:38:02.65 ID:UQgZ4hLX0
「それは私達も聞きたいわ、ねぇ?」

「そうですね、本当にさわりしか知らない感じですし」

「はい、水銀燈ちゃん、カナ、紅茶入れたわよ」

「ありがとう、頂くわ」

「あ、ありがとうかしらー」

「……ん!」

「水銀燈、家に招かれてお茶まで入れて貰って有難いよな?な?」

「え、ええ……そうね」

「あらやだ、全然いいのよ」

「でもされるばかりでは悪いから次からはアナタが入れたらどうかしらぁ」

「そうだな!だよな!という訳で次からは任せてください」

「あら、じゃあまかせるわ、別に良いのに」

「あー、二人の気持ちがこれ異常ないくらいに分かるかしらー」




48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 18:47:44.56 ID:UQgZ4hLX0
「で、水銀燈の話だったよね」

「そうかしら!そもそもどうして水銀燈はマスターとも姉妹とも交わらずにいつも一人なのかしら?」

「別に馴れ合っててもしょうがないからそうしてるだけよぉ」

「そんなことないかしら!一人でいるよりずっとたのしいかしら!」

「マスターと一緒にいる時間はたかだが数十年、姉妹達だっていずれは……」

「だからマスターの言う事を聞いてカナ達の所にきたのかしら?」

「どうしてそうなるのぉ?」

「水銀燈のマスターの話でその理由は崩れたのかしら」

「……」

「いずれ離れ離れになってもそこで得るものは確かにあるかしら」

「…ええ、そうよぉ、より高みに上れるならそこにはちゃんと意味があるもの」




51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:00:11.88 ID:UQgZ4hLX0
「全てはアリスになる為……でも、ただ闇雲にローザミスティカを求める姿が美しいとはもう思えないわぁ」

「やっぱり、水銀燈は立派で聡明な自慢の姉かしら!」

「な、なによぉ急に」

「いつでもちゃんとアリスを目指しているかしら!」

「そんなのあたりまえでしょう」

「正直水銀燈が来て話を聞いた時もうアリスを諦めたのかとビックリしたかしら」

「そんなことあるはずないわぁ」

「でもマスターとも姉妹とも関って得るものは無限にあるかしら、究極ってそういうことかしら」

「そうかもしれないわねぇ」

「終わりのない道を行くってことは自ら目標を手の届かないところに置く行為かしら」

「万人にとっての究極はそういうことかもしれないわねぇ」

「水銀燈?」

「でも、私もお父様も納得できるお父様の究極を見つける事はそうじゃないわぁ」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:05:58.60 ID:UQgZ4hLX0
「カナ、やっぱり今日水銀燈とお話できてよかったかしら!」

「どうしてぇ?」

「カナもちょっとアリスが何なのか不安に思うところがあったかしら!」

「あら、そうなのぉ?」

「でもこれでスッキリしたかしら!みんなで一緒にアリスを目指せるかしら!」

「でも勝負は勝負よぉ、アリスの座は渡さないわぁ」

「みんなでアリスになればいいかしら!一人じゃなきゃダメって事はないかしら!」

「……ま、好きにすればぁ」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:15:05.88 ID:UQgZ4hLX0
「でだ、金糸雀、ここでお願いがあるんだよ」

「分かってるかしら!翠星石のことかしら!」

「うん、まあその辺りは金糸雀の方が詳しいだろうから宜しくね」

「任せて欲しいかしら!」

「じゃあ、こっちはいつでも良いから翠星石と金糸雀が集まれる日が決まったら教えてね」

「早速明日翠星石のところに行ってみるかしら!」

「よかったね、水銀燈」

「別に良くなんかないわぁ」

「素直じゃないなー、カナは素直だったよ?」

「……感謝は、してるわぁ」

「顔赤いぞ」

「うるさいわね!ジャンクにするわよ!」




58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:20:35.81 ID:UQgZ4hLX0
「すいません遅くまでお邪魔してしまいまして」

「いいえ、楽しかったわ、写真も取らせて貰ったしまた二人でいらしてね」

「つ、疲れたわぁ」

「あ、あれからずっと着せ替え人形だったかしらー」

「それじゃあ失礼致します、カナもまたね」

「また今度は翠星石もいれて会うかしらー!」

「うん、じゃあまた」

「バイバァイ」



「で、どうだった?」

「何がぁ?」

「カナと話してみてだよ」

「ま、得るものはあった、とだけ言っておくわぁ」

「うん、そりゃよかった」




60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:28:28.08 ID:UQgZ4hLX0
「ねぇ、水銀燈?」

