戯言ニュース

ほとんどVIPのまとめ。

HeadLine
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

長門「あの世で私に詫びつづけろ…」
523 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/07(日) 22:45:09.86 ID:Zx1CxZ33O


朝倉「本当。これは、苦いわね」

キョン「………」

朝倉「でも…今は、この味が最高だわ…」

朝倉「ありがとう、キョンくん……」

朝倉「さて…長門さんに、持っていくんだったわね?」

朝倉「私も行くわ。意識が戻っているのなら、みんなでいた方がいいでしょう」

キョン「ああ、そうだな」


来たれよ…


キョン「…?」



525 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:51:37.65 ID:G28Z32760
早くも最終編か



長門「あの世で私に詫びつづけろ…」
― SF編 『機心』 ―
― 功夫編 『伝承』 ―
― 近未来編 『流動』 ―
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
ブログパーツ 長門「あの世で私に詫びつづけろ…」
526 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/07(日) 22:55:09.18 ID:Zx1CxZ33O
朝倉「どうしたの?」

キョン「いや、なんでも…」


来たれよ…

人の心を得し者…


キョン(…なくない、なんだこの声は…!?)


人間に未だ幻想を抱くものよ…


キョン「…!!」




527 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/07(日) 23:04:12.43 ID:Zx1CxZ33O
朝倉「ちょっと…キョンくん!?」



誘おう…


朝倉「キョンくん………!!」

キョン「うああ…っ!?」


真実を知らしめんために…


──…




541 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:10:10.64 ID:EQw6ewCtO

──…

─…

キョン「…ん……」

???「あ!」

???「よかったぁ…」

キョン「……?」

キョン「う……こ、ここは…?」

みくる「キョンくぅん!」

キョン「!」

キョン「あ、朝比奈さん!!」

みくる「キョンくん!よかったぁ、生きてたぁ…!!」




544 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:17:20.68 ID:EQw6ewCtO


みくる「本当によかったぁ…!」

キョン「あ、朝比奈さん、抱きついてくれるのは嬉しいんですが…」

古泉「おやおや、僕はおじゃまですかね」

キョン「こ、古泉!」


キョン(中世風の城の屋上…見渡すかぎりの森…向こうには山も見えるか…)

キョン(そこに、俺たちはいた)

キョン(古泉も、朝比奈さんも、きちんと、何事もなかったかのようにそこにいる)

キョン(いつものように…)



546 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:22:22.15 ID:EQw6ewCtO
キョン「朝比奈さんは、ちゃんと朝比奈さんなんですよね?」

みくる「えーと…記憶を持ってるっていう点ではそうです」

みくる「キョンくんも、キョンくんなんですよね?」

キョン「ええ、そうです。よかった…朝比奈さん、無事で何よりです」

古泉「僕も、北高に通いSOS団という少数派に所属している古泉一樹です」

キョン「ん、そうか。よかったな」

古泉「冷たい…」
古泉「………」

キョン((いつも通りで安心したな…本当に生きててよかった、二人とも…))

古泉「ツンデレってやつですね、わかります」

キョン「はあ?」

古泉「なんでもありません」



547 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:27:28.84 ID:EQw6ewCtO

キョン「なあ、ここはどこだ?まだゲームのなかだよな?」

古泉「そうでしょうね。何編かでいえば、ここはおそらく最終編です」

キョン「最終…」

古泉「舞台は見てのとおり中世ヨーロッパ風。まさにRPGの王道の世界ですね」

古泉「僕達は、他のシナリオから強制的にここに召喚された主人公たち…ということになります」




549 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:32:17.28 ID:EQw6ewCtO
キョン「他のシナリオから…てことは古泉、その奇怪な格好はお前が直前までいたシナリオの格好か」

キョン「あ、朝比奈さんのチャイナは殺人的に可愛いですよ」

みくる「あ、ありがとうございます……」

古泉「ひどいなあ…キョンくんだって映画に出てきそうな格好じゃないですか」

キョン「俺はアンドロイドだからな。長門プロデュースだよ」

みくる「キョンくん、アンドロイドなんですかぁ?」

キョン「そうです、驚きでしょう?」



550 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:37:01.80 ID:EQw6ewCtO
キョン「そういえば、長門は?」

古泉「まだ見かけてません。恐らくどこかにはいると思いますが」

みくる「長門さんも…ちゃんと生きて…無事ならいいんですけど…」

キョン「そうですね…」

キョン「最終編てことは、ここでハルヒを見つけられなかったら…」

古泉「また繰り返すのか、それともゲームの世界の住人として過ごすのか」

古泉「いずれにせよ、元に戻れないことは確かです」

キョン「……とにかく、ハルヒを探しに行こう」

キョン「………いてくれよ、ハルヒ…」



552 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:44:31.38 ID:EQw6ewCtO

城の中

キョン「本当に城なんだな。しかし…」

キョン「不気味なほど人がいないな」

みくる「そういえば、ここの方たちは一体どうしちゃったんでしょう?」

古泉「それはですね…」

古泉「……!!」

みくる「きゃあ!」

キョン「何だありゃ…!」

古泉「モンスターです!!」




553 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 01:49:11.15 ID:EQw6ewCtO

……

古泉「………」

キョン「………」

みくる「よかった、やっつけられましたね」

キョン「朝比奈さん、ずいぶん強くおなりで…」

みくる「えへへっ長門さんに拳法ならったんです」

みくる「キョンくんだって、回復してくれたじゃないですか、すごいですぅ」

キョン「いや、あれは俺も出来るとは思わなくて…」

古泉「二人ともすごいですねぇ」

キョン「おまえキックしてただけだもんな」




555 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:55:28.22 ID:F8N+uq6KO
もしもし

キョンが古泉に冷たいのは、やっぱりキョンのシナリオの影響?