「何?」

「戦いの糧になる以外でもさ、ちょっとは役に立てたかな?」

「クスクス……おばかさぁん」

「馬鹿はひどいな」

「まあ、アナタの紅茶は美味しかったわぁ」

「そっか……ありがとう」

「……本当に、おばかさぁん」

「え、何で?」

「私の台詞を言わないで欲しいわぁ」

「……え?」

「ありがとう、マスター」

「うぅ………顔赤いぞ」

「あ、アナタだって赤いじゃない!」

「ま、まぁ、これから宜しくな、水銀燈」




67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 19:53:16.93 ID:UQgZ4hLX0
「あ、水銀燈帰ってきた」

「アナタ本当に暇なのねぇ」

「正月明けだからね、何もないよ」

「ふーん」

「あ、カナのマスターから連絡あったよ」

「!…それでいつなの?」

「やっぱ気になるんだ?」

「最近アナタのそういう所にも慣れてきたわぁ」

「つまんないなー」

「それでぇ?」

「ん?ああ、明後日のお昼に家に来るって」

「そう…」

「不安?」

「まぁ、あまり楽観視は出来なさそうねぇ」




68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:00:37.03 ID:UQgZ4hLX0
「なんとかなるよ」

「ただ漠然と信じるのって何か違うと思うわぁ」

「もう人事は尽くしたんだからあとは天命を待つしかないんだよ」

「それはそうかもしれないけど」

「あと、翠星石との話には入らないから自分で何とかしてね」

「そ、そうなのぉ?」

「当たり前でしょ、長年の姉妹の因縁にぽっと沸いて出た人間が入ってどうすんの」

「それは……いえそうね、そうするわぁ」

「よしよし、頑張って」

「でも紅茶は入れて頂戴ねぇ」

「うん!」




70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:09:06.24 ID:UQgZ4hLX0
ピンポーン

「!!」

「あ、来たかな?はーい今開けます」

ガチャ

「カナかしらー!!」

「わ!久しぶりだね、カナ」

「久しぶりかしら!水銀燈のマスター!」

「あれ?カナだけ?」

「カナのマスターはお仕事で来られないかしら!」

「あら、もしかしてこの間もまずかった?」

「出会ったときまさに仕事中だったらしいかしらー」

「それは、何と言うか、先に行ってよ」

「今頃必死に遅れを取り戻してるかしらー」

「翠星石は一緒じゃないの?」

「一緒かしら!」




71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:17:29.23 ID:UQgZ4hLX0
「あ、初めまして、水銀燈のマスターなんだ、宜しくね」

「よ、宜しくです」

「あれ、翠星石のマスターは?」

「翠星石は黙って来たです」

「どうして?」

「蒼星石に付いてもらってるです」

「!!どういうこと!?」

「今日は水銀燈にその話をしに来たです」

「…ん、分かった、取り敢えず二人とも入って」




72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:23:59.61 ID:UQgZ4hLX0
「はい紅茶」

「ありがとうかしら」

「ありがとうです」

「頂くわぁ…それで、どういうことなの翠星石?」

「具体的なことは何も分からないです」

「ただ、目覚めたときに一緒に蒼星石の鞄が置いてあったです」

「開けてみると一枚の手紙と一緒に私の知ってる蒼星石がいたです」

「でも、螺子を巻いてみても心は私の知らない蒼星石だったです」

「何も話せずに、満足に歩く事も難しいです」

「手紙にはただ一言、この子を頼む、と書いてあったです」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:32:12.81 ID:UQgZ4hLX0
「本当に居なくなってしまったなら水銀燈の事、許せなかったです」

「でも、蒼星石は私の事が分かるです」

「話しかければ嬉しそうに笑ってくれるです」

「力はなくても、確かに私の知ってる蒼星石意識があるです」

「そんなときに金糸雀から水銀燈とそのマスターの話を聞いたです」

「翠星石には分からなくても、水銀燈や水銀燈を変えたマスターなら分かるかもしれない」

「だから、今日ここまで来たです」

「カナもビックリしたけど、蒼星石はカナの事も分かるかしら!」

「なるほどねー」

「何か分かったのぉ?」

「うーん、まったく根拠はないんだけどね」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:38:26.14 ID:UQgZ4hLX0
「その手紙、ローゼンじゃないの?」

「!」

「どういうことかしら!?」

「もし今の水銀燈の様に、お互いに関る事でアリスを目指すことが正しいなら蒼星石はまだ必要でしょ」

「だからお父様がなおしたって言うのぉ?」

「じゃあ何で蒼星石は以前の蒼星石じゃないですか!!」

「いや、以前の蒼星石何だと思うよ?」

「どういうことかしら?」

「三人とも、自分が生まれたときの事覚えてる?」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 20:47:19.16 ID:UQgZ4hLX0
「ハッキリとは覚えてないわぁ」

「カナもかしら」

「翠星石も覚えてないです」

「蒼星石は今まさにそういう状態なんじゃない?」

「それは、生まれたての赤ちゃんってことかしら?」

「そんな感じ、まあなおしたのがローゼンなのか他の誰かなのかは分からないけどね」

「他の人間になんかじゃ無理よぉ」

「薔薇水晶だっていたし、もう一人可能性のある人間もいたでしょう?」

「チビ人間…」

「きっと、予定よりずっと早く目覚めてしまったからまだ不安定なんだよ」

「それなら、手紙にも翠星石とセットだったのにも納得がいくかしら!」

「じゃあ!じゃあ時間が経てば蒼星石はもとに戻るですか!?」

「それは分からない」




90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 21:34:20.48 ID:UQgZ4hLX0
「違う人格が出来るかもしれないし、そもそも元に戻るのかも分からない」

「もともと根拠のない話だしねぇ」

「!…やっぱり、水銀燈のせいです!蒼星石を返せです!!」

「勿論そのつもりよぉ」

「!?」

「水銀燈?どういうことかしら?」

「翠星石、私達が戦ったところで蒼星石はかえってこないわぁ」

「それでも!敵を取るです!」

「そんな無駄死には御免よぉ、私達にはまだ出来る事があるもの」

「今更何をするですか!!」

「蒼星石を育てるのよぉ」




91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 21:40:30.98 ID:UQgZ4hLX0
「まぁ、当然そうなるだろうね」

「でも水銀燈のマスター、育てるって言っても何をするのかしら?」

「何もしないよ」

「ど、どういうことです!?」

「心を育てるのはやっぱり時間だけだよ、だからみんなで蒼星石と一緒にいるんだ」

「それじゃ、結局何もかわってねーです」

「そんなことないわぁ」




94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 21:46:07.35 ID:UQgZ4hLX0
「何がかわったのかしら、水銀燈?」

「私達が話を聞いたし、具体的な方針が決まったわぁ」

「じゃあなおしましょうって言ってぽっとなおるもんでもないしね」

「で、でも!でもそれだと、翠星石は何もしてやれねーです」

「それは違うわぁ、翠星石」

「な、何がですか!」

「アナタ、何のためにアリスになるのぉ?」

「?そ、それはお父様のために…」

「それだけぇ?」

「他に何があるですか!」

「自分がなりたいからよ」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 21:53:39.77 ID:UQgZ4hLX0
「自分がなりたいから、ですか?」

「そう、だからアナタは一度それを諦める道も選んだはずよぉ」

「それは…」

「別に責めてるんじゃないわぁ、ただ蒼星石の事とそれとは同じ事なの」

「何が同じだって言うんです?」

「今まではローザミスティカを集める事しかアリスになる方法はなかったわぁ」

「今は違うですか?」

「金糸雀から聞いたのでしょう?」

「聞いた、です、けど」




97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:01:56.78 ID:UQgZ4hLX0
「傍に居るだけで力になれる、傍に居るというのはそれだけで大きな可能性なのよぉ」

「水銀燈…」

「私にも蒼星石は必要になったわぁ、だから彼女をなおしましょう」

「みんなで頑張るかしら!」

「で、でも本当にそれで元に戻るかは分からないです」

「それは何をしても一緒よぉ、翠星石、不安なら姉の後にしっかり付いてきなさい」

「カナ達お姉さんがきっと導いてあげるかしら!」




102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:14:13.31 ID:UQgZ4hLX0
「いやいや立派になったねぇ、ジャンクにしてあげるわぁとかって高笑いしてたのに」