ガチャ



557 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:01:27.52 ID:EQw6ewCtO
>>555
ツンデレ
あと、アキラ(古泉)の技は最終編になるとあんまり使えないのが多いからです



キョン「気を取り直して、なんで城に誰一人いないんだ?」

古泉「そうですね。おそらく殺されたのではないでしょうか」

みくる「殺…?」

古泉「魔王に、ね」

キョン「魔王?…ずいぶんゲームっぽくなってきたな…」

キョン(誰もいない空間…色の褪せた、ほとんど音のない世界)

キョン(なんだか…寂しい場所だ)

キョン(全然違う気もするが、ハルヒの閉鎖空間に少し似たものを感じるな…)



558 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 02:05:22.45 ID:zsXY2O+KO
最終編ってオルステッドが皆殺ししたって設定だったっけ?



559 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:08:43.73 ID:EQw6ewCtO
>>558
たんなる推測です…
ただ、血がついてる場所とかあるので殺っちゃったんだろうなと



ルクレチア城下町

みくる「本当に人がいないです…」

みくる「私がさっきいたところも、近くに小屋があったんですが誰も…」

キョン「………」

キョン「俺たちは召喚されたって言ったな…そいつは一体誰だ?」

古泉「そうですね…」

古泉「勇者と呼ばれた人物です」

キョン「魔王に勇者?ここはドラクエか」

キョン「…ドラクエにしては、人がいなすぎるか…」



560 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:13:36.06 ID:EQw6ewCtO

ファミリオの村

キョン「俺たち以外、全然いないのか?」

みくる「みんな、本当に…」

古泉「…………」

キョン「だって勇者がいたんだろ?」

キョン「………勇者が、魔王を倒せなかったから俺たちが呼ばれたのか…?」

古泉「…………」

古泉「先へ行きましょう」




562 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:18:57.62 ID:EQw6ewCtO

雪山

みくる「私、最初はここのてっぺんにいたんです」

みくる「そしたら古泉くんが来てくれて…」

古泉「僕は先程のファミリオ村にいました」

古泉「ゲームをクリアしたことがあるので、ほとんどすぐにどうするべきかわかりましたよ」

古泉「最初は、中世編かとも思いましたが」

キョン「中世編?」

古泉「ここと同じ舞台で、この最終編より前にやることになるシナリオです」

古泉「先程言った、勇者の物語になります」

キョン「へぇ…」



564 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:27:02.22 ID:EQw6ewCtO

雪山・頂上付近

キョン「モンスターとの遭遇率が高いな…」

みくる「でも私、戦ってるうちに新しい技あみ出しました♪」

キョン(殺人的に可愛い朝比奈さんが殺人的に強くなっていく…)

古泉「ふふっ」

キョン「人の顔見てニヤニヤすんな、なんだよ?」

古泉「いえいえ、なんでもないですよ」

キョン「…ん?」




565 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:32:33.52 ID:EQw6ewCtO
キョン「あれは…?」

みくる「剣…みたいですけど」

古泉「………これは」

古泉「ブライオンですね」

キョン「剣の名前か?よく知ってるな…」

古泉「勇者が使っていたものですよ」

古泉「といっても、中世編の主人公ではなく、物語が始まる前に勇者と呼ばれた人物が使っていたものです」




567 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:38:18.34 ID:EQw6ewCtO
古泉「主人公は、先程いた城の主催した武闘大会にて優勝し、この国…ルクレチアの姫に求婚権を得ます」

古泉「しかし、姫と結ばれるはずのその夜、昔勇者によって滅ぼされたはずの魔王に姫がさらわれてしまうのです」

古泉「主人公は姫を救うために立ち上がり…」

古泉「昔の勇者と、その仲間の魔法使いと、そして自分にとっての親友と…」

古泉「魔王山へ向かいます」

古泉「ほら、そこに見えるでしょう。あれが魔王山ですよ」



568 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/08(月) 02:44:04.04 ID:EQw6ewCtO
キョン「へぇ……。今どきドラクエにもないくらい王道のストーリーとネーミングだな」

古泉「昔のゲームですから。それはそうと、この剣は貰っておいたほうがいいでしょう」

古泉「クリアするために必要です」

キョン「クリアよりハルヒだろ?」

みくる「できれば長門さんも見つけたいです…」

古泉「そうですね、もう少し歩き回ってみましょう」




627 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:22:55.42 ID:8fqruMwFO

なおり草群生地

みくる「わあ、草が沢山はえてます!これ、きっと怪我したときにいいですよ。似たような草、私もといたところで見ました!」

キョン「へぇ~。朝比奈さんよく知ってますね」

古泉「それにしても本当に誰もいませんね…」

キョン「ああ、俺たち以外誰もいないな。モンスターくらいだ」

古泉「…………」

みくる「あの、古泉くん…」




628 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:28:31.77 ID:8fqruMwFO

古泉「ああすみません。持ちきれませんね、僕も持ちますよ、その草」

みくる「ありがとうございます…あ!いえ、そうではなくて!」

みくる「あの、その勇者さんたちって今も戦ってるんでしょうか?」

古泉「………」

古泉「………4人は魔王山へ乗り込み…」

古泉「…魔王を倒しました」

キョン「なんだ、倒したのか」

古泉「ですが、それは偽者だったのです」




630 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:34:06.60 ID:8fqruMwFO
古泉「病を患っていた勇者は、その時亡くなり…」

古泉「偽魔王のいた部屋が突如地震により落盤したさい、主人公の親友も…」

みくる「………」

みくる「じゃあ今は魔法使いさんと、主人公さんが…」

古泉「………」

古泉「まだもうすこし、歩き回ってみましょう」

キョン「もったいぶるなよ…」



631 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:40:51.59 ID:8fqruMwFO

魔王山前・看板

キョン「うっ…この看板、血が…」

古泉「べっとりついてて字が読めませんね」

みくる「…………」

みくる「ここまで徹底的に…殺すなんて…」

みくる「人間のこと、どんな風に思っていたら出来るんでしょうか…」




632 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:45:58.65 ID:8fqruMwFO
キョン「…本当に…」

キョン「いるんだろうか…」

キョン「こんな恐ろしく、寂しい場所に」

古泉「………」

キョン「長門や、ハルヒが…」



「誰?私の名前を呼んだの…」




633 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:50:40.17 ID:8fqruMwFO


キョン「…!」

キョン(どこにいたのやら、空から振ってきたまるで忍者のような、その人は…)

キョン「は…」

キョン「ハルヒ……」


キョン(涼宮ハルヒ、その人だった…)


ハルヒ「あんたたち…普通の格好じゃないわね」

ハルヒ「私の名前も知ってるみたいだし」

ハルヒ「物の怪の一種なのかしら…?」




634 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:51:59.72 ID:4tdw8HFZ0
この展開は……。



636 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 00:57:37.90 ID:8fqruMwFO
キョン「ちょ、ハルヒ!刀抜くな!」

みくる「わ、私たち怪しいものじゃないですぅ!」

ハルヒ「……女の子もいるのね」

キョン「大体、道を歩いていた俺たちより空から降ってきたお前のほうが怪しいだろ」

ハルヒ「…なに?」

キョン「わ!だから刀を抜くなって!」

古泉「…………」



638 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:03:23.58 ID:8fqruMwFO
古泉「…………」

ハルヒ((………この男))

ハルヒ((そっくりだわ、あいつに……))

ハルヒ((なんだかむかつくくらい))

古泉「………」

古泉「あなたは、どこか別のところから飛ばされてきたのではないですか?」

ハルヒ「……そうよ」

ハルヒ「私は任務についていたのよ。こんなわけわからない場所じゃなくて、れっきとした日本で」

ハルヒ「それが気付いたらこんな場所にいて…」

古泉「僕達もそうなんです」




639 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:07:16.24 ID:8fqruMwFO
古泉「みんなそれぞれ別の場所からやってきたのですよ」

ハルヒ「ふぅーん…?」

古泉「みんなで元の場所へ帰る方法を探しているところなんです」

古泉「あなたも一緒にどうですか?」

キョン「お、おい古泉…」

古泉「しっ…今は彼女の信頼を得たほうがいいでしょう」

ハルヒ「………」

ハルヒ「その前に質問があるわ」

ハルヒ「なぜ私の名前を知っているの?」

古泉「それはですね…」



640 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:12:03.68 ID:8fqruMwFO
古泉「僕たちのいた世界に、あなたに似た人がいたんですよ」

古泉「たまたま同じ名前だたみたいですけれど…」

古泉「やはり、信じられませんか?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「もうひとつ質問があるわ」

ハルヒ「あんた」

キョン「…俺か?」

ハルヒ「そう、あんたよ。まさかあんた、キョンって呼ばれてないわよね?」

キョン「……まあ、呼ばれてないといったら嘘になるな」

ハルヒ「………そう」

ハルヒ「……仕方ないわね。信じてあげるわ」

ハルヒ「で?あんたたち、これからどうしようってわけ?」




641 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:17:12.68 ID:8fqruMwFO
古泉「とりあえず、行けるところは行ったのですが何もなく」

古泉「あとはこの先の…魔王山しか」

ハルヒ「あれ、魔王山というの?なんだか不気味な山よね?」

古泉「僕はここについては文献で読んだことあるので多少知っています」

ハルヒ「ふーん…」

ハルヒ「まあやれることは全部やったほうがいいわね」

ハルヒ「行きましょう、魔王山へ!」

キョン「お、おい古泉」

古泉「何でしょう?」



642 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:26:11.30 ID:8fqruMwFO
キョン「ハルヒが見つかったなら、さっさと夢だと理解らせれば帰れるんじゃないのか?」

古泉「そうですね。しかし、どうやって?」

古泉「真正面から夢だと言っても彼女は納得しないでしょう」

キョン「う…そうかもしれないが…」

古泉「それに、どうせなら長門さんも一緒に、SOS団全員揃ってから帰りたくありませんか?」

キョン「でも…じゃあ、長門が魔王山にいるというのか?」

古泉「……そうかもしれません」

古泉「だって他の場所にはいませんでしたから」




645 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:34:36.00 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「さあ行くわよ魔王山へ!あなた、名前は?」

みくる「あっ朝比奈みくるですぅ」

ハルヒ「みくるちゃんね!気に入ったわ、さあ行きましょう!」

みくる「ふわぁああ、まってくださぃい~!」

古泉「さあ、僕らも行きましょう」



魔王山・入り口

ハルヒ「…なによここ?」

ハルヒ「入り口なんてないじゃない」

ハルヒ「この崖のような山肌を直接登っていけっていうの?」



647 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:45:23.75 ID:8fqruMwFO
古泉「いいえ、入り口ならあります」

古泉「キョンくん、ブライオンを」

キョン「これか?」

ハルヒ「…西洋の剣ね。それをどうするの?」

古泉「剣を掲げてください」

古泉「この魔王山は…」

古泉「その剣を持ち、魔王と戦う資格のあるものだけに開かれます」

キョン「俺がするのか?」

ハルヒ「私がやってもいいわよ、おもしろそうだから」

キョン「……いや、俺がやるよ」




648 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 01:53:17.44 ID:8fqruMwFO
みくる「キョンくん頑張ってください!」

キョン「…………」

キョン(長門…お前はここで魔王とでも戦ってるのか?)