「翠星石、とびっきり美味しいスコーンを焼いて頂戴、紅茶はこちらで用意するわぁ」

「ん?水銀燈が入れるの?」

「おばかさぁん、当然アナタでしょう?」

「カナは蒼星石にあった本を用意するかしらー!!」

「う、うぐっ、それで蒼星石はなおるですか?ポロポロ」

「まだ言ってるの、おばかさぁん?」

「カナ達でなおすのかしら!」

「はい、これで涙拭くといいよ、翠星石」




104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:26:10.53 ID:UQgZ4hLX0
「ありがとうです、人間」

「ん、良かったね、翠星石」

「はいですぅ!」

「早速明日のお昼に蒼星石の所まで行くかしら!」

「そうねぇ、張り切りすぎてスコーン山程作っちゃだめよぉ、翠星石?」

「ちゃ、ちゃんと考えてるです!」

「そろそろいい時間だね、みんな大丈夫?」

「あら?カナはそろそろ帰らないとマスターが泣いちゃうかしら!?」

「じゃあ翠星石もそろそろ帰るです」

「そっか、じゃあ気をつけて、送らなくて平気?」

「鏡を使って帰るから平気です」

「ん、じゃあまた明日ね」

「また明日かしら!」

「です!」




105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:32:02.95 ID:UQgZ4hLX0
「さて、水銀燈」

「何かしらぁ?」

「水銀燈は紅茶の入れ方覚えないとね」

「どうしてぇ?アナタが入れればいいじゃない」

「蒼星石が元に戻るまで長い時間がかかる、それまで生きていられなさそうだからね」

「……」

「人の身に生まれた宿命だよ、だからいずれは水銀燈が紅茶を入れてあげなくちゃ」

「……そう、ねぇ」

「んん~?どうしたのかなー?悲しくなっちゃったのかなー?」

「ええ、悲しいわぁ」

「な!…おぉ~、水銀燈がどんどん可愛くなっていく」

「クスクス、顔赤いわよぉ」

「う、うるさいな!」




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:38:17.83 ID:UQgZ4hLX0
「そうねぇ、マスター、早速教えて頂戴」

「ん?どしたの?まだまだ時間はあるしそんなすぐ覚えなくてもいいんだよ?」

「いいえ、アナタが私のマスターだっていう証が欲しいもの」

「……随分と、気に入られたみたいだね」

「ええ、アナタのお陰でアリスに近付けたんだもの、感謝してるわぁ」

「そっか、よし、じゃあ早速やってみようか」




108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:48:09.54 ID:UQgZ4hLX0
―――――――ー―――――――――――――――――――

「蒼星石ー、水銀燈ースコーンが焼けたですぅ!」

「おや、ありがとう翠星石」

「相変わらずトロいわねぇ」

「焼き時間は翠星石じゃ変えられねーです!それより紅茶は入ったんですか!?」

「とっくにはいてるわよぉ、全く、誰かさんがトロいと冷めちゃうわぁ」

「まあまあ二人とも、しかし水銀燈の入れる紅茶は美味しいね、どこで覚えたんだい?」

「ああ、それはねぇ……」

(マスター、アナタも私と混ざり合って大切な私の一部になったわぁ
アナタと混ざり合う事で大切な姉妹達とアリスの両方手放さないでいられる
マスター、私必ずアリスになって見せるわぁ
そうしたら、今度はお父様もみんなも一緒にお茶をしましょう、ねぇ、マスター)


END




109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:50:15.19 ID:k4MnRNfo0




111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/07(水) 22:51:58.71 ID:W6JWsOja0
いい話だわぁ



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この記事へのコメント
何故俺のところに蒼星石が来ないのか
2009/01/08(木) 00:50:42 | No.1860 | 名無しかしら | #-[ 編集]
※1
俺のとこにいるから
2009/01/08(木) 01:08:58 | No.1861 | 戯言ヴぃp | #3/2tU3w2[ 編集]
銀様に今宵も足コキされます
2009/01/08(木) 02:04:19 | No.1863 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/01/08(木) 08:09:48 | No.1864 | | #[ 編集]
いつも変態ばっかだからたまにはこういうのもいいなあ
2009/01/08(木) 12:38:21 | No.1865 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
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