キョン(それとも……)

キョン(ハルヒはここにいる。俺たちは帰れる)

キョン(開いてくれ、長門、お前への道を)

ドォオン…

ハルヒ「開いた!」

ハルヒ「あんたもなかなかやるじゃない!」




649 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:01:30.22 ID:8fqruMwFO

魔王山・内部

古泉「涼宮さんですが、おそらくシナリオのひとつ、幕末編から来たと思われます。主人公は忍者という設定なんですよ。くのいちのような格好をしているのはそのためでしょう」

古泉「要人救出が目的のシナリオですが、登場人物のなかにあなたがいたのでしょうね。その要人でしょうか」

キョン「そうなのか?全然覚えてないな…」

古泉「他のシナリオの記憶は基本的に一旦リセットされるのでしょうね。ただ…」

古泉「印象の強かった記憶は何らかのきっかけがあれば思い出すのかも知れません」

古泉「僕のシナリオで朝比奈さんが他のシナリオのことをぼんやりと思い出していたようでした」

キョン「へぇ…?」




650 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:06:09.56 ID:8fqruMwFO

ハルヒ「何、ごちゃごちゃ話しているのよ?」

キョン「いや…ええと、ここの世界のことをだな」

ハルヒ「ふぅん?そういえば、古泉くんだっけ、この世界のことを知ってるんだっけ」

古泉「ええ、かじった程度ですが」

ハルヒ「おもしろそうだから教えてみなさいよ。この魔王山てとこ、不気味だから気を紛らわせたいのよ」

みくる「あ、みなさん、モンスターですぅ!」


………



651 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:10:26.96 ID:8fqruMwFO
………

キョン「ハルヒ…やっぱりお前って強いんだな…」

ハルヒ「それよりみくるちゃん!あなたすごいじゃない!そんなに胸が大きいのにすごい強いのね!」

ハルヒ「益々気に入ったわ!うちのところに来ない?忍者になれるわよ!」

みくる「にっ…それはさすがに無理ですぅ」

キョン「うーん、男性陣が情けなく感じるな」

古泉「さあみなさん行きますよ~」




652 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:19:13.40 ID:8fqruMwFO
古泉「どこまで話しましたっけ。ああ、主人公と魔法使いが魔王山から城に戻ったところですね」

古泉「仲間二人の死を報告した彼らは城で手厚く迎えられ、一晩過ごすことになりますが…」

古泉「真夜中、そこに魔王があらわれるのです」

みくる「お城に?」

古泉「ええ。一人目を覚まし魔王を見つけた主人公は1人で戦いに挑み……勝利します」

ハルヒ「……………」

古泉「しかしそれは幻覚だったのです」

古泉「主人公が魔王だと思ったもの。それは…」

古泉「城の…この国、ルクレチアの王さまでした…」

ハルヒ「!また物の怪だわ!」


……




653 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:24:52.66 ID:8fqruMwFO

……

ハルヒ「ここは本当に物のは怪が多いわね…」

ハルヒ「知ってる?物の怪って人の心から生まれるのよ」

ハルヒ「人の恨み辛み、憎しみが生霊となり、ついには物の怪になって害を及ぼす話なんて古今東西沢山あるし」

ハルヒ「私は実際、物の怪となった人間をみたのよ」

みくる「…不思議ですね……ここに人はいないはずなのに」

ハルヒ「話の腰を折っちゃったわね。続けて」




656 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:34:44.74 ID:8fqruMwFO
古泉「王様を殺した主人公は、その仲間の魔法使いとともに投獄されます」

古泉「昔勇者と慕ってくれた国中の人に、“こいつこそが魔王だ”と…そう呼ばれながら」

古泉「しかし、それでも姫がまだ本物の魔王に捕われているのは事実」

古泉「魔法使いは最後の力を振り絞り」

古泉「主人公を牢屋から城の外へ送り出すのです」

古泉「たとえ、国中のひとが主人公を魔王だと疑っても」

古泉「“姫”は信じて待っているはず」

古泉「信じている人が一人でもいるかぎり」

古泉「その人を信じるのだと…」

古泉「魔法使いはそうして…亡くなりました」



659 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:41:12.29 ID:8fqruMwFO

魔王山中腹・広間

ハルヒ「何この部屋?銅像がたくさんあるけど…」

ハルヒ「…?!」

みくる「こ、この銅像…」

みくる「お、オディワン・リー!?………どうして!?」

キョン「ODー10!なぜこいつの銅像がここに?!」

古泉「インコ仏像もありますね」

ハルヒ「…どうやらみんなも何か大きな敵を倒してここに来たようね」




660 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:48:28.91 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「この気持ち悪い蛙の銅像が、さっき私が言った物の怪となった人間のなれの果てよ。私が潜入した城の当主だったの。もちろんすぐに斬ったけど」

ハルヒ「私たちには共通点がありそうね?知り合いに似た顔の人がいる・大きな敵を打ち倒した…」

古泉「そして………長門さんがそばにいた」

キョン「え?」

古泉「キョンくんは長門さんに作られたアンドロイド。朝比奈さんは長門さんに拳法を習った……そして僕のところも、長門さんは重要な役割でした」

古泉「涼宮さん。あなたのところに、髪の短い女の子はいませんでした?」

ハルヒ「……ユキのこと?」

ハルヒ「ユキはいわゆるからくりよ。潜入した城で見つけたの。でもどうして?」

古泉「さあ……ただ、言ってみただけです」


ハルヒ「なにかありそうね………でも、とにかく奥に行きましょう」



663 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 02:54:19.83 ID:8fqruMwFO

魔王山奥・魔王像の部屋

ハルヒ「あら…ここで行き止まり?」

みくる「道はもうないみたいです…」

みくる「この銅像が、魔王…?」

ハルヒ「そんなはずないわ!どこかに道があるはずよ!」

キョン「…………」

キョン(この部屋…どこか……)

キョン(見覚えがあるような………)

古泉「……………」



664 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:01:32.85 ID:8fqruMwFO
古泉「……………」

古泉「魔法使いを亡くし、主人公は再び一人で魔王山へきます」

古泉「そして……」

ガタン!

ハルヒ「あ…」

ハルヒ「開いたわ!」

みくる「この銅像が仕掛けになっていたんですね」

ハルヒ「そんな気がしたのよ。道が続いてるわ」

古泉「今のように、仕掛けに気付き、道を登ったのです」

古泉「そこで待っていたのは………」

古泉「自らの親友でした」




665 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:06:09.23 ID:8fqruMwFO
みくる「え…?」

ハルヒ「………」

キョン「生きていたのか」

古泉「生きていたのです」

古泉「魔王山の落盤は、親友の魔法による演技」

古泉「そしてルクレチア王を魔王にみせたのも、親友の仕業」

古泉「すべては親友が仕組んだものでした」

みくる「…………っ」

ハルヒ「…………」

キョン「…………」




667 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:11:44.18 ID:8fqruMwFO
古泉「“親友”は主人公に今まで抱いていた妬みや恨み…憎しみが爆発したのだと言いました」

古泉「二人は一対一で勝負をし、そして“親友”は負けます」

古泉「しかし…そこへ“姫”があらわれるのです」

キョン「…………」

古泉「“姫”は“親友”の気持ちがわかるといいました」

古泉「“姫”は主人公は負けたものの気持ちはわからないだろうと言いました」

古泉「そして、“姫”は」

古泉「“親友”のもとへいくと」

古泉「自ら刄で命を落としました」

みくる「そ……そんな……」




668 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:16:22.21 ID:8fqruMwFO

ハルヒ「それで……」

ハルヒ「それでその主人公ってやつはどうしたのよ?」

古泉「この話はここでおしまいです」

古泉「あとは、この奥へ行けばわかるでしょう」

みくる「…………」

みくる「私たちを呼んだのは…」

みくる「勇者と呼ばれていた人物……………」

キョン「………!」



669 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:19:27.97 ID:8fqruMwFO
魔王山・隠し通路

キョン「待ってくれ!」

ハルヒ「なによ」

キョン「長門がいない」

キョン「長門に会っていない!」

みくる「この道は…魔王へと続いてるんですよね?」

みくる「もう一度戻って…長門さんを探しますか?」

古泉「ですが、外はもう探したでしょう?」

古泉「………いなかったじゃないですか」

キョン「でも見逃したのがあるかもしれないだろ」




673 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:23:17.11 ID:8fqruMwFO
古泉「キョンくん」

古泉「今まで、シナリオのなかで僕達の誰かが主人公になっていましたね」

古泉「それは中世編も同じだったはず」

古泉「そしてどんなに頑張っても、シナリオを変えることは出来ない」

古泉「細かいところはどうあれ、僕がいったシナリオ通りに事は進んだはず」

古泉「僕らの誰かが主人公だったのなら」

古泉「今、ここにいない誰かが…」

古泉「中世編の主人公としているはずです」




675 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:27:26.85 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「何はなしてるかしらないけれど…」

ハルヒ「行くの、行かないの?どっちなのよ」

キョン「…………」

みくる「キョンくん…」

古泉「行きます」

古泉「それしか道はないでしょう」




677 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:32:52.15 ID:8fqruMwFO

魔王山・頂上

キョン「………」

キョン「なんだ、誰もいないじゃないか」

キョン「銅像があるだけで…」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待って…なんだか様子が変よ……」

みくる「……!!」

ようこそ………

キョン(なんだこの、黒い影……)

キョン(これが…!?)

「我が名は…」

「魔王 オディオ…」



678 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:38:48.83 ID:8fqruMwFO
魔王「ようこそ…」

魔王「君達にわざわざ集まってもらったのは他でもない……」

魔王「とても大事な事を伝えねばならぬからだ」

魔王「話は2つ…」

魔王「一つは君達は英雄になった…」

魔王「しかし他の人間たちは一体何をした?」

魔王「…」

魔王「助けを請うばかりだったろう」

魔王「自らを危険にさらさないで他力本願にしあわせだけは求める…」

魔王「そんな人間なぞ救うに値しないということ…」

魔王「これが一つ目だ」

魔王「そして二つ目…」

魔王「今度は君達自身のことだ…」




679 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 03:42:13.92 ID:8fqruMwFO
魔王「君達は一体何のために戦ってきたのだ…?」

ハルヒ「別に、なんでもないわよ。使命もあったし、でも何より自分のためだわ」

魔王「まあそれもよかろう…」

魔王「さいわい君達は戦いに勝って大切なものを手に入れた…」

魔王「だがそれらも所詮一方的な欲望ではないのか?」

魔王「自分にとって大切なもの…」

魔王「それを守るためならば他者を傷つけていいのか…?」



魔王「お前達もこの世界にすんでいた醜い人間たちと同じ…」

魔王「あいつらと同じように…」

魔王「己の生きざまを後悔しながら…」

魔王「別れを告げさせてやろう…」

魔王「悩みと苦しみに満ちたその罪深き人生に…!!」

キョン「………っ!?」




684 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:11:06.11 ID:8fqruMwFO
みくる「ヒッ…!!」

ハルヒ「なによ、これ…!!」

キョン(黒い影が消えて、あらわれたのは巨大な赤ん坊だった)

キョン(おぞましい雰囲気を持つ赤ん坊が、鷲のような翼を広げてこちらを睨んでいる)

キョン(これが魔王)

キョン(これが………)

ハルヒ「こいつを倒せば元の世界に戻れるのね」

ハルヒ「いくわよ…忍法火の鳥!!」




686 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:19:15.73 ID:8fqruMwFO
みくる「わ、私も頑張りますっ」

みくる「えいっ星降拳!!」

セント・・・・


みくる「!!!!!」

みくる「そ、そんな…」

みくる「っいやあああ!!」

みくる「…………・・・」

キョン「朝比奈さん!!」

古泉「あの技は石化させる術です」

古泉「キョンくん、僕達はサポートに回りましょう!石化をなおすんです」



689 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:24:11.26 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「キョンはこっちよ!みくるちゃんは古泉くんに任せましょう!」

ハルヒ「私が石化したら…すぐに治すのよ!」

キョン「言われなくても!」

みくる「………ふぁっ」

みくる「あ、ありがとうございますぅ」

古泉「いいえ。回復は気にせず、あなたは攻撃に集中してください」

キャンセラレイ

ハルヒ「きゃ!」

キョン「ハルヒ!」

キョン「ハイスピードオペ!大丈夫か!?」

ハルヒ「平気よ。あんたもなかなか役に立つじゃない」




691 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:27:24.04 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「今までの話を聞いてるとあの魔王オディオってやつがさっきの話の主人公なのね?」

ハルヒ「親友や愛した人に裏切られてこんな物の怪になってしまったみたいね…」

キョン「…………」

ハルヒ「けどだからって私たちを巻き込む理由はないわ!」

ハルヒ「私をもとの世界へ返しなさい!」

ハルヒ「忍法…矢車草!!!」




694 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:30:57.07 ID:8fqruMwFO
みくる「さっき受けた技ですが……」

みくる「…ひどく悲しくなる技でした」

みくる「あれが絶望なのでしょうか…」

みくる「でも……あなたは、倒さなくちゃいけないんです」

みくる「天馬後すい脚っ!!」

古泉「さてと、僕もサポートしますよ」

古泉「ホーリーイメージ!」




696 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:35:01.41 ID:8fqruMwFO

キョン「お前は一体…」

キョン「誰なんだ……」

キョン「………」

キョン「メーザーカノン!」

キョン「………許せよ」



ズズズズズズズ………


キョン(赤ん坊が消えていく……)

キョン(黒い影も…消えて……)

キョン(そこにいたのは……)

キョン(そこに……いたのは……)




697 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:37:40.93 ID:8fqruMwFO

長門「………」

キョン「長門………」

長門「………」

長門「あなたたちの勝ち…」

長門「はやく…」

長門「とどめをさして…」

キョン「な、何言ってるんだ!」

キョン「長門!俺たちのことがわからないのか!」

古泉「…………推測ですが、記憶はもっていないようですね」

みくる「長門さんが…中世編の主人公…」

みくる「私たちを召喚した…」

ハルヒ「…………」

ハルヒ「あなたを殺せば、私たちは元に戻れるのね?」




698 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 04:40:14.15 ID:VbsFiXt8O
長門…



699 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:43:51.51 ID:8fqruMwFO

キョン「…!!」

長門「はやく…とどめを」

ハルヒ「………」

キョン「やめろ、ハルヒ!!」

みくる「……………っ!!」

長門「………」

ハルヒ「…………」



700 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:47:38.34 ID:8fqruMwFO

ハルヒ「やめたわ」

ハルヒ「ユキにそっくりなのも気になるし、それに…」

ハルヒ「死にたがってる人を斬る趣味はないのよね」

ハルヒ「行きましょう。元の世界に戻る方法が、他に見つかるかもしれないわ」

魔王山・広間

キョン「………」

みくる「………」

ハルヒ「やっぱりこの銅像があやしいわ」

古泉「そうですね。ここから繋がるかもしれません」

キョン「…ハルヒ!」

キョン「話があるんだ」

ハルヒ「なによ?」

キョン(手っ取り早く帰る方法、ソレは…)

キョン「この世界は…この世界はな、お前の」




701 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:49:55.31 ID:8fqruMwFO

バタン!

キョン「!」

みくる「な……」

ハルヒ「ユキ!来たの!?」
長門「まだ…」

長門「まだ、終わらない…」

キョン「なに、言って…」

長門「私を倒しても…」

長門「私は生き続ける……」

長門「知るがいい、オディオの意味を」




703 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 04:57:43.80 ID:zg3UF1QR0
長門「それは…太古の昔より…遥かなる未来まで」

キョン「…!」

長門「平和なる時も…混乱の世にも」

古泉「!」

ハルヒ「きゃ!」

ハルヒ「どうして、かえるの銅像のまえに…?」

長門「あらゆる場所…あらゆる時代に…」

みくる「ひゃあん!」

みくる「オディワン・リー…」

長門「戦いの火種となるもの…!」




705 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:02:29.90 ID:zg3UF1QR0
長門「それはあなたたちが存在するかぎり永遠に続く感情…」

長門「その感情の名を」

長門「憎しみ あるいは」

長門「オディオという…!」

長門「あの世で詫びつづけるのは」

長門「決して…私ではない…!」

キョン「……!?」



707 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:06:50.79 ID:zg3UF1QR0
何ものかが通信ユニットを通じて語り掛けてくる…

ホンセンナイニ オイテ スベテノ コウドウハ
チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ

キョン「こ、これは…一体」

ワタシハ センナイノ チョウワヲ イジスルタメ
キノウシテイル

キョン「ODー10…!!」

ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル

キョン「戻ってきちまったのか!」

ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ

ボウガイスルモノハ

キョン「長門…」

タダチニ ショウキョスル

キョン「長門ぉ…!!」


K I L L  Y O U ....




708 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:09:44.55 ID:zg3UF1QR0

みくる「……はっ!?」

リー「フ…」

リー「ならば見せてもらおう、その心とやらを」

みくる(オディワン・リー!!)

みくる(どうして…)

長門「心山拳 奥義……」

みくる(長門さん……!!)

リー「所詮付け焼き刃よ…!」

長門「 旋 牙 ……」

みくる(………っ)

みくる、長門「 連 山 拳 !!!」




710 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:14:17.94 ID:zg3UF1QR0

雲龍「来たでける……」

雲龍「今こそ!この隠呼(インコ)大仏像に!」

雲龍「我らをお救いになるためッ!」

雲龍「御出居(おでお)様がお降りになるでけるッ!!」

ブリキ大王・コクピット

古泉「ここは…」

古泉「そうですか…そういうことですか」

古泉「長門さん……あなたは…」

古泉「…知ってるはずです…」

古泉「人は…」

古泉「あんな姿にならなくても」

古泉「ひとつにはなれるということを」

古泉「そうでしょう?」

古泉((そうでしょう、長門さんッ!!!))




712 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:18:24.35 ID:zg3UF1QR0
ハルヒ「…!!!!」

ハルヒ「まさかまたあんたに会うとはね…尾手院王」

尾手「見るがよい!」

尾手「これから日の本を治める気高き私の姿を!!」

ハルヒ「日の本を治めるために…」

尾手「グ…グゲゲ…」

尾手「ゲ…ゲコゲコッ…!!」

ハルヒ「蛙の物の怪にまでなった哀れな殿様」

ハルヒ「今一度…!」

ハルヒ「尾手院王!!あんたを斬る!」



713 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:21:26.49 ID:zg3UF1QR0
ODー10/コギトエルゴスム号


キョン「……またお前と戦うことになるとはな…」

「………」

「……あなたは人間がどう見えるか問うた」

キョン「メーザーカノ…え?」

「あのおろかな行動が人間なの?」

キョン「な…長門なのか…?」




714 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:25:57.69 ID:zg3UF1QR0
オディワン・リー/義破門団総本山

「あなたの言う心の強さは、馴れ合いの気持ちとどう違うの」

みくる「え…?」

みくる「それは……」

みくる「だって…」

「何かを大切にすることはそのぶん弱点をつくるということ」

「弱さに繋がるのではないの?」

みくる「大切なものを…守るから強くなれる…」

みくる「私は…私はそうでしたよ…」

みくる「大切なのにそうじゃないふりをするのって、それこそ弱さです」

みくる「私、間違ってるんですか?」

みくる「長門さん…」




716 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:28:27.80 ID:zg3UF1QR0
おインコ様/御出居寺

「ひとつになるとは一体どういうこと?」

古泉「そうですね…実はとても抽象的で難しい」

古泉「でも、長門さん」

古泉「あなたはSOS団が楽しいのではないですか?」

古泉「僕がそう聞いたとき、あなたは否定しなかった」

古泉「だからその時、僕とあなたの心が触れ合ったと…ひとつになったと思いましたよ」

古泉「違っていたら、すみません」




718 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:32:00.39 ID:zg3UF1QR0
尾手院王/尾手城

「目的を達成するにはどんな手段も厭わない」

「あなただって、そんな人物だったはず」

ハルヒ「あんたユキね?見つけた時からなんか悟ってそうなからくりだと思ってたけど」

ハルヒ「そうね。私はつまらないことって嫌いなの。だから面白そうなこととか、普通じゃないことがあれば何
でもやったし、これからもやるわ」

ハルヒ「……でも」

ハルヒ「さすがに自ら進んで人を傷つけようとは思わないわね」

ハルヒ「まあ、ノリにのっちゃって思わぬうちに傷つけたことくらいあったかも」

ハルヒ「…あれ…」

ハルヒ「私は…いつのこと話してるのかしら…」

ハルヒ「……!」

ハルヒ「わ、私……」




721 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:36:24.12 ID:zg3UF1QR0
ODー10/コギトエルゴスム号

キョン「愚か、か…」

キョン「そうか。あの時ははっきりと答えてなかったが、長門、お前はそう思っていたわけだな」

キョン「でもそうだな…そうかもしれない」

キョン「人間はさ…すべて計算どおりに行動できないだろ?」

キョン「感情が…心があるから」

「こころ」

「こころって、何」




723 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:38:51.15 ID:zg3UF1QR0
オディワン・リー/義破門団総本山

みくる「え!何でしょう…」

みくる「うーん」

みくる「む、難しいですね。哲学ですよね」

みくる「うーん…なんでこんな話になってるんでしょう」

みくる「あ、真面目に考えてますよぅ」

みくる「あ!」

みくる「長門さん本好きじゃないですか」

みくる「読みたいって思う気持ちが…こころ!」

みくる「だ、だめ…?」




725 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:45:07.15 ID:8fqruMwFO
おインコ様/御出居寺

古泉「僕も聞きたいことがあるんですがよろしいですか?」

古泉「あなたにとっての…」

古泉「アリシア姫と、親友のストレイボウは、誰だったんでし
ょう」

古泉「………」

古泉「答えなくてもいいですが」

古泉「でも裏切られたらこんな風になってしまうほどあなたに
とっての比重の重い人」

古泉「それほどの人があなたにはいたんですね」



727 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:49:15.72 ID:8fqruMwFO
ODー10/コギトエルゴスム号

キョン「こころ…」

キョン「そうやって問い掛ける長門はなんだか人間くさいな」

キョン「でもそうやって悩んだり」

キョン「憎しみを抱いたりするのは」

キョン「人間なら当たり前のことだからな…」

キョン「そうやって考えることが、もう長門のこころなんじゃないのか」

キョン「長門……」

キョン「間違ってるのか、俺は」




730 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:52:45.64 ID:8fqruMwFO
尾手院王/尾手城

ハルヒ「私たち、何してるの?」

ハルヒ「有希…あんた何してるの?」

ハルヒ「これ…ゲームのあれよね」

ハルヒ「…有希はあんまり自己主張しないからたまに心配になるのよね」

ハルヒ「………ねぇ、有希。有希はオディオなんかじゃないわよ」

ハルヒ「あなたは長門有希。無口なSOS団員。立派な人間よ!」




732 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:56:18.12 ID:8fqruMwFO

ハルヒ「これ…夢でしょ?」

ハルヒ「夢よ」

ハルヒ「もしそうじゃなくても夢にしちゃえばいいのよ」

ハルヒ「夢から覚めたら学校へ行くのよ」

ハルヒ「そして週末の予定を立てるの」

ハルヒ「有希、あんたの行きたいところでいいわ」

ハルヒ「どこにいきたいの?」



長門「・・・・・」


長門「図書館………」




733 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 05:59:17.81 ID:8fqruMwFO




キョン「………視界が…」

キョン「白くなっていく」

キョン「そうだ」

キョン「長門に」

キョン「コーヒーを持っていかなくちゃ…」




734 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:02:30.79 ID:8fqruMwFO
──…

─…

ハルヒ「キョン!!早くしないとおいていくわよ!!」

キョン「……置いていくのは大いに結構だが、図書館で騒ぐな。摘み出されるぞ」

古泉「元気で何よりじゃないですか?」

キョン「時と場所を考えろよ」

キョン(あれから俺たちは何事もなかったかのようにすんなり戻ってきた)

キョン(ハルヒはゲーム制作に急にやる気をなくしたようで、週末に突然図書館へ行こうといいだした)




737 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:05:54.61 ID:8fqruMwFO
キョン(古泉がいうには…あの世界は、確かに作ったのはハルヒだが、長門も深くかかわっているらしい)

<古泉「僕達が記憶を持っていられたのは都合よく長門さんがそばにいれたときです」>

<古泉「僕達がどんなにストーリーから外れた行動をとっても、長門さんの力で軌道修正されていたのです」>

<古泉「あの長門さんのもとへ行くために…」>

キョン(もし本当にそうだとしたら)

キョン(長門のなかにあんなふうな憎しみが本当に渦巻いていたのだろうか)

キョン(それとも……ただ単に、ゲームのシナリオに沿っていただけだったのか…?)

みくる「あの、長門さん…」

長門「?」




738 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:08:49.63 ID:8fqruMwFO
みくる「あの、ゆ、ゆ、」

長門「…?」

みくる「ゆき………って降らないですかねぇ~」

長門「例年と比べても、降るにはまだ早い」

みくる「そ、そーですよね!………はあ」

長門「………」

キョン「ん?どうした、長門」

長門「コーヒー…」

長門「あなたの淹れたコーヒー、飲みたい」

キョン「…ああ、そうだな」



739 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:12:16.49 ID:8fqruMwFO
キョン「そうだな…じゃあ、今度の部活の時にでも」

長門「今がいい」

キョン「今!?でも、ここは図書館だし…」

ハルヒ「何の話?」

キョン「ハルヒ!」

長門「彼にコーヒーを淹れてもらう話」

ハルヒ「あ、いいわね。私にも…」

長門「だめ」

長門「…私だけ、特別」

ハルヒ「…!」

ハルヒ「ゆ~き~!言うようになったじゃないの」




740 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:14:52.43 ID:8fqruMwFO
ハルヒ「じゃあ、キョンのコーヒーをかけて勝負しようじゃない」

ハルヒ「みくるちゃんもいれて。こっからここまでの本誰が一番に読み切るか…」

長門「それは私の楽勝」

ハルヒ「わからないわよ!」

キョン(………)

キョン(まあ、そんなことより)

キョン(部室にあるスーパーファミコンとテレビは一体誰が片付けるんだ)

キョン(スーパーファミコンはハルヒの私物だからまあいいとして、視聴覚室から持ってきたテレビは…)

キョン(俺が片付けることになるんだろうな…)

キョン(………やれやれ)


涼宮ハルヒのライブアライブ

──FIN──




741 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 06:16:56.13 ID:3sranbCcO
乙(・∀・)ノ



742 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 06:17:13.40 ID:kPndi2OH0
おつお!



743 名前: ◆tnfs5cJy3U :2008/12/09(火) 06:18:35.68 ID:8fqruMwFO
長い間お疲れさまでした。 

最後の方とか双方原作レイプしちゃってすみません


本当にすみません…


ライブアライブは『楽しむ』だけではなく『考える』ゲームだと思っています。なのでいろんな解釈してもいいかなと

とにかくありがとうございました。




744 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 06:20:26.28 ID:HuE0SPmn0
乙!



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
FC2 Blog Ranking livedoor Blog Ranking

この記事へのコメント
ちょ、喪黒どこいったwww
2008/12/11(木) 22:24:21 | No.1699 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
しまったwwwぷ○太と混じってしまった
すまん
2008/12/11(木) 22:26:42 | No.1700 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
SSわけてよー
見づらい
2008/12/12(金) 00:09:52 | No.1702 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
大作乙
2008/12/12(金) 07:48:15 | No.1704 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
キョン編だけ面白かった
2008/12/12(金) 21:50:47 | No.1712 | 戯言ヴぃp | #-[ 編集]
コメントを投稿する
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://minaminoxxxsummer.blog49.fc2.com/tb.php/334-2f770842
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